著者
片岡 えり 天笠 俊之 北川 博之
雑誌
研究報告デジタルドキュメント(DD)
巻号頁・発行日
vol.2012-DD-87, no.2, pp.1-8, 2012-12-15

本論文では, EPUB に対する読書情報の管理を目的として, EPUBCFI を用いた読書情報管理システムを提案する. EPUBCFI とは, EPUB 出版物の任意のコンテンンツを参照するための標準であり, 1) CFI によってコンテンツ内の任意の点が唯一に識別される, 2) CFI 同士を比較することによって,コンテンツ内での順序を判別することができるといった特徴を持つ.本研究では, EPUBCFI を用いて, EPUB 出版物に関連するブックマークやアノテーションなどのメタデータを管理するとともに,それをシステムの利用者間で共有する機能を持った読書情報管理システムを構築する.これにより利用者は,出版物に付箋を貼ったり書き込みといった行為を電子書籍上でできるようになる.さらにそれらを多人数で共有したり、検索やマイニングを行うことにより,現在では不可能なリッチな読書体験の共有を実現することが期待される.このための EPUB での読書情報管理手法,さらにはソーシャルリーディングを行うための手法について議論する.
著者
片岡 えり 天笠 俊之 北川 博之
雑誌
研究報告デジタルドキュメント(DD)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.2, pp.1-8, 2012-12-15

本論文では, EPUB に対する読書情報の管理を目的として, EPUBCFI を用いた読書情報管理システムを提案する. EPUBCFI とは, EPUB 出版物の任意のコンテンンツを参照するための標準であり, 1) CFI によってコンテンツ内の任意の点が唯一に識別される, 2) CFI 同士を比較することによって,コンテンツ内での順序を判別することができるといった特徴を持つ.本研究では, EPUBCFI を用いて, EPUB 出版物に関連するブックマークやアノテーションなどのメタデータを管理するとともに,それをシステムの利用者間で共有する機能を持った読書情報管理システムを構築する.これにより利用者は,出版物に付箋を貼ったり書き込みといった行為を電子書籍上でできるようになる.さらにそれらを多人数で共有したり、検索やマイニングを行うことにより,現在では不可能なリッチな読書体験の共有を実現することが期待される.このための EPUB での読書情報管理手法,さらにはソーシャルリーディングを行うための手法について議論する.
著者
大澤 昇平 天笠 俊之 北川 博之
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.第72回, no.データベースとメディア, pp.827-828, 2010-03-08
著者
天笠 俊之 有次 正義 金森 吉成
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 = IPSJ Magazine (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.42, no.10, pp.972-979, 2001-10-15

データベースの応用の1つに,時間的に変化するデータ(時制データ; temporal data)の管理が挙げられる.時制データベースではデータの更新履歴を検索・操作するため,データの更新や削除は仮想的に行われ,データベース内に蓄積されるデータ量は常に増え続けるという特徴がある.このため,時制データを高速に検索するための索引は,この特徴を考慮したものになる.
著者
花川 賢治 天笠 俊之 波多野 賢治 宮崎 純 植村 俊亮
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告情報学基礎(FI)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.35, pp.81-88, 2005-03-25

本発表では、事実の集合を格納するデータベースからユーザの要求に応じた構造化文書を生成する処理について論じる。代表的な事実についての表現形式として、データベースと構造化文書が存在する。両者は対照的な性質を持ち、前者が意味的に独立した要素の集合であり、唯一の存在であるのに対し、後者は要素間の関係が木構造化され、その構造は利用者の参照の条件に応じて多数の種類が存在し得る。多数の種類の構造化文書を効率的に処理するためには、宣言的に構造化文書の仕様を記述するための言語と、データベースから構造化文書への変換を行う汎用の処理系が重要になる。本発表では、構造化文書の仕様記述言語に一階述語論理式を用い、Prologを拡張した処理系を実装する。We discuss a process of producing structured documents from a databases which contains facts.The usual methods of representing facts are a database and a structured document.They are very different.A database consists of independent elements and uniquely exists.In contrast, structured documents have tree structures where connections between elements have meanings and types of them are very diverse. In order to treat the diverse structured documents effectively, we propose a deductive language for specifying a tree structure and a general language processor for translating from a database to a structured document. In this language, the tree structure is specified in a first order predicate logic formula, and the language processor is implemented by extending a Prolog interpreter.
著者
坂倉悠太 天笠俊之 北川博之
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.609-610, 2012-03-06

インターネットの普及に伴い、ソーシャルブックマークサービスが有益な情報源として普及している。一方で、このサービスを悪用するユーザ(スパマー)が現れて問題になっている。このようなスパマーの存在により、悪質なブックマーク情報が増加するため、ソーシャルブックマークサービスの情報源としての質の低下が懸念されている。そこで、本研究では、ソーシャルブックマークにおけるグラフ構造に基づいたスパマー検出手法の改良を行う。
著者
植村 俊亮 波多野 賢治 天笠 俊之 吉川 正俊 渡邉 正裕 前田 亮 石川 正敏
出版者
奈良先端科学技術大学院大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1999

