著者
廣瀬 徳晃 津坂 祐司 清水 毅 山内 智裕 白石 孝 谷中 壯弘
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.81, no.826, pp.15-00087, 2015 (Released:2015-06-25)
参考文献数
17
被引用文献数
2 5

The various kinds of the electric personal mobility, which is one or two-seater, are being developed all over the world. These mobilities are applied into the substantiative experiment held in the several cities in order to investigate the effectiveness and popularity. The main specification of the personal mobility is the small footprint to reduce the parking space and alleviate traffic jam. However, the small footprint causes the deterioration of the posture stabilization. The authors are developing the personal mobility, which has a lean actuator to tilt the upper body for keeping the posture stabilization not only during turning motion but also on the uneven road surface. In this paper, the motion model considering yaw motion around roll axis is derived. In addition, the posture control method based on the motion model is proposed to realize the desired roll angle, which ensures the required range of the zero moment point. The effectiveness of the proposed approach is verified by the experiments using a prototype.
著者
白石 孝
出版者
慶應義塾大学
雑誌
三田商学研究 (ISSN:0544571X)
巻号頁・発行日
vol.40, no.4, pp.1-18, 1997-10-25

本稿は現在の日本橋堀留町1丁目に昭和7年まであった「新乗物町」の歴史的素描である。明治になり人形町通りの背景が大きく変り,新しい洋反物を中心とした織物問屋が台頭して,周辺は急速に織物問屋街化が進む。その中でこの新乗物町という人形町通りに面した小さな町が,どのように変貌をとげてゆくかをみようとしたものである。これはこの数年の間に発表した日本橋界隈の問屋と街に関する著書・論文を更に発展させようと集めた資料の分析の覚書をもとにしたものである。最後に,新乗物町は,織物問屋街の一割に形成された下町の「町内社会」の典型だったと結ぶ。これこそ近著「日本橋界隈の問屋と街」の1つのテーマだったかも知れない。
著者
白石 孝
出版者
慶應義塾大学
雑誌
三田商学研究 (ISSN:0544571X)
巻号頁・発行日
vol.15, no.3, pp.12-28, 1972-08-30

発展途上国の中でも,ブラジルは最近とみに注目をひき,その発展の過程に関して,さまざまな角度からの検討がなされてきた。事実,これまでの研究文献も多種多様にのぼり,いわゆる中南米やブラジル専門家とみられる人も決して少なくはない。それにもかかわらず,ブラジルは常に興味深い研究題材をあたえてくれるし,殊に,経済発展のプロセスやそこに生ずる経済制度やメカニズムとのコンフリクションを見極めようと思うものには,たしかに恰好なケース・スタディーの対象を提供してくれるといってよかろう。本稿はKeio Business Forumに筆者が発表した1970年のブラジル視察の覚書に統くものであって,主として,ブラジルの経済発展のパターンとその特徴を明らかにすることからはじめ,工業化,と貿易・為替政策,工業化のブラジルにおける条件と輸入代替の特質更に経済発展のコンフリクションを検討して,輸出多様化への発展プロセスを提示したいと思う。
著者
白石 孝
出版者
慶應義塾大学
雑誌
三田商学研究 (ISSN:0544571X)
巻号頁・発行日
vol.40, no.5, pp.27-44, 1997-12-25

