著者
前田 太郎 安藤 英由樹 渡邊 淳司 杉本 麻樹
出版者
バイオメカニズム学会
雑誌
バイオメカニズム学会誌 (ISSN:02850885)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.82-89, 2007 (Released:2008-07-04)
参考文献数
19
被引用文献数
3

両耳後に装着された電極を介する前庭器官への電気刺激 (Galvanic Vestibular Stimulation,以下 GVS)は装着者にバーチャルな加速度感を生じさせることが出来る.この刺激は従来メニエル氏病などのめまい疾患の原因部位特定に際して前庭機能の異常を検出する方法としての caloric testに代わる手法として用いられてきた.本解説ではこの刺激を感覚インタフェースとして能動的に利用する工学的手法について論じる.
著者
大山 英明 前田 太郎 舘 [ススム]
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.59-68, 2002-03-31 (Released:2017-02-01)
参考文献数
78
被引用文献数
3

Telexistence, tele-existence, or telepresence, is an advanced form of teleoperation, which enables a human operator to remotely perform tasks with dexterity, providing the user with the feeling that he or she is present in the remote location. Although tele-existence/telepresence as an engineering concept was proposed in 1979-1981, a comic titled " Jumborg A " proposed and illustrated a primitive tele-existence robot control system in 1970. As a matter of fact, some fictitious robot control systems in novels, comics, animations, and movies precede real robot control systems. In this paper, we will introduce the history of telexistence robots, both in terms of current technology and science fiction
著者
安藤英由樹 渡邊 淳司 杉本 麻樹 前田 太郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.48, no.3, pp.1326-1335, 2007-03-15
被引用文献数
9

人間の平衡感覚(重力感覚や加速度感覚)に人工的に影響を与える方法として前庭電気刺激が知られている.前庭電気刺激は耳の後ろ(頭部乳様突起部)に装着された小型電極から微小電流を流すだけで,装着者に物理的な加速度を与えることなく平衡感覚に対して影響を与えることが可能であり,小型軽量インタフェースとして実装が可能である.本論文では,インタフェースを実装するうえでの設計指針を記すとともに,インタフェースとしての応用について,装着者への情報支援,前庭感覚付与による没入感・臨場感の向上,前庭感覚を含めたコミュニケーション,という3 つの視点から実現例を含めて示す.Galvanic Vestibular Stimulation (GVS) is known as a method of giving influence on sense of equilibrium. The vestibular system is stimulated by a weak current through an electrode placed on the mastoid behind the ear. Using GVS, we can realize a small and concise interface for affecting vestibular sensation. In this paper, we describe design theory of proposed GVS interface and novel applications from the following point of views, firstly information support, secondly improvement of sense of presence, thirdly communication media.
著者
前田 太郎
出版者
東京海洋大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2009

嚢舌目ウミウシは、餌海藻の葉緑体を細胞内に取り込み光合成を行わせる(機能的盗葉緑体現象)。今までは嚢舌目Volvatellidae科が、盗葉緑体現象が獲得される前の祖先的な形質状態を残すグループと考えられてきたが、今回、嚢舌目内の分子系統解析により、嚢舌目の分化と同時に盗葉緑体現象が獲得され、その後Volvatellidae科内で失われたことを示した。これにより、盗葉緑体を獲得する以前の祖先種の生活史や形態の見直しを行い、盗葉緑体というユニークな現象の進化を、信頼できる系統関係から考察することができるようになった。さらに、嚢舌目ウミウシの内、盗葉緑体の光合成能保持期間が最も長い(約10ヶ月)チドリミドリガイ(Plakobranchus ocellatus)について、葉緑体DNA上にコードされるrbcL遺伝子を標的としたクローンシーケンシング解析とt-RFLP解析により、1,単一のチドリミドリガイ個体が、8種の藻類(嚢舌目ウミウシの中では最も多い)に由来する葉緑体を保持すること、2,8ヶ月間に渡り、経時的に、野外個体内の葉緑体組成を計測したところ、組成が月ごとに大きく変化することが示された、今まで、チドリミドリガイは機能的盗葉緑体に強く依存し、幼体期に摂食をして葉緑体を得た後は、摂食を行わないと考えられてきたが、もし野外で摂食が希ならば、葉緑体組成は変化せず、月間で同じような組成を示すはずなので、この結果は、野外でチドリミドリガイが頻繁に摂食を行い、葉緑体を補充していることを示している。このことから、野外の個体は、光合成のみに依存せず、海藻の摂食からも栄養を得ていることが示唆された。これは、機能的盗葉緑体を行う種の、野外での栄養取得状況を初めて確度高く推定したものである。
著者
安藤英由樹 渡邊 淳司 杉本 麻樹 前田 太郎
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.48, no.3, pp.1326-1335, 2007-03-15

