著者
田村 誠志 白石 優旗
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.512, pp.29-32, 2015-03-13

聴覚障がい者は,健聴者と比較して,文章を読み取る際に意味を正確に捉えることが困難な事例が多く見られる.一方,既存の手話辞典には写真や絵を記載しているだけで,手話の空間的な特徴を捉えておらず,手話学習者が手話のイメージを構築することは困難である.そこで手話の空間的特徴を考慮した書記法を開発し,手話を書記言語に変換する.手話を元にした書記法ならば,聴覚障がい者の情報保障の質の向上を図ることができる.更に,本書記法を用いることで,手話学習者も手話を容易に学ぶことが期待できる.
著者
張 建偉 河合 由起子 熊本 忠彦 白石 優旗 田中 克己
出版者
Japan Society for Fuzzy Theory and Intelligent Informatics
雑誌
知能と情報 (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.568-582, 2013
被引用文献数
1

ニュースサイトは日常生活における重要な情報源であり,閲覧者は発生事象の情報を受信する(受ける)のと同時に,書き方によって「楽しい」,「悲しい」,「怒り」等の多様な印象も受けている.特に,賛否両論となるニューストピックに関しては,複数のニュースサイトで報道傾向が異なるため,異なった印象を受ける.また,同じ話題であっても,時間が経つと報道傾向が変化する場合には異なる印象を受ける.そこで本研究では,記事の書き方を「印象」という評価指標で分析することで,ニュースサイトの報道傾向を視覚的に比較可能な分析手法を提案する.提案手法は,まずニュース記事の多様な印象を表現するのに適した複数の印象軸を設計し,ニュース記事に対する印象辞書を構築する.次に,この印象辞書を用いて各記事と各ニュースサイトの印象値を算出し,最後にサイトごとの報道傾向の違いおよび時間的推移を閲覧者へ比較提示する.本論文では,多様な印象に基づくニュースサイト報道傾向分析手法を提案し,国内 15 社,国外 10 社の計 25 社のニュースサイトに適用したシステムを用いて,その有効性を検証する.
著者
若宮 翔子 河合 由起子 熊本 忠彦 張 建偉 白石 優旗
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.366-378, 2016-01-15

特定の話題に対する感情は情報発信者によって異なるため,その話題の検索結果には様々な感情で書かれたWebページが混在する.また,話題に対する情報発信者の感情は1つとは限らないため,複数の感情を持って書かれたWebページが存在する.Webページに含まれている情報発信者の感情は読み手が受ける印象に影響を与えるため,特定の感情で書かれたWebページばかりが提示されると話題に対する多様な感情を把握できず,読み手はその話題について偏った印象を持ってしまう.本論文では,検索ワードに対する情報発信者の感情の多様性を考慮したWebページ検索・提示システムを提案する.本システムでは,まず,検索ワードで検索されたWebページにおける情報発信者の感情を取得するために,既存の感情辞書を用いて3軸(軸1:「楽しい ⇔ 悲しい」,軸2:「うれしい ⇔ 怒り」,軸3:「のどか ⇔ 緊迫」)に基づく感情値を算出する.次に,話題に対する情報発信者の感情を網羅するようなWebページを検索するために,特定の感情を有するWebページから抽出した補間語を用いて再検索する.最後に,検索結果として3次元の感情マップとして感情の分布を可視化する.提案手法の有用性を検証するために,既存手法と提案手法による検索結果の感情分布の相対的な広がりを比較評価する.また,抽出した検索ワードの話題性および感情値の適合性,ならびに再検索結果から取捨選択し統合した検索結果の適合性を評価する.
著者
張 建偉 河合 由起子 熊本 忠彦 白石 優旗 田中 克己
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
知能と情報 (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.568-582, 2013-02-15 (Released:2013-03-04)
参考文献数
18
被引用文献数
1

ニュースサイトは日常生活における重要な情報源であり,閲覧者は発生事象の情報を受信する(受ける)のと同時に,書き方によって「楽しい」,「悲しい」,「怒り」等の多様な印象も受けている.特に,賛否両論となるニューストピックに関しては,複数のニュースサイトで報道傾向が異なるため,異なった印象を受ける.また,同じ話題であっても,時間が経つと報道傾向が変化する場合には異なる印象を受ける.そこで本研究では,記事の書き方を「印象」という評価指標で分析することで,ニュースサイトの報道傾向を視覚的に比較可能な分析手法を提案する.提案手法は,まずニュース記事の多様な印象を表現するのに適した複数の印象軸を設計し,ニュース記事に対する印象辞書を構築する.次に,この印象辞書を用いて各記事と各ニュースサイトの印象値を算出し,最後にサイトごとの報道傾向の違いおよび時間的推移を閲覧者へ比較提示する.本論文では,多様な印象に基づくニュースサイト報道傾向分析手法を提案し,国内 15 社,国外 10 社の計 25 社のニュースサイトに適用したシステムを用いて,その有効性を検証する.