本稿は,昭和7年に,現在の日本橋堀留町1丁目となった江戸から明治・大正・昭和にかけての古い町,新材木町の商業史視点にたつ歴史的素描である。すでにこの隣の町,新乗物町(同じ現堀留町1丁目)については,本誌40巻4号に記載してあるが,いずれも,拙著の「日本橋界隈の問屋と街」の延長線上にある研究覚書である。「新材木町」の町名由来記から始まり,江戸時代におけるこの町の特色を,堀留川と椙森稲荷神社の存在から把えてみた。東堀留川に沿った細長いこの町は,竹木薪炭・米の集散地として賑わったが,本稿では同じ堀留川に接する堀江町と比較して,ロケーションがもたらす町の商業活動の相異に着目する。一方,新材木町の東側は椙森稲荷神社があり,下水石新道がある坂道のような裏通りであったために,このあたりの様相は河岸側とは違うということをみて,新材木町はいわば相異なる二面性を持つ町であったことを指摘する。次いで明治期に入って,どのような店がこの町に生れたか,特に洋反物問屋の繁栄がこの町にもたらした影響と町の様相をみる。織物問屋が増え,なかでも杉村甚兵衛がここに大きな拠点を持つに至ったこと,堀留町2丁目の前川太郎兵衛・薩摩治兵衛のような金巾木綿問屋,日比谷平左衛門のような洋糸問屋の発展との関係でこの町をみ,同時にこの町の東側の裏通りに群生する店々にふれ,新しい町の二面性を明らかにする。またこの町と当時の成長品モスリンとの関係に論及する。こうした織物の発展にともない,新材木町も,多くの織物問屋が生れたが,それは人形町通り界隈の織物問屋街化と軌を一にするものといってよい。新材木町もこの観点から把えられるが,同時に,この町のもつ裏通りの店々をみるとき,人形町通り界隈にとっての生活同心円を形づくる町だったといえるのである。これを各町の生活関連商い業種別店数で明らかにしておいた。
著者
白石孝行
出版者
富士通
雑誌
Fujitsu
巻号頁・発行日
vol.64, no.3, 2013-05
著者
白石 孝之 杉本 和彦 久保 武 松永 亨
出版者
Japan Audiological Society
雑誌
AUDIOLOGY JAPAN (ISSN:03038106)
巻号頁・発行日
vol.33, no.4, pp.303-309, 1990-08-31 (Released:2010-04-30)
参考文献数
10
被引用文献数
1

131名の耳鳴患者のうつ傾向を質問紙法にて調べ, 70名 (53.4%) にうつ傾向を認めた。 特に, 高度難聴者, めまいを伴うものにその傾向が強かった。 抗うつ剤の耳鳴に対する効果を調べるために48名の耳鳴患者でスルピリドとプラセボとの二重盲検試験を行った。 結果, スルピリドの有効率は52.2%でU検定ではプラセボとの間に有意な差はなかったが, うつ傾向の強い症例で著効を含め有効性を認めた。
著者
白石 孝
出版者
慶應義塾大学
雑誌
三田商学研究 (ISSN:0544571X)
巻号頁・発行日
vol.16, no.3, pp.53-62, 1973-08-30

これまで本誌2号にわたり,(1)米国産銅会社の地位とBig 3,(2)アナコンダの発展と経営戦略,(3)アナコンダ社のチリー事業活動(以上第16巻第1号),(4)ケネコット社の発展と経営戦略,(5)ケネコット社のチリーの事業活動(以上第16巻第2号)を述べてきたが,本号では引続いて,フェルプスダッジ社の発展と経営戦略を明らかにしておきたいと思う。(なお,本号の見出し,図表の番号は1号より引継がれているので承知されたい。)
著者
白石 孝
出版者
慶應義塾大学
雑誌
三田商学研究 (ISSN:0544571X)
巻号頁・発行日
vol.43, no.5, pp.35-53, 2000-12

本稿は前稿の浜町1丁目に続き,その町の2・3丁目について,街並みを形成する商業史的特徴を記したものである。江戸時代にこの地がいかなる武家屋敷地であったかを,いくつかの地区に分けて詳述して,その特徴を指摘すると共に,2丁目と3丁目の違いから,明治の新政府のもとでの町の変容に及ぶ。明治初期のこれらの町の土地所有者をみるが,商業化を含め,停滞的な町の姿を探る。これが変化してゆくのは遅く,明治20年後半以降とみるが,明治に入っての最初の商業化の動きであった魚市場開設のいきさつから,更にこの広い敷地利用の陶器商の進