人間の平衡感覚(重力感覚や加速度感覚)に人工的に影響を与える方法として前庭電気刺激が知られている.前庭電気刺激は耳の後ろ(頭部乳様突起部)に装着された小型電極から微小電流を流すだけで,装着者に物理的な加速度を与えることなく平衡感覚に対して影響を与えることが可能であり,小型軽量インタフェースとして実装が可能である.本論文では,インタフェースを実装するうえでの設計指針を記すとともに,インタフェースとしての応用について,装着者への情報支援,前庭感覚付与による没入感・臨場感の向上,前庭感覚を含めたコミュニケーション,という3 つの視点から実現例を含めて示す.
著者
松井 和輝 古川 正統 安藤 英由樹 前田 太郎
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.20, no.3, pp.243-252, 2015

We manipulate equipment naturally as an extension of physical ability. However, it is unclear whether we can transform supernumerary body parts to our body image to use the equipment as a similar body parts. So, this study suggests that ownership is formed by the simultaneity of visual and tactile stimulation, and that this perception of ownership is important to form the body image. In addition, we propose that if the equipment appears to be extended continuously from our body and ownership of the equipment occurs, then the body image will be transformed to include the equipment. Therefore, in this study, the equipment was arranged to appear as extending from the body, and visual and tactile stimulation were used to elicit ownership of the equipment. The results confirmed that body image was transformed to include the equipment. Furthermore, this suggested that it is possible to incorporate equipment into one's body image, and that we could use the equipment as a supernumerary our own body-part.
著者
稲見 昌彦 川上 直樹 柳田 康幸 前田 太郎 舘 暲
出版者
日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.287-294, 1999-03

Conventional stereoscopic displays have inconsistent accommodation against convergance, which dengrades sensation of presence. We developed a stereoscopic display applying Maxwellian optics to avoid such inconsistency by realizing large depth of focus. The display was also designed to provide large field of view (about 110 degree) with the simple optics. And this display allows an operator to observe real and virtual images in focus for wide range of depth.
著者
前田 太郎
出版者
日本ダニ学会
雑誌
日本ダニ学会誌 (ISSN:09181067)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.9-17, 2015-05-25 (Released:2015-06-25)
参考文献数
16
被引用文献数
6 8

アカリンダニAcarapis woodiはミツバチ成虫の気管内に寄生して体液を吸汁する.アカリンダニの寄生はミツバチコロニーに深刻なダメージを与え,セイヨウミツバチApis melliferaにおけるアカリンダニの分布はヨーロッパから南北アメリカを中心に全世界に広がっている.日本におけるセイヨウミツバチへの寄生報告は2010年に初めて行われ,同年ニホンミツバチA. cerana japonicaにおいてもアカリンダニの寄生が確認された.その後,農林水産省のアカリンダニに関する記録によると,2012年までわずか4件の記録がニホンミツバチであるだけで,セイヨウミツバチにおける寄生記録はない.しかし,実際のアカリンダニ被害件数はこの記録よりもはるかに多いと考えられた.そこで,全国のニホンミツバチ350コロニーと,セイヨウミツバチ50コロニーについてアカリンダニ寄生の現状を調査した.アカリンダニ寄生の診断は,顕微鏡下でミツバチを解剖して行った.その結果,ニホンミツバチでは東日本を中心にアカリンダニの寄生が確認された.一方,セイヨウミツバチではアカリンダニの寄生は発見されなかった.セイヨウミツバチへのアカリンダニ寄生率が,ニホンミツバチに比べてはるかに低い原因について現在調査中である.
著者
丹羽 真隆 飯塚 博幸 安藤 英由樹 前田 太郎
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.3-10, 2012
参考文献数
12
被引用文献数
1

