著者
樋口 忠彦 大村 吉弘 田邊 義隆 國方 太司 加賀田 哲也 泉 惠美子 衣笠 知子 箱崎 雄子 植松 茂男 三上 明洋
出版者
近畿大学
雑誌
近畿大学語学教育部紀要 (ISSN:13469134)
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.123-180, 2007

樋口専攻: 英語教育学, 田邊専攻: 英語教育学, 國方専攻: 英語教育学, 加賀田専攻: 英語教育学, 泉専攻: 英語教育学, 衣笠専攻: 人間形成論 英語圏の伝承唄と伝承唄遊び, 箱﨑専攻: 英語教育学, 植松専攻: 言語習得理論, 三上専攻: 英語教育学, 本論文は、日本児童英語教育学会(JASTEC)関西支部・プロジェクトチーム(代表:樋口忠彦)による研究成果である。当プロジェクトチームは平成17年7月に発足以来30回を越える研究会、小・中学校合計8校で調査を行い、本論文をまとめた。また、本論文は上記研究会での報告、協議内容に基づきメンバー全員で分担して執筆したが、執筆内容は全メンバーの考えが渾然一体となっている関係上、各執筆者の執筆箇所を示していない。なお、全体の内容構成および内容調整、用語の統一は樋口と大村、田邊が行った。
著者
植松 茂男
出版者
京都産業大学
雑誌
京都産業大学教職研究紀要 (ISSN:18839509)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.19-42,44, 2011-03
被引用文献数
2

本編では、小学校英語活動を特区として既に導入している大阪府寝屋川市内で、それがどのように中学生の英語スキルと情意面に影響を及ぼしているのかを4 年間継続調査する科研費研究の3 年目の中間報告をする。語彙・文法、リーディング、リスニングからなる英語力指標テストとインタビューテストを併用して英語力を測定するとともに、23 項目からなる情意アンケートも併せて実施し、小学校英語活動の長期的効果の検証を試みている。つまり、小学校英語活動の開始学年や履修時間が変われば英語力や情意にどのような影響を及ぼすのかを、中学1 年生、2 年生、3 年生の各学年で毎年調べることによって知ろうとする研究である。最終年度の2010 年度調査(2011 年3 月)を目前にして、これまでの流れと発見をまとめてみた。2009 年度終了時(2010 年3 月)に得られたデータを2007 年、2008 年分と比較分析した結果、小学校英語活動開始学年が下がり、履修時間が増えるにつれて、中学1 年生では全ての英語力指標テストの結果が向上していることがわかった。また、中学2 年生のみで実施しているスピーキングテストに於いては、そのスコアが毎年統計的有意に向上している。一方、情意面では履修時間にかかわる統計的な差は検出できなかった。
著者
植松 茂男 佐藤 玲子 伊藤 摂子
出版者
小学校英語教育学会
雑誌
小学校英語教育学会誌 (ISSN:13489275)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.68-83, 2013-03-20 (Released:2017-10-05)

本研究は,2011年度に小学校英語活動経験がある小学校6年生に対して,英語習熟度テストと英語活動に関する情意アンケートを実施した結果のまとめである。同時に実施した小学校教員に対してのアンケートも参考にしながら,小学生が英語活動をどのように受け止め,どのような「学び」があったのか,教える側の教員の意見も参考にしつつ明らかにしようとする,総合的なアプローチの開始部分である。協力を得た各小学校に於いて開始学年や総履修時間数が異なるため,総履修時間数別に4群に分けた。それらのグループ間比較で,時間数が一番少ないグループに比べて,一番多いグループは,習熟テストのスコアも高く,情意アンケートにおいても肯定的な回答が多かった。
著者
植松 茂男 里井 久輝
出版者
京都産業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

本研究では小学校英語活動の開始年齢が、中学校における英語学習や情意面での発達にどのような影響を与えるかを調査した。2007学年度から2009学年度に得られたデータの分析によると、小学校英語活動の開始年齢が下がり、履修時間が増加すると、中1の英語力テスト成績がリスニングを中心に全体的に向上し、さらに中2のみで実施したスピーキングテストスコアも毎年大幅に向上した。しかしながら、情意面への影響はほとんど検出できなかった。