著者
解良 武士 渡部 由紀 猪股 高志
出版者
公益社団法人日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.39, no.2, pp.116-117, 2012-04-20 (Released:2018-08-25)
参考文献数
4

理学療法士や健康運動指導士のメディカルフィットネス分野における活用や,理学療法士の雇用の可能性を探索するための基礎資料をつくるために調査を行った。調査対象として選定した206ヵ所のメディカルフィットネスのうち59ヵ所より回答を得た。内容は,施設の概要,利用者,運動指導,医療機関との連携,他の関連事業,理学療法士および健康運動指導士の必要度,今後について,とした。これまでの調査と同様にメディカルフィットネスで雇用されている理学療法士はごくわずかであった。理学療法士のメディカルフィットネス部門への参画に関して否定的な意見は多くなかった。理学療法士に求める能力としては,軽い疾病あるいは障害を有している対象者への運動指導能力がもっとも多かった。利用者の多くは中枢神経や整形外科的な問題を有している場合が少なくなく,当分野における理学療法士の必要性は低くないと考えられる。
著者
大野 吉郎 潮見 泰蔵 黒沢 和生 関 勝男 高橋 高治 猪股 高志 福田 敏幸 今泉 寛 丸山 仁司 秋山 純和
出版者
The Society of Physical Therapy Science
雑誌
理学療法のための運動生理 (ISSN:09127100)
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.109-111, 1987 (Released:2007-03-29)
参考文献数
2

健康成年男性6名を対象として、一定頻度(1回/10秒)でtotal rotation pattern(以下TRPとする)、partial rotation pattern(以下PRPとする)、none rotation pattern(以下NRPとする)による起き上がり動作を行わせ、各動作での酸素消費量、心拍数を測定し、パターンの相違によるエネルギー消費量の変化について検討した。その結果、FRP、PRP、NRPの順で酸素消費量および心拍数は低くなった。これは運動発達の順序に即したものと考えられ、この順序がエネルギー消費からみて、より効率の良い起き上がりパターンへの移行と解釈できる。
著者
猪股 高志 平山 厚子 大久保 恵 三和 真人
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.13, no.4, pp.195-198, 1998 (Released:2007-03-29)
参考文献数
7

理学療法臨床実習中の学生の身体面にどのような変化があるかを知るために,臨床実習直前及び直後の体重・体脂肪量・体水分量及び体力の指標としてのPWCI50を測定し,その変化及び臨床実習成績との関係について分析した。その結果,体重とPWCI50では臨床実習前後での変化は見られなかったが,体脂肪量は有意に増加し,体水分量は有意に減少した。また,これらの身体面の変化に加え,臨床実習成績と体水分量の変化に相関が認められたことから,現状の臨床実習が,特に成績によっては実習生の身体組成の変化のみならず,臨床実習中の体調にも何らかの影響を及ぼしうることが推察された。