著者
田島 司
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
pp.26.2.5, (Released:2017-06-21)
参考文献数
41

本研究はイヌ好きとネコ好きのパーソナリティの特徴について検討した。調査対象者には,公的場面での自己,私的場面での自己,典型的なイヌとネコのパーソナリティのイメージを測定するためのビッグファイブ尺度に加えて,イヌとネコへの態度を回答させた。その結果,ネコのパーソナリティ好意群はネコのパーソナリティ非好意群よりも自己のパーソナリティとネコのパーソナリティのイメージとの差が小さかった。また,イヌの飼育志向群はイヌの飼育非志向群よりも公的場面と私的場面での自己のパーソナリティの差が小さく,ネコの飼育志向群はネコの飼育非志向群よりも公的場面と私的場面での自己のパーソナリティの差が大きかった。これらの結果について他者の要求や期待への対処傾向との関連から議論された。
著者
田島 司
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.109-120, 2017-11-01 (Released:2017-11-04)
参考文献数
41

本研究はイヌ好きとネコ好きのパーソナリティの特徴について検討した。調査対象者には,公的場面での自己,私的場面での自己,典型的なイヌとネコのパーソナリティのイメージを測定するためのビッグファイブ尺度に加えて,イヌとネコへの態度を回答させた。その結果,ネコのパーソナリティ好意群はネコのパーソナリティ非好意群よりも自己のパーソナリティとネコのパーソナリティのイメージとの差が小さかった。また,イヌの飼育志向群はイヌの飼育非志向群よりも公的場面と私的場面での自己のパーソナリティの差が小さく,ネコの飼育志向群はネコの飼育非志向群よりも公的場面と私的場面での自己のパーソナリティの差が大きかった。これらの結果について他者の要求や期待への対処傾向との関連から議論された。
著者
田島 司
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.81, no.5, pp.523-528, 2010 (Released:2011-04-20)
参考文献数
37
被引用文献数
3

This study examined the relationship between self-concept variability and psychological well-being. We hypothesized that the meaning of interpersonal relationships moderated the effect of self-concept variability on psychological well-being. Participants were 152 female undergraduate students, who completed a questionnaire about their self-concept variability, psychological well-being (depression/anxiety), and the meaning of interpersonal relationships. The results showed that subjective self-concept variability was positively correlated with psychological well-being, although self-concept differentiation was not correlated with psychological well-being. The correlation between the degree of self-concept variability and psychological well-being was affected by the meaning of interpersonal relationships. The results suggest that the meaning of interpersonal relationships is an important determinant of the integration of self.
著者
田島 司
出版者
The Japanese Group Dynamics Association
雑誌
実験社会心理学研究 (ISSN:03877973)
巻号頁・発行日
vol.40, no.2, pp.145-155, 2001-07-15 (Released:2010-06-04)
参考文献数
41

本研究の目的は, 日常生活における対人関係が実験場面における内集団バイアスと協力行動とに与える影響を検討することである。87名の女性の調査対象者は, 日常での対人関係に関するいくつかの質問に回答するよう求められた。その回答によって, 他者との同一化の程度と, 自己の役割を顧みている程度が測定された。実験参加者は無作為に2つの集団のどちらか一方に所属するよう割り振られ, その後集団成員の属性について評価するよう求められた。また, 被験者は社会的ジレンマ状況におかれ, 100ポイントを自己と内集団とに対して分配するよう求められた。実験の結果は以下の通りである, (a) 能力評価における内集団バイアスは家族との同一化と負の相関関係にあった, (b) 協力的分配は家族での自己の役割を顧みる程度と正の相関関係にあった。
著者
田島 司
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.109-120, 2017

<p>本研究はイヌ好きとネコ好きのパーソナリティの特徴について検討した。調査対象者には,公的場面での自己,私的場面での自己,典型的なイヌとネコのパーソナリティのイメージを測定するためのビッグファイブ尺度に加えて,イヌとネコへの態度を回答させた。その結果,ネコのパーソナリティ好意群はネコのパーソナリティ非好意群よりも自己のパーソナリティとネコのパーソナリティのイメージとの差が小さかった。また,イヌの飼育志向群はイヌの飼育非志向群よりも公的場面と私的場面での自己のパーソナリティの差が小さく,ネコの飼育志向群はネコの飼育非志向群よりも公的場面と私的場面での自己のパーソナリティの差が大きかった。これらの結果について他者の要求や期待への対処傾向との関連から議論された。</p>
著者
室屋 和子 田島 司
出版者
学校法人 産業医科大学
雑誌
Journal of UOEH (ISSN:0387821X)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.241-246, 2013-09-01 (Released:2013-09-13)
参考文献数
29
被引用文献数
4 2

配偶者と死別後の男性高齢者の心理過程と社会生活への再適応について文献レビューを行った.対象喪失による悲嘆からの心理回復過程は個人差が大きいが,いくつかの対処パターンに分かれるとされている.しかし,喪失体験からの心理回復が,環境要因としての物理的孤立や地域社会における社会的役割の有無と関係しているかは必ずしも十分には明らかにされてはいない.よって,配偶者と死別後の男性高齢者のより速やかな社会生活への再適応をサポートするためには,今後これらの点に関する研究が必要と考えられた.