著者
原田 吉通 冨野 真悟 小川 和久 和田 忠子 森 進一郎 小林 繁 清水 徹治 久保 博英
出版者
Japanese Association for Oral Biology
雑誌
歯科基礎医学会雑誌 (ISSN:03850137)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.13-18, 1989-02-20 (Released:2010-06-11)
参考文献数
16
被引用文献数
1

昭和53年から昭和61年までの9年間に放射線学実習で撮影された平均年齢24.3歳の男女1,353人の全顎デンタルX線写真のうち小臼歯部を目的としたものと大臼歯部を目的としたもの及びパノラマX線写真を使用し, 下顎第一大臼歯の3根の出現頻度について調査した。結果は次の通りである。1. 3根は右側歯数1,163本中240本 (20.6%), 左側歯数1,168本中200本 (17.1%) であった。2. デンタルX線写真による歯根数の確認は, 小臼歯部目的の写真のみで3根の確認できたもの274本 (11.8%), 小臼歯部ならびに大臼歯部目的の写真のいずれでも確認できたもの124本 (5.3%), 大臼歯部目的の写真のみで確認できたもの42本 (1.8%) であった。3. パノラマX線写真で3根の確認できたものは, 440本中70本 (15.9%) であった。4. 左右両側に第一大臼歯の存在している人1,070人のうち, 両側共3根の人は136人 (12.7%), 片側のみ3根の人は127人 (11.9%) であった。
著者
森 進一
出版者
日本西洋古典学会
雑誌
西洋古典学研究 (ISSN:04479114)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.1-12, 1980

『法律』のなかで,「最も難解な節の一つ」とされている,859c6-864a8の箇所をとりあげて考察してみたい.初めに,その箇所をとりあげた意図について,簡単に述べてみる.
著者
森 進一郎 清水 公治
出版者
福岡歯科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1996

目的;顎関節周囲の血管、特に血行動態に関して十分に解明されていないことから、日常の症例より本研究のMRI画像診断を行うため顎関節撮像に適したシーケンスを考慮、検討した。方法 装置、島津製作所1.5テスラ超伝導MRI装置、両側顎関節専用コイル、円形サーフェイスコイルを使用した。1)2D/TOF法による血管描出能の検討(TR/TR/FLIP=56/15/18°)2)造影剤使用による3D/TOF法による血管の描出能の検討(TO/FLIP=10/4.9/15°)3)関節周囲静脈叢の造影ダイナミック特性の検討(TR/TR/FLIP=56/15/18°)した。結果は;1)の項は、顎関節症の自覚症状のほとんど無いもの(本来健常者であるボランティアを予定していたが学内倫理委員会の結論が下りないため今後に持ち越す)で検討した結果、顎関節周囲の主要血管である顎動脈の上壁よりおこる後深側頭動脈、中硬膜動脈、顔面横動脈、顎動脈、浅側頭動脈、中側頭動脈などの描出は可能であったが、顎関節へ至る主要な静脈の詳細な血管抽出は困難であった。2)項における変形性顎関節症に至る過程を病期分類した3期および4期の症例を造影剤使用時において3D/TOF法で検索したところ、造影前の画像との差分画像を作成することによって顎関節静脈叢、翼突筋静脈叢などを含む詳細な血管の描出が可能であった。3)の項による造影ダイナミック撮像では顎関節静脈叢において、血流の流入・流出の血行動態の個体間における差を得ることが可能になった。まとめ;造影3D/TOF撮像では、顎関節周囲の血管構造をより詳細に観察することが可能となり、造影ダイナミック撮像では、各症例により静脈叢の血流の流入・流出特性の差が得られた。今後、多くの症例を積み重ねることにより顎関節症例の形態別特異性が得られる可能性が示唆された。