著者
市川 裕介 田中 明通 川村 亨 中村 俊郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.30, pp.99-104, 2005-03-18
参考文献数
8
被引用文献数
1

我々は独自開発した自動レコメンド手法によるレコメンドエンジン"AwarenessNet"をオンラインショッピングサイトbk1に導入し、レコメンドサービスについての実証実験を行った。従来、レコメンドエンジンのアルゴリズムの有効性はシミュレーションによる予測精度の評価やサンプルユーザへのアンケート調査によって評価される。しかし、その評価結果から実際のオンラインショッピングサイトへ導入した際の導入効果を見極めることは困難である。本報告では、実運用サイトでのレコメンドシステムの実証実験を行うことにより、従来の評価手法では評価することができなかった、レコメンドエンジンのビジネス面での導入効果についてその事例を示す。We introduced the recommender system "AwarenessNet" by the automatic recommendation technique for developing originally into online shopping site bk1, and did the demonstration of the recommendation service. The effectiveness of the recommender system is evaluated by the evaluation of the predictive accuracy by the simulation and the questionnaire survey to the sample user so far. However, it is difficult to ascertain the introduction effect when introducing it from the evaluation result to an actual online shopping site. This research shows the case about the introduction effect on the business side of the recommender system where the recognition cannot have been done by doing the demonstration of the recommender system in the real operation site in a past evaluation technique.
著者
中村 俊郎
出版者
日本義肢装具学会
雑誌
日本義肢装具学会誌 (ISSN:09104720)
巻号頁・発行日
vol.30, no.4, pp.240-247, 2014

2020年に東京オリンピック·パラリンピックの開催が決まり,義肢装具のことが話題に上ることが多くなっています.夏·冬の大会を問わず,あらゆるスポーツの分野で義足の選手,障がいを克服した若者の大活躍の姿が人々に勇気と感動を与えているのです.国内外の義肢装具の進歩を高く評価されることも多くなり,これまで,義肢装具の製作·販売に携わってきた業者の立場の者としてもありがたく感謝しているところです.筆者がこの50年近くにわたり,義肢装具製作者として直接·間接に多くの先駆者·リーダーから学んだチャレンジ精神も交え,物づくりとしての義肢装具の魅力の大きさ,深さを述べながら,未来への展望,在り方を模索してみたいと思います.
著者
西山 宗六 中村 俊郎
出版者
熊本大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1997

基礎疾患を有さない貧血女性37名(年齢22.3±4.3歳)を対象に種々の貧血マーカーと亜鉛動態との関連を検討した結果、女性の亜鉛欠乏性貧血の診断基準は、(1)ヘモグロビン12.0g/dl以下、赤血球数380×10^4/mm^3以下、総鉄結合能(TIBC)380μg/dl未満の正球性正色素性貧血、(2)血清亜鉛の低下は必ずしも認めない、(3)正球性正色素性貧血を呈する他の疾患を除外する、(4)亜鉛欠乏と同時に鉄欠乏を伴うことが多い、とすることが妥当であると考えられた。つぎに上記診断基準を満たす中年女性の貧血患者への亜鉛投与による結果から、亜鉛欠乏性貧血の頻度と治療法を検討した。農村地区住民15,459名(男性7487名、女性7972名)に貧血検査を行ったところ、男性でヘモグロビン13g/dl以下、女性でヘモグロビン12g/dl以下の貧血患者は男性の7.0%、女性の14.1%であった。上記診断基準を満たす亜鉛欠乏性貧血が疑われる患者は貧血者男性の54.2%(全体の3.8%)、女性の41.1%(全体の5.8%)であった。これらの貧血患者を鉄投与群(n=15)、亜鉛投与群(n=21)、鉄と亜鉛投与群(n=16)に分けて8週間治療したところ、鉄と亜鉛投与群のみ有意の貧血の改善を認めた。亜鉛投与群では血清鉄100μg/dl以上、フェリチン40ng/dl以上を有したものは亜鉛単独での貧血の改善が見られた。したがって亜鉛欠乏性貧血の治療は(1)フェリチン40ng/dl以上の患者では亜鉛製剤34mg/日、(2)フェリチン40ng/dl未満では亜鉛製剤34mg/日、鉄製剤100mg/日の投与が妥当であると考えられた。
著者
中村 俊郎 税所 篤快 伊藤 暢人
出版者
日経BP社
雑誌
日経トップリーダー
巻号頁・発行日
no.363, pp.44-48, 2014-12

過疎の故郷で義肢装具メーカーを起業し、世界から注文を受ける優良企業に育て上げた中村俊郎・中村ブレイス社長。映像授業を活用し、途上国の教育を支援しようと世界各地で奮闘する税所篤快・e-Education創業者。以前から中村社長は税所さんにアドバイスを送り続…
著者
浜田 信 武本 充治 横畑 夕貴 中村 俊郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.524, pp.119-122, 2008-02-28

将来のユビキタス環境におけるサービスの提供を柔軟に行うことを目指してユビキタスSOAの研究開発を行っている.ユビキタスSOAでは,様々なデバイス・機能と言ったサービスの実体を抽象化した部品を,同じく抽象化されたシナリオにしたがって,組み合わせることで,目的となるサービスを実現することを目指している.その特性を生かしたサービスとして,我々は,スマートフォンにSNSサイトに蓄積された情報を,コンテキストに応じて,配信するシステムを試作し,そのフィージビリティの確認のため実証実験を行った.本稿では,本システムに関してユーザ履歴に着目したシステム動作の概要および検証について示す.