インターネット時代を迎えて,地球規模の情報資源が現出しつつあると言われる.WWW(World Wide Web)は,その典型的な例である.しかし,WWWは,ばらばらに構築された,言語も文化も異なるホームページが互いに接続されて,利用可能になっているだけであって,そこから真に必要な知識を発掘する方式はまだ確立されていない.本研究では,WWWに代表される知識資源の大海から,必要な知識を発掘する方式を,とくにその多言語処理面から追求する.具体的には,次の多言語機能をもつ知識発掘システムの実現を目指す.1.ある言語で表現された情報資源に対して,それとは別の言語を使って問い合わせることができる.例えば,英語のホームページの集まりに対して,日本語で質問を出すことを可能にする.2.複数の異なる言語で表現された情報資源の集まりに対して,自分の一番使いやすい言語を使って,問合せを出し,必要な情報を発掘することができる、例えば,さまざまの言語を使ったホームページの集まりに対して,だれでも母国語を使って問い合わせ,知識を発掘することを可能にする.多言語知識発掘システムのため本研究では以下の項目について研究を実践した.1)対訳辞書を用いた検索語の翻訳手法,および並列コーパスによる統計的手法などを用いた効果的な多義性の除去手法,2)フォント埋め込み型HTML/XML文書による多言語文書のブラウジングシステムの実現,3)大量の多言語HTML/XML文書格納のためのHTML/XML文書データベースの開発.
著者
坂倉 悠太 天笠 俊之 北川 博之
雑誌
研究報告データベースシステム(DBS)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.3, pp.1-8, 2012-07-25

本稿では,閲覧者の増加や検索エンジン最適化のために多くのユーザアカウントを用いて対象 Web リソースをブックマークする "複数のユーザアカウントを用いた集中的ブックマーク (Intensive Bookmarking using Multiple Accounts, IBMA)" の検出手法を提案する.効率的に IBMA を検出するために,ブックマーク中の Web リソースもしくは Web サイトの共通性に基づいて,ユーザアカウントのクラスタリングをする.具体的には,類似した Web リソースもしくは Web サイトの集合をブックマークしているユーザアカウントをクラスタリングする.このために,二つのブックマーク集合に対する三つの類似度を提案する.実験により,提案手法が,実際のデータセットにおいて IBMA を正しく検出できることを示した.また,類似度ごとの提案手法の精度を評価し,特徴を述べる.This paper proposes a scheme of detecting "Intensive Bookmarking using Multiple Accounts" (IBMA), where many social bookmark accounts are used to create bookmark entries linking to the target web resources with the aim of increasing site visitors or optimizing search result ranking. To efficiently detect IBMA, we propose to use clustering social bookmark user accounts according to the similarity with respect to the bookmarked web resources or web sites. Specifically, we cluster users who create bookmarks linking to similar set of web resources or web sites. For this, we propose three similarity measurements over two sets of bookmarks. We experimentally show that the proposed scheme successfully detects IBMA spammers in a real dataset. We also evaluate the accuracy of the proposed scheme with varying the similarity measurements, and characterize them.
著者
佐藤 三久 朴 泰祐 建部 修見 天笠 俊之 櫻井 鉄也 山本 有作 高橋 大介 北川 博之
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2005

P2Pグリッドとは、従来、各研究組織にある計算資源を共有することが目的であったグリッド技術を、P2P技術を活用しオフィスおよび個人のPCなどの潜在的な計算資源をグリッドの計算資源として活用するものである。本研究の目的は、期待される大量の計算資源による大容量コンピューティングのためのP2Pグリッド基盤を構築・利用する技術を確立し、その有効性を検証することである。1. P2P環境の潜在的な計算資源をグリッドの計算資源として活用するために、多くのPCで利用されているWindowsにおいてLinuxバイナリを実行するためのシステムBEEとUDPによるファイアウォール越えを用いたP2Pオーバーレイネットワークを開発した。さらに、P2P環境における認証機構として、匿名相互証明書とP2P通信を用いる認証方式AUBReX、他のジョブスケジューラと相互に協調し資源を共有する機構について開発した。2. 大容量コンピューティングのプログラミングモデルとして、RPCモデルから広域ネットワーク上の大容量データを効率的に扱うためのデータレイヤOmniStorageを開発し、それを拡張し、多数のノードに分散配置された大量データに対して、グローバルなデータ並列操作を行うプログラミング環境を提案した。また、大規模スケーラブルP2PにおけるXMLデータ管理について、MLデータの内容による検索に着目し,P2Pネットワーク上でXMLデータのキーワード検索を可能にする手法を考案した。3. P2Pグリッド向きのアルゴリズムとして、複素積分を用いた非線形固有値計算アルゴリズムや前処理手法を開発した。また、P2Pグリッドの有望な高性能な計算資源として、ヘテロジーニアスマルチコアであるCellプロセッサを取り上げ、この資源を利用するための数値計算ソフトウエアを実装した。