著者
白井 豊 林 克彦 徳永 真志 鈴木 誠一 大久保晴代
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グラフィクスとCAD(CG) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1998, no.32, pp.37-42, 1998-04-24
被引用文献数
1

パソコンを中心にして、3DCGアニメーションが民生用途へ広がりをみせている。一方で、コンピュータ音楽の標準規格としてMIDIサウンドが定着しつつある。このような背景から、3DCGとMIDIとの融合が今後加速であろうと予想する。そこで、本書は3DCG通信カラオケをターゲットに、以下の項目について報告する。(1)MIDIサウンドと3DCGアニメーションとの同期方式:MDIと3DCGとの1拍単位の同期により、同期遅延を軽減する。(2)3DCG力ラオケコンテンツ制作環境:CGデータの部品化により、制作期間を短縮する。(3)3DCGカラオケコンテンツデータ配信方式:(2)を利用してデータ転送量を限定し、転送時間を短縮する。(4)弊社のM2システムでのプロトタイプ開発。By using Personal Computer(PC), applicable usage of 3DCG-animation has been large. On the other hand, MIDI-based sounds is formalized as standard of computer music. We expect that combining MIDI and 3DCG has been one of important topics. In this paper, we report the following issues; (1)CG-animation synchronized with MIDI-based sounds. By synchronization with MIDI-based shounds on each tempo, CG-animation can recover from AV inconsistency caused by dynamic change of tempo. (2)Authoring environments for 3DCG KARAOKE software contents. By making motions parts that is reusable for multiple contents, the average time of authoring for single 3DCG KARAOKE software content is reduced. (3)Delivery methodology for 3DCG software contents via networks. By using advantage of (2), the amount of transferred data via networks is restricted. As a result, transfer time is decreased. (4)Prototype development of "Server-Based KARAOKE Player" on M2 system produced by our company.
著者
山本 喜大 久保田 淳市 庄田 幸恵 白井 豊
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.1997, no.109(1997-NL-122), pp.105-111, 1997-11-20

日本語の入力操作全体での効率向上のために、かな漢字変換上に誤入力を訂正する機能を試作した。本かな漢字変換は、置換、挿入、脱落誤りのいずれかを一つ含む文節を訂正する。ユーザの訂正指示操作に応じて複数の誤り訂正候補を提示しユーザが選択する方法(選択型訂正)と、変換操作に応じて自動的に誤りを訂正する方法(自動訂正)の2つのインターフェースを想定し性能を評価した。実験の結果、選択型訂正の再現率は第1位が39%、上位6位までで59%であった。また自動訂正の再現率は4%、誤り率は3%であった。
著者
吉村 光敏 白井 豊
出版者
千葉県立中央博物館
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1995

(目的)既存の干葉県・埼玉県・栃木県・群馬県・神奈川県等の道標データに新発見の神奈川県、茨城県、干葉県内データを加える。東京都の道標のデータベース化を行う。(作業内容)1。資料収集:東京都、神奈川県の道標所在調査データの収集を図書館等で行った。2。現地調査:特に千葉県・埼玉県内の道標につき、-部地域について道標の旧位置確認や銘文の不明瞭個所の再検討作業を行った。3。データベース入力:東京都を除く関東各都県(主に神奈川県)のデータ入力を行う。(データ処理)1。関東地方の都市交通圏図の作成を行いつつある。2。千葉県北東部の道路網図(近世中期、後期)を作成した。(結果)1。関東地方の都市の都市交通圏は径15-20キロの略円形の交通圏をもつ、地方中心都市の交通圏が併存していることが確かめられた。2。江戸の近傍には日帰り、1泊の参詣旅行ルートに対応した網の目状の交通路が近世後期に発展した。それに対し、より遠方では、主な街道沿いの通過交通を主とした交通網が形成された。この道路網の形態は単線状で、主要霊場あるいは湯治場を結ぶ道であった。この道に沿道の寺社霊地が組み込まれた交通網が形成されたらしい。3。収集したデータをもとに、処理作業中であり、図の完成には至っていない。