著者
坂村 圭 金子 貴俊 中井 検裕 沼田 麻美子
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.49, no.3, pp.633-638, 2014-10-25 (Released:2014-10-25)
参考文献数
6
被引用文献数
4 4

「固定価格買取制度」をはじめとした各種規制緩和が進んだことで、近年、メガソーラーは大きくその建設数を伸ばしている。一方、急速に成長する市場には行政の確固とした制御がなされていないのが現状であり、このまま事業が無秩序に拡大した際には、農地転用、景観悪化などの各種問題が表面化する恐れがある。このような事態を避けるためには、メガソーラー開発の立地傾向から問題の所在と特性を分析し、自治体のメガソーラー導入方策を検討し直す必要があるだろう。本研究では、まず立地動向調査、事業者へのヒアリングをもとに開発動向を整理し、続いて都市計画区分、従前土地利用に着目した立地特性に関する分析を行い、最後に自治体の現在の開発誘導策を調査した。開発地に関する分析からは、事業地の集中によって太陽光発電による電力供給の過多、景観問題が、市街化区域外へのメガソーラー開発の進出によって農地、森林地が減少し始めていることが分かった。このような状況に市町村がソフト事業、条例などで対処している先進事例が確認できたが、これらの方策も各種課題を内包している可能性が高く、これらの解決策を本論文の最後に考察している。
著者
沼田 麻美子 小場瀬 令二
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.75, no.652, pp.1499-1506, 2010-06-30 (Released:2010-08-26)
参考文献数
13
被引用文献数
1

This research is a study on the effect of estimating price of the scenic views in the super-high-rise residence. The effect at the year since construction is considered by targeting of the newly-built selling in the-high-rise residence, and the numerical value of a relative standard is calculated on an azimuth, views from the room, natural elements, and the building things etc.Finally, as for the view synthesis chart, value from the scenic views from the room is evaluated. The value of the scenic views is able to be clarified in the process of the design stage, and the rights to landscape will be protected in the future by the security of the value.
著者
沼田 麻美子
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.88, no.805, pp.996-1007, 2023-03-01 (Released:2023-03-01)
参考文献数
40

The purpose of this study is to gain knowledge on the spread of Photovoltaic in Germany. There are major differences between Japan and Germany in zoning, including building permits for PV installations and land use restrictions. Based on these, we will show the direction toward the spread of PV in Japan. The first point, Considering making all PV installation a registration system; The second point, Mandatory environmental impact assessment for ground-based PV in rural areas; The third point, Correspondence of cityscape conservation area of urban area utilizing landscape law; The fourth point, Ensuring high quality PV panels.
著者
長瀬 健介 中井 検裕 沼田 麻美子
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.51, no.3, pp.1030-1037, 2016-10-25 (Released:2016-10-25)
参考文献数
11
被引用文献数
1

東京では駅を中心に作られた街が多く、異なる路線の複数駅が近距離に位置する地域では各駅が相互に影響しながら街の発展に貢献してきた。複数駅に挟まれた地域では都市整備のあり方として駅間を一体的に見た発展の可能性が考えられる。東京都郊外地域において駅間の距離が1km以内で住宅地を挟んでいるものを除く67ペアを商業地の連続性により分類し、駅のペアの特徴についての分析、街の歴史的発展過程や自治体による複数駅を一体的に見た施策の調査を行った。その結果、駅間が連続的に発展している地区の多くは両駅の規模の差が小さく、戦前に開業していたことがわかった。一方、同様の条件のペアで駅間が発展していないものもあり、そのような地域では一体的に見た拠点整備が望まれる。
著者
沼田 麻美子
巻号頁・発行日
2012

筑波大学博士 (環境学) 学位論文・平成24年3月23日授与 (甲第6159号)