著者
永井 保 吉田 靖 樋口 道之助 近藤 潔
出版者
公益社団法人日本船舶海洋工学会
雑誌
日本造船学会論文集 (ISSN:05148499)
巻号頁・発行日
no.141, pp.39-49, 1977-06

Analysing correlations among resistance at Froude number F_∇(= ∇/√<∇^<1/3>g>) =3.5, trim angles at F_∇=2.5 through 3.5, by using model test data in still water of the high speed craft, the clear correlation was found to exist between resistance at F_∇=3.5 and trim angle at F_∇=2.5. Therefore, the sequential unconstrained minimization technique was first applied to get the smallest total resistance hull form for each 30 minutes interval of trim angle change, and then followed the discussion concerning deviations arisen and resistance performance due to obtained hull form parameters. Using diagrams related to the total resistance at F_∇=3.5 and the trim angle at F_∇=2.5, we clarified finally the influence of the unit trim angle on the total resistance coefficient within high speed range.
著者
永井 保夫 長谷川 隆三
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.36, no.4, pp.808-821, 1995-04-15

制約充足は人工知能や画像理解の分野をはじめ、グラフの問題やパズルなどの探索間題、いわゆる組み合わせ問題を対象として研究がおこなわれている。制約充足問題の代表的な解法として、探索法や整合化手法を用いる方法が知られている。われわれは、このような探索主体のアプローチとは対照的な位置付けにある代数的アプローチについて諭じる。本アプローチでは、制約論理型言語の探索機構を利用した制約充足問題に対する研究とは異なり、制約論理型言語におけるブール制約評価系を用いて代数的に制約充足をおこなう。本論文では、ブール代数により制約充足問題を定式化し、得られたブール方程式の求解を制約論理型言語CALにおけるブール制約の評価とみなすことにより、解であるブーリアン・グレブナ基底を求める方法について述べる。さらに、ブール制約評価系を用いた制約充足問題の効率化手法として、1)ブーノレ制約の簡単化方式、2)制約ネットワークの構造情報に基づいた制約の評価順序の決定方式、について提案する。そして、本効率化手法の有効性を確認するために、ブール制約を用いて記述された問題に対して適用実験をおこなう。その結果、制約充足問題の解法として探索法がよく知られているが、それとは異なるあらたなブール代数評価系を用いた代数的な方法ならびに効率化手法が有効であることを示す。
著者
永井 保 浜本 剛実 守 国夫
出版者
The Japan Society of Naval Architects and Ocean Engineers
雑誌
日本造船学会論文集 (ISSN:05148499)
巻号頁・発行日
vol.1972, no.131, pp.281-295, 1972 (Released:2009-09-04)
参考文献数
10
被引用文献数
2 2

Taking pictures of the motion of a water surface at the impact of flat and concaved rectangular plates on the water, we obtained the phenomena which the air was entrapped and compressed between the water surface and plate surface, while blowing out through the contact part of both surfaces. In order to develop the equation of air motion reasonably, we took the energy dissipation due to volume change of entrapped air into consideration, hence, an unknown coefficient was herein introduced. It was suitably determined from measured data by the dropping test already done by one of authors. The aspect ratio of rectangular plate was chosen beyond about three, and plates have one-third or full scale when compared with the plate panels of both destroyers and torpedo boats. We finally obtained the experimental formula of impulsive water pressure covering M/ρl2 from about 2 through 7, which might be considered most useful for practical purpose.To get the elasto-plastic response of concaved rectangular plates, the damping effect due to compressed air was also introduced into the theoretical treatment, and this damping coefficient was approximately determined so as to satisfy the critical damping condition of the plate, such as the case of flat plates. We therefore obtained the experimental formula of the response.Within plate scantlings used in our experiment, if the plate is repeatedly dropped on the water from the same height the induced concavity will finally converge to the certain magnitude. And hence, applying those two formulae obtained above to solve such phenomena, reasonable coincidences concerning concavities after each drop were obtained between the computed results by numerical analysis and measured data.
著者
川上 礼次 マッキン ケネスジェームス 永井 保夫
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第28回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.619-622, 2012 (Released:2013-07-25)

近年爆発的に増加するマルウェアが社会問題にもなっている。マルウェアが増加している理由の一つにパッカーがある。パッカーとはソフトウェアが実行可能な形式のまま圧縮や暗号化ができるソフトウェアである。増加しているマルウェアの大部分がパッカーを用い既知のマルウェアとして検知されないように加工が施されている。そのためパッカーをアンパックし復元することができれば爆発的に増加した亜種に対応することができると考えられている。 現在のウイルス対策ソフトでは特徴量を用いたシグネチャによるパターンマッチングが一般的な検知手法であり、それを補助する形でヒューリスティック検知が用いられている。研究ではヒューリスティック検知の一種のデータマイニング手法を用いたマルウェア検知の前段階処理としてマルウェアのアンパックを行い検知率の向上を図る手法を検討している。 本論文では実際にマルウェアを実行させることによって自らアンパックさせる手法を取り入れ、その結果アンパックしたマルウェアはパックさせたマルウェアより検知率が上昇することを明らかにする。
著者
永井 保男
出版者
中央大学経済研究所
雑誌
中央大学経済研究所年報 (ISSN:02859718)
巻号頁・発行日
no.45, pp.653-687, 2014

わが国では,戦後の経済成長に伴い人口の大都市圏への集中がおこった。とくに1940年代の後半以降,若者を中心とした都市圏への大量の人口移動はその後,地方における人口減少と高齢化が大きな社会問題として取り上げられることとなった。現在の国土交通省では,1962年に始まった全国総合開発計画(全総)における「都市の過大化の防止と地域格差の是正」計画以降,「地方定住構想」が国土開発の重要テーマのひとつにかかげられた。各地方自治体でも人の移住受け入れに対する取り組みが行われてきているが,地価の低下や職住接近志向などにより,都心近郊から都心部への人口回帰現象などに動きがみられるものの,排出先であった地方圏にいたる大規模な人の移住現象はみられていない。本稿では,国による国土開発計画と人口政策にかかわる人の移動,定住促進に対する取り組みの変遷を振り返るとともに,地方自治体における定住促進事業の現状について,その内容と実績を分析することとした。