著者
田賀井 篤平
出版者
公益社団法人 東京地学協会
雑誌
地学雑誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.131, no.2, pp.133-146, 2022-04-25 (Released:2022-05-13)
参考文献数
41
被引用文献数
2 2

The history of mineralogy can be traced back to the Greco-Roman period, from Theophrastos to Agricola. Linné, Cronstedt, and Werner established classical mineralogy. Crystallography developed with mineralogy, and classical crystallography was established by Haüy through Steno. In the 19th century, the discovery of X-rays by Röntgen and the discovery of X-ray diffraction by Laue gave birth to modern mineralogy and crystallography. A little later, electron diffraction was discovered, leading to the invention of the electron microscope. In Japan, Wada laid the foundations for mineralogy and crystallography.
著者
長柄 毅一 三船 温尚 清水 康二 青柳 泰介 上杉 彰紀 西秋 良宏 田賀井 篤平 Ranganathan Srinivasa Shinde Vasant
出版者
富山大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

錫を15%以上含む青銅合金は、鋳造法もしくは熱間鍛造法によって成形され、仕上げに焼き入れ熱処理が施されることから、我々はこれを熱処理型高錫青銅と呼んでいる。この技術は古くは古墳時代に日本へ伝来し、現在においてもアジア地域を中心に残されているが、その起源と伝播経路を明らかにするため、インドで出土した紀元前の遺物の成分分析や金相学的調査を行った。現時点で最も古いのは、メガリス期の遺跡から出土した銅鋺であり、紀元前1千年紀の前半には登場したことがわかった。
著者
志田 嘉次郎 浜垣 秀樹 小澤 徹 田賀井 篤平 藤田 宗孝 片山 武司 鈴木 美和子 東江 昭夫 森 君江 黒岩 常祥 田中 光明 植木 昭勝 田中 亘 中田 好
出版者
東京大学大学院理学系研究科・理学部
雑誌
東京大学大学院理学系研究科・理学部廣報
巻号頁・発行日
vol.31, no.4, pp.22-34, 2000-03

停年を迎えるにあたって/志田嘉次郎先生を送る/退職にあたって思い出と感謝/小澤先生を送る/退官にあたって/藤田さんを送る/理学部での40年間を振り返って/鈴木美和子さんを送る/二つの幸せ/森さんを送る/数々の思い出から/田中さんを送る/退官にあたって/田中さんを送る
著者
田賀井 篤平 三船 温尚 清水 康二 杉山 和正 白 雲翔 韓 偉東
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

青銅鏡鏡笵の黒色皮殻に対する化学分析の結果、Cu,Sn,Pb,Znなどが確認された。黒色皮殻は、鋳込みに際の鏡笵と金属との反応生成物である。更に、SやCを確認したことから、SやCは、離型材・塗型材に由来すると考えた。分析データを基に、Cu,Sn,Pbなどの金属を調合して鋳造実験を行った。塗型材や離型材の素材を変えて鋳込み実験を行い、離型材に油脂を使用した場合に、最も漢代の鋳型に近い黒色皮殻が得られた。分析の結果、黒色皮殻部に、鋳込み金属元素やSの存在が確認できた。Cは還元状態で高温金属に触れた離型材の油脂から生じた煤であると考えられる。