- 著者
 
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             渡邉 明
             
          
 
          
          
          - 出版者
 
          - 一般社団法人 日本総合病院精神医学会
 
          
          
          - 雑誌
 
          - 総合病院精神医学 (ISSN:09155872)
 
          
          
          - 巻号頁・発行日
 
          - vol.25, no.2, pp.165-170, 2013-04-15 (Released:2016-11-18)
 
          
          
          - 参考文献数
 
          - 19
 
          
          
          - 被引用文献数
 
          - 
             
             1
             
             
             
          
        
 
        
        
        The Confusion Assessment Method(CAM)は簡便なせん妄スクリーニングツールで,世界的に広く使用されている。今回われわれはCAM日本語版を作成し,2012年1月1日から7月31日までに大腿頸部骨折で整形外科入院となった53症例を対象に有用性を検討した。せん妄患者は12例で認め,有病率は22.6%だった。CAM陽性は11例(せん妄10例,非せん妄1例)で,CAM陰性は42例(せん妄2例,非せん妄40例)だった。CAM日本語版は感度83.3%で特異度97.6%,コーエンのκ係数0.83,φ値0.78と十分に高く,せん妄のスクリーニングツールとして優れていると考えられた。日本語版を含むCAMには著作権があり,原著者のサイト(http://www.hospitalelderlifeprogram.org/private/cam-disclaimer.php?pageid=01.08.00)から入手できる。