著者
渡邊 紀文 木浦 豊治 有村 勇紀 糸田 孝太 大森 隆司
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第34回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.27-30, 2018 (Released:2019-01-09)

近年アクションカムや加速度センサなど個人の行動を計測するデバイスを利用したスポーツ等の集団行動の研究が行われている.これらの計測では選手が出力する行動を主に分析しているが,集団行動においてはそれ以前に自己と他者が相互の行動を確認し,その意図の推定および目的を共有して,次の行動を判断している.本研究ではこのような集団における自己と他者の意図の共有について頭部の動きから分析し,その過程をシミュレーションするためのモデル化を行う.実験対象はサッカーパス行動とし,選手の頭部の動きを飛行ドローンで計測する.本実験でのドローンによる選手頭部の計測精度および,ボールホルダーと他の選手が視線を向け合って意図を共有しているタイミングおよびパスを出すタイミングの分析結果について述べる.
著者
渡邊 紀文 大森 隆司
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第28回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.512-515, 2012 (Released:2013-07-25)

本研究では,イベント会場での非常に混雑した状況や災害時などのパニック状況において,意識下で注意を制御し,行動を誘導することを目指した歩行誘導実験を行った.具体的には周辺視にオプティカルフロー刺激を提示することで歩行者の視線方向を制御し,更に足元へ身体動揺を与え体性感覚のゲインを下げることで,視線方向へ有意に身体を誘導する実験を行った.実験から視線方向に身体が誘導されることを確認し,更に誘導効果が現れるタイミングから歩行における視覚と体性感覚のスイッチング機構について検討した.
著者
渡邊 紀文 石崎 俊
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
知能と情報 (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.18, no.3, pp.383-393, 2006 (Released:2007-04-20)
参考文献数
15
被引用文献数
1 1

視覚情報処理における結び付け問題は, 脳における情報表現の大きな未解決問題である. 現在神経科学の分野では, 脳の局所的な部分を観測し, それらの実験データを利用したモデルが作成されている. このようなモデル化の中で結び付け問題は, 脳においてどのように情報が表現されそして伝達されているのかを明らかにする重要な問題となっている. 本研究では, テンポラルコーディングとダイナミカル・セル・アセンブリの理論を適用した結び付け問題を解くシミュレータを構築する. このモデルでは, 神経生理学で提案されている電気緊張距離 (morphoelectorotonic transform) の理論を用いる. 本シミュレーション実験によって, 電気緊張距離を用いることでセル・アセンブリを実現し, ニューロン間の距離を学習することで結び付け問題を解決することが出来ることを示した.
著者
渡邊 紀文 森 文彦 大森 隆司
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.67, no.12, pp.J434-J440, 2013 (Released:2013-11-25)
参考文献数
12
被引用文献数
2

In daily life, our behavior is guided by various visual stimuli such as the information on direction signs. However, our environmentally based perceptual capacity is often challenged in crowded circumstances, or more so, in emergency evacuation circumstances. In these situations, we often fail to pay attention to important signs. In order to achieve more effective direction guidance, we considered the use of unconscious reflexes in human walking action. In this study, we experimented with vision-guided walking direction control by optic flow stimulus combined with body sway. We observed a shift in subjects' walking direction and body sway and discuss the possible mechanism.
著者
糸田 孝太 渡邊 紀文 武藤 佳恭
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

本研究では実試合データの映像及びトラッキングデータから,パスが行われているシーンを各フレーム毎に分析し,ロジスティック回帰によりモデルを構築した.さらに本モデルをRobocup2Dシミュレーションエージェントに実装することで,パス行動の予測を行った.