- 著者
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泉 知論
吉川 寿広
荒木 大
- 雑誌
- 研究報告モバイルコンピューティングとユビキタス通信(MBL)
- 巻号頁・発行日
- vol.2010-MBL-53, no.17, pp.1-7, 2010-03-19
システム設計の効率化を求めて,動作記述から回路を自動的に合成する動作合成の技術が実用化されてきており,また,より抽象度の高いシステムレベルの仕様記述言語も提案されている.一方で,高度な最適化のため,あるいは,外部回路とのインターフェースをとるため,サイクル精度のタイミングまで考慮した詳細な設計が求められる場面も依然存在する.仕様記述によるモデリングと検証,ハードウェア化する部分については動作記述からの回路合成,そして必要に応じてサイクル精度記述による最適化,と設計を進めていくにあたって,記述言語や処理系の断絶なく設計レベルを徐々に深めていくことが望ましい.そこで,仕様記述言語 SpecC では 2.0 版でレジスタ転送レベル記述のための言語仕様が追加されている.しかし一般には,シミュレータやシンセサイザなどの処理系が必ずしも言語仕様上可能なすべての記述に対応するわけではない.そこで,Spec-C 2.0 と現在利用可能なシミュレータを対象に,基本的な回路例を取り上げながら,サイクル精度の記述を試行し,記述法を確認していく.