We propose novel architecture to realize a low-degree of freedom (DOF) Tsumori controller to manipulate a high-DOF robot. We believe that humans can immerse themselves to manipulate a robot if the robot reflects user intention. In our Tsumori controller, the user intuitively operates a joystick, and the robot moves semi -autonomously and reflects the user's intention that is extracted from intuitive input sequences. In this paper, we explain how to extract Tsumori, which is an archetype of human behavioral intention, and how to realize a Tsumori controller.
著者
雨宮 智浩 安藤 英由樹 前田 太郎
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.47-57, 2006
被引用文献数
15

This paper describes the design of a novel force perception method for non-grounding force displays and the development of a handheld force display based on the method. The force perception method is attributed to the nonlinear characteristics of human tactual perception; humans feel rapid acceleration more strongly than slow acceleration. The method uses periodic prismatic motion to create asymmetric acceleration leading to a virtual force vector. A prototype of the handheld force display that generates one-directional force using a relatively simple mechanism was built, and its performance was tested in terms of both physical and perceptual characteristics. We verify the feasibility of the proposed method through experiments that determine the display's motor's rotational frequency that maximizes the perception of the virtual force vector. In addition, we examine the effect of the frequency of acceleration change and the amplitude of force on implicit, functional judgment of the perception of the virtual force vector.
著者
前田 太郎 安藤 英由樹 渡邊 淳司 杉本 麻樹
出版者
バイオメカニズム学会
雑誌
バイオメカニズム学会誌 (ISSN:02850885)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.82-89, 2007-05-01
被引用文献数
2

両耳後に装着された電極を介する前庭器官への電気刺激(Galvanic Vestibular Stimulation,以下GVS)は装着者にバーチャルな加速度感を生じさせることが出来る.この刺激は従来メニエル氏病などのめまい疾患の原因部位特定に際して前庭機能の異常を検出する方法としてのcaloric test に代わる手法として用いられてきた.本解説ではこの刺激を感覚インタフェースとして能動的に利用する工学的手法について論じる.
著者
梶本 裕之 川上 直樹 前田 太郎 舘 [ススム]
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.84, no.1, pp.120-128, 2001-01-01
被引用文献数
55

経皮電流刺激により皮膚感覚を提示する触覚ディスプレイを提案する.過去の多くの皮膚感覚ディスプレイでは言語報告によって表される種々の感覚(圧覚, 振動覚, 手触り等)を表現するTop-downの設計法がとられてきたが, それらの感覚は各種感覚受容器の活動を組み合せた結果であるため, こうして設計されたディスプレイはある限られた感覚を提示するにとどまっていた.これに対して我々の方針は, 感覚神経をその種類別に刺激するというものである.種類別刺激が可能であれば, それらを組み合せることであらゆる感覚を生成することができるだろう.これらの刺激を, 視覚との類似性から「触原色」と呼ぶことにする.刺激手段として皮膚表面からの電気刺激を用いる.電気刺激自体の歴史は古いが上記のような原色作成の試みはなく, 多くが単なる特殊感覚のad-hocな生成に終わっている.本論文では受容器選択的刺激のための二つの方法を提案する.一つはアレー状電極を用い, 各電極の重み付け変化で刺激深度を変化させる手法である.もう一つはこれまでの経皮電気刺激が陰極電流を刺激として用いていたのに対し, 陽極電流を使うことで神経軸索の方向に選択的な刺激を行う手法である.
著者
前田 太郎
出版者
基礎生物学研究所
雑誌
新学術領域研究(研究領域提案型)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究の目的は、ウミウシの盗葉緑体現象を通して、遺伝子の水平伝播と複合適応形質の進化の関連を議論することです。盗葉緑体現象とは、嚢舌目ウミウシなどが、餌海藻の葉緑体を細胞内に取り込み、数ヶ月間光合成能を保持し、栄養を得る現象の事です。これには、藻類核からウミウシ核への遺伝子水平伝播が伴うと考えられており、遺伝子の水平伝播によって、光合成という複合適応形質が、生物界を超えて、水平伝播することを示唆しています。しかしウミウシのゲノムは解読されておらず、遺伝子が本当に伝播しているかは不明確でした。本研究では、複数種のウミウシのゲノム解読を行い、遺伝子の水平伝播の有無と過程を明らかにしようとしました。更にパルス変調蛍光定量法を用いて、水平伝播した各遺伝子が実際に光合成能の各段階に関与しているかを明らかにしようとしました。本研究により、盗葉緑体能力が発達した、チドリミドリガイ(Plakobranchus ocellatus)とコノハミドリガイ(Elysia ornata)のゲノム解読に成功しました。また餌藻類であるHalimeda borneensisとBryopsis hypnoidesのトランスクリプトーム解析により藻類の遺伝子情報を獲得しました。これらの比較を行った結果、先行研究と異なり、これらのウミウシ核には、藻類に由来する遺伝子は水平伝播しておらず、本現象が遺伝子の伝播を伴わずに形質が伝播する特殊な進化的現象であることを示唆しました。一方、パルス変調蛍光法などにより、ウミウシ内の葉緑体では、光合成活性が光損傷などで失われても、葉緑体での新規タンパク質合成により活性を回復できることがわかりました。また盗葉緑体を行うウミウシ類だけで特異的に重複し、更に葉緑体蓄積組織で特異的に発現する遺伝子群を発見しました。
著者
大山 英明 前田 太郎 舘 [ススム]
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.59-68, 2002
参考文献数
78
被引用文献数
2

