著者
目良 和也 市村 匠 相沢 輝昭 山下 利之
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.17, no.3, pp.186-195, 2002 (Released:2002-04-04)
参考文献数
31
被引用文献数
6 21

There have been some studies about spoken natural language dialog,and most of them have successfully been developed within the speci ed task domains. However,current human-computer interfaces only get the data to process their programs.If the dialog processing has emotion comprehensive faculties, it should lead us to more human-like performance.In this paper,we present a method for constructing an emotion-handling dialog system in order to facilitate more confortable interaction with the users. We describe how to calculate emotions from the utterances,focusing on the similarities between the grammar structures and the semantic structures within the case frame.We made emotion generating calculations(EGC)to generate pleasure/displeasure emotion from an event.We also calculate the degree of the pleasure/displeasure from an opposite angle's length of the rectangular parallelepiped consisting of the all the terms in the EGC.EGC uses 8 type calculations for 12 event classi ed type by Okada. Word impressions about like/dislike are used for their calculations.Furthermore,we apply these calculations to the negatives and the noun phrases.To verify the e ectiveness of the proposed method,we tested some conversations using WWW-based health service system for elderly. We applied our method to 80 event in the conversations and calculated emotions almost corresponded to human-generating emotions.
著者
金 淵培 江原 暉将 相沢 輝昭
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.44, pp.179-180, 1992-02-24

我々は日本語テレビニュース文を英語に機械翻訳する研究を行っている。日本語ニュース文は約80%が60文字(約30単語)以上で書かれている。このニュース文は、ほとんど引用、並列構造を持っている。このような長文を構文分析する場合、その成功率を高めるには、長文をいくつかの単文に分割することが有効である。人手による分割実験によると分割される前の状態での構文分析の成功率は約60%で、文分割後の構文分析の成功率は82%に増加する。ここでは、形態素解析情報、特に、格助詞「が」、係助詞「は」と用言の活用情報によって接続構造と分割点を把握できることに注目して、適切な分割点の検出と主語の補完を含む分割の生成を行う方法を提案し、その有効性を述べる。
著者
相沢 輝昭 江原 暉将 浦谷 則好 田中 英輝 加藤 直人 中瀬 純夫 有賀 憲和 松田 健生
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.40, pp.419-420, 1990-03-14

NHKでは、現在、2チャンネルの24時間衛星放送を実施している。第1チャンネルの中心になっているのは、英、仏、独、伊、露、韓、中の各国語による「ワールドニュース」で、通常は、元のニュースに日本語テロップ(字幕)を重畳して放送している。具体的には、数十人のバイリンガルが、ニュースの聴取、翻訳、要約、原稿の作成までの全てを、限られた時間内で処理している。しかし、これが衛星放送運用上の大きなネックになっており、その省力化のためMT(機械翻訳)システムが導入された。第1段階として、英語ニュースに対するテロップ作成の実用化を目指す。このため、現在ほぼ毎日5分間、MTシステム作成のテロップを用いた放送が行われている。
著者
住吉 英樹 相沢 輝昭
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.35-45, 1994-01-15

英日機械翻訳システムの翻訳結果の出力形熊の一つとして、日本語音声合成装置による読み上げが考えられる。翻訳結果には、辞書に登録されていない英語固有名詞(人名、地名など)が、未知語として英語のまま含まれることがある。このような文章を目本語音声合成装置で読み上げさせると、英語部分の綴りをアルファベットのまま読み止げるため、非常に違和感を与えるだけでなく、文章の意昧を容易に把握できない。この問題を解決するために、簡易な手法により英語固有名詞を片カナ読みに変換するプログラムを開発した。このプログラムは変換対象となる英語文字列中の、4文字の母音字子音字のパターンに注目した簡単なルールと、小規模な片カナ読みへの変換テーブルにより変換を行う。英語固有名詞(人名、地名)約1、500語のうち、80%以上が正しく変換でき、簡単な手法にしては高い変換精度を得ることができた。
著者
浦谷則好 柴田 正啓 野□ 英男 相沢 輝昭
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.28, no.7, pp.758-767, 1987-07-15
被引用文献数
17

放送分野では膨大な数の静止画が番組制作の重要な素材として活用されている.扱う画像は多種多様であり 新規の入力も頻繁なので検索データの更新は迅速かつ簡便なことが必要となる.そこで我々はキーワード検索を基本とした高速でコンパクトな静止画検索システムFORKS(Flexible Online Retrieval by Keyword Sequence)を試作した.キーワード検索には通常逆ファイルが用いられるが FORKSでは順ファイノレ形式のみによるデータ管理方式をとりながら データ構造の工夫と専用ハードウェアによって高速な検索 並びにデータ更新を可能にした放送用途を考えて約2 000のキーワードを選定し それらを70のグループに分け それぞれを概念の上下関係にしたがって木構造の形で体系化した.これによってシステムのキーワード管理を容易にし 同時に 利用者のキーワード指定を簡単にした.さらに蓄積時および検索時のガイド画面をネットワーク構造を用いて制御することによって再現率のよい自由な観点からの検索を実現した.最終的な画像を対話的に選択するのに便利な静止画と関連文字情報の連動表示や 想定されるエンドユーザによる試用実験の結果についても述べた.
著者
難波 英嗣 国政 美伸 福島 志穂 相沢 輝昭 奥村 学
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.73, pp.67-74, 2005-07-22
被引用文献数
9

「日経平均株価」や「内閣支持率」のように数値が時間とともに常に変動するような情報のことを動向情報と呼ぶ。本稿では、動向情報の抽出を一種の複数文書要約であると考え、複数文書要約技術を用いて、あるトピックに関する複数の文書から動向情報を自動的に抽出し、グラフ化する手法について述べる。複数文書からの要約の作成は、様々な要素技術を組み合わせることで実現できる。こうした技術のひとつとして、我々は文書横断文間関係理論(CST)に着目する。CSTとは、Radevらが提唱している理論で、文書中の書く分の機能を特定し、文間の依存関係を特定する修辞構造理論(RST)を、文書間関係に拡張したものである。本研究では、CSTの一部を計算機上で実現し、それを用いてグラフ化に必要な数値情報と時間情報の抽出を行う。Trend information is defined as information obtained by synthesis and organization of temporal information such as cabinet approval ratings and stock movements. In this paper,we describe a method for visualizing trend information extracted from multiple documents. We focus on cross-dokument structure theory (CST) which Radev et al. proposed. The theory expands the notion of Rhetorical Structure Theory (RST) to the relationships between sentences in the different documents. We implement this theory partially,use it to extract trend information,and visualize it as a graph.
著者
難波 英嗣 国政 美伸 福島 志穂 相沢 輝昭 奥村 学
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLC, 言語理解とコミュニケーション (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.203, pp.67-74, 2005-07-15

「日経平均株価」や「内閣支持率」のように数値が時間とともに常に変動するような情報のことを動向情報と呼ぶ.本稿では, 動向情報の抽出を一種の複数文書要約であると考え, 複数文書要約技術を用いて, あるトピックに関する複数の文書から動向情報を自動的に抽出し, グラフ化する手法について述べる.複数文書からの要約の作成は, 様々な要素技術を組み合わせることで実現できる.こうした技術のひとつとして, 我々は文書横断文間関係理論(CST)に着目する.CSTとは, Radevらが提唱している理論で, 文書中の各文の機能を特定し, 文間の依存関係を特定する修辞構造理論(RST)を, 文書間関係に拡張したものである.本研究では, CSTの一部を計算機上で実現し, それを用いてグラフ化に必要な数値情報と時間情報の抽出を行う.