著者
武本 充治 大石 哲矢 岩田 哲弥 山登庸次 田中 洋平 徳元 誠一 島本 憲夫 黒川 章 須永 宏 小柳 恵一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.46, no.2, pp.418-433, 2005-02-15
参考文献数
32
被引用文献数
15

新しいネットワーク技術と端末技術が開発されることにより,近い将来ユビキタスコンピューティング環境が確立されるが,その環境でユーザにサービスを提供する方法については,まだ十分な技術が開発されていない.我々は,ユビキタスコンピューティング環境に適したサービス提供方法を実現するUbiquitous Service-Oriented Network(USON)アーキテクチャを提案した.USONアーキテクチャにおいては,サービス提供は,サービステンプレート(ST)に基づき,サービス構成要素(SE)を組み合わせることによるサービス合成と,SEとSTの使用履歴などからSTを生成するサービス創発から構成される.STは,BPELなどのワークフロー型サービス連携技術をユビキタスコンピューティング環境に拡張したものであり,SEは,Semantic Webなどと同様に,Semanticsを持つものである.本稿では,主に,サービス合成を実現するために必要となる基本的な機能とその実装について述べ,それらを実際に利用してのアプリケーションを使っての機能検証を行う.本稿で提案する技術により,近い将来のユビキタスコンピューティング環境におけるサービス提供が可能となる.While new network technologies bring ubiquitous-computing environments ever closer, methods to provide suitable services within such environments remain immature. We describe the Ubiquitous Service-Oriented Network (USON) architecture, a new service-provision architecture, covering the basic concept, components and their roles, and the service-provision mechanism. A USON provides services in two phases, a service-composition phase in which service elements (SEs) are combined on the basis of service templates (STs), and a serviceemergence phase in which a new ST is obtained on the basis of the history of usage of SEs and STs. An ST is an extention of workflow-stype service-coodrination description and an SE has the semantic information suitable for ubiquitous-computing environment. This paper mainly describes the functions of USON service-composition, their implemantations using P2P technologies and evaluation with actual applications. The establishment of USON technologies on networks will provide various services within ubiquitous-computing environments.
著者
竹内 亨 坂野 遼平 馬越 健治 川野 哲生 神林 隆 武本 充治 松尾 真人 柿沼 隆馬
雑誌
研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC)
巻号頁・発行日
vol.2013-CSEC-60, no.9, pp.1-8, 2013-03-07

脳活動に基づいて機器の操作を可能にする BMI (Brain Machine Interface) 技術を実環境に適用することを目指したネットワーク型 BMI プロジェクトにおいて、BMI 応用サービスを容易に提供可能なサービス基盤が必要である。そこで、エージェントの連携によってシステムを表現することで、状況に応じて適応的な振る舞いが可能なエージェントベース分散処理基盤を提案する。一般に、エージェントベースで構成されたシステムは、垂直統合で構成されたシステムに対して遅延が大きいため、実時間性がある BMI 応用サービスに適用できるのかが明らかでない。そこで、P2P エージェント基盤 PIAX 上に実証システムを構築し、実環境を想定したシミュレーションを行った。その結果、分散処理基盤上での遅延時間をおおむね 50ms 以下に抑えられていることが分かり、実現可能であることを明らかにした。
著者
浜田 信 武本 充治 横畑 夕貴 中村 俊郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.524, pp.119-122, 2008-02-28

将来のユビキタス環境におけるサービスの提供を柔軟に行うことを目指してユビキタスSOAの研究開発を行っている.ユビキタスSOAでは,様々なデバイス・機能と言ったサービスの実体を抽象化した部品を,同じく抽象化されたシナリオにしたがって,組み合わせることで,目的となるサービスを実現することを目指している.その特性を生かしたサービスとして,我々は,スマートフォンにSNSサイトに蓄積された情報を,コンテキストに応じて,配信するシステムを試作し,そのフィージビリティの確認のため実証実験を行った.本稿では,本システムに関してユーザ履歴に着目したシステム動作の概要および検証について示す.
著者
中野 雄介 山登庸次 武本 充治 須永 宏
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.727-738, 2008-02-15
被引用文献数
3

近年,インターネットをはじめとする分散環境で,様々なコンポーネントを連携させ,サービスを提供する試みがさかんになっている.これにともない,ネットワーク上でのコンポーネントの提供が増えている.しかし,このようなコンポーネントの数は十分とはいえず,連携サービスの作成者が意図したサービスを自由に作れるほどコンポーネントはそろっていない.そこで,Web アプリケーションが生成するHTML ドキュメントの中から,Web アプリケーションの処理結果の部分を抽出する手法を,Web アプリケーションのWeb サービス化のためのラッパ生成に応用することを提案する.本手法はHTML ドキュメント内の各タグのネストの回数(深度)の変化に規則的なパターンがある部分を結果部分として抽出する.本手法を評価するための評価プログラムを実装し,既存のWeb アプリケーションが生成するHTML ドキュメントから,結果部分の抽出を試みた.100 ドキュメント中76 ドキュメントから結果部分を抽出することに成功した.加えて,本提案はラッパ作成者に対して十分なユーザビリティを提供できることを確認した.This paper proposes a novel method to create Web Services by transforming existing Web applications in the Internet or enterprise networks. Recent technical trends in service coordination using various kinds of components in distributed service execution environments necessitate the provision of elemental service components, which typically take the form of Web Services. However, the number of Web Services is still small although that of Web applications is enormous, and so there should be a method that makes good use of such Web applications. Our approach is to convert HTML documents a Web application creates into a Web Service interface by extracting the operational result parts of the Web application. In this method, the depth of HTML tags, i.e., the number of nests of a given HTML document is analyzed to identify a regular patter and extract this part as an output. Through the evaluation of the wrapper system including this method, it is shown that correct result segments can be extracted from 76% of documents among a hundred. Also, it is clarified that this method has good usability for wrapper creators.