Telexistence, tele-existence, or telepresence, is an advanced form of teleoperation, which enables a human operator to remotely perform tasks with dexterity, providing the user with the feeling that he or she is present in the remote location. Although tele-existence/telepresence as an engineering concept was proposed in 1979-1981, a comic titled " Jumborg A " proposed and illustrated a primitive tele-existence robot control system in 1970. As a matter of fact, some fictitious robot control systems in novels, comics, animations, and movies precede real robot control systems. In this paper, we will introduce the history of telexistence robots, both in terms of current technology and science fiction
著者
丹羽 真隆 飯塚 博幸 安藤 英由樹 前田 太郎
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.3-10, 2012-03-31 (Released:2017-02-01)
参考文献数
12
被引用文献数
2

We propose novel architecture to realize a low-degree of freedom (DOF) Tsumori controller to manipulate a high-DOF robot. We believe that humans can immerse themselves to manipulate a robot if the robot reflects user intention. In our Tsumori controller, the user intuitively operates a joystick, and the robot moves semi -autonomously and reflects the user's intention that is extracted from intuitive input sequences. In this paper, we explain how to extract Tsumori, which is an archetype of human behavioral intention, and how to realize a Tsumori controller.
著者
櫻井 悟 青山 一真 宮本 靖久 古川 正紘 前田 太郎 安藤 英由樹
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.20, no.3, pp.239-242, 2015-09-30 (Released:2017-02-01)
被引用文献数
3

In this work, we demonstrated that cathodal direct current stimulation to the tongue inhibits salty and umami perception and investigated the relationship between magnitude of current and the effect size of the taste suppression. The acknowledgement from our work would contribute to the virtual reality and human health fields e.g., any tastes can be presented to human virtually and tastes modification would assist the diet.
著者
安藤 英由樹 雨宮 智浩 前田 太郎
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.10, no.2, pp.191-199, 2005-06-30 (Released:2017-02-01)
参考文献数
23
被引用文献数
1

The Wearable Scanning Laser Projector (WSLP) is a novel head-mounted display for augmented reality (AR). WSLP specializes the movement of a narrow display area to a wide real environmental area. AR systems commonly uses optical see-through head-mounted displays (HMD). With such HMDs, because the images are projected at a specific focal length, it is difficult to observe both the object and the corresponding images at the same time when they exist at different depths. In the WSLP, the center of the mirrors scanning the laser beam can be aligned conjugate to the center of the wearer's eye. As a result, the light spot of the beam is always observed at any depth. With the WSLP, information can be shared with nearby friends and colleagues who are not wearing similar devices.
著者
渡邊 淳司 安藤英由樹 朝原 佳昭 杉本 麻樹 前田 太郎
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.46, no.5, pp.1354-1362, 2005-05-15

本論文では,歩行移動の快適性,利便性を向上させるための靴型歩行周期誘導インタフェースを提案し,歩行周期の誘導を効率的に実現するための刺激入力手法について論ずる.靴型インタフェースは,靴底にある圧力センサによって歩行状態を計測し,それに合わせて足の甲に振動刺激を行うことで,人間の感覚入力に対する運動の半無意識的な同期現象(引き込み)を利用して歩行周期の誘導を行うものである.本実験を通して,振動刺激は踵が接地するタイミングに行うと効果的に誘導が可能であり,歩行周期に対する刺激周期の変化が-100 msから+150 msの範囲ならば,装着者に心理的負荷をかけずに誘導可能であることが分かった.