著者
山田 胡瓜 福地 健太郎 大澤 博隆 宮本 道人 江渡 浩一郎 倉本 到 渡邊 淳司 前田 太郎 中村 裕美 寺島 裕貴 加藤 淳 米澤 朋子 塩見 昌裕 新山 龍馬 宮本 隆史 水野 雄太 櫻井 翔
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, pp.71-77, 2019-12-15

研究者に,漫画家・山田胡瓜流のSF作劇手法を学んでもらった上でSF作品を書いてもらうという『情報処理』特集記事「『AIの遺電子』に学ぶ未来構想術」に寄せられた内の12作品を対象に,山田胡瓜氏を囲んで実施された講評会の様子を記す.各作品に対して,山田氏に加えて講評会に参加した研究らが,その意義や現実の社会に与えうるインパクトについての議論がなされた.議論の中で,『AIの遺電子』に描かれなかった設定についても山田氏本人から語られる場面があった.
著者
水野 雄太
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, pp.58-61, 2019-12-15

本稿は,一般市民による研究活動が当たり前になった未来社会の構想図である.市民研究が一般化した近未来社会における,新しい科学文化や人々の生活,それに伴う倫理的問題,そしてそれを支える科学技術的基盤について,架空のSF漫画『SCIの意伝子』の概要・あらすじという形で描く.そこで描かれる未来社会を創造する基盤として,(1)科学的情報を視覚化する分野横断的に標準化されたダイアグラム,(2)研究の自動化技術,の2つが鍵になる.これらの科学技術の萌芽として,筆者の専門である化学反応論における事例についても簡単に紹介する.