著者
福井 豊
出版者
養賢堂
雑誌
畜産の研究 (ISSN:00093874)
巻号頁・発行日
vol.61, no.4, pp.499-504, 2007-04
著者
福井 豊 合田 修三 片岡 史知 小野 斉
出版者
日本緬羊研究会
雑誌
日本緬羊研究会誌 (ISSN:03891305)
巻号頁・発行日
vol.1991, no.28, pp.1-4, 1991

1985年から1989年にわたり, 本学とS牧場で飼養されていたブールーラ・ドーセット種雌羊, 延べ89頭の繁殖成績を調査し, その繁殖性を検討した。また, 1990年11-12月に, 本種雌羊9頭を用いて, 3回の連続性周期における排卵数を腹腔内視鏡で検査した。得られた成績は次のとおりであった。<BR>1) 4月を除き, 年間を通して発情が回帰しており, 交配, 分娩が可能であった。<BR>2) 延べ89頭の内, 単子分娩が57頭 (64.0%), 双子分娩が32頭 (36.0%) で, 3子以上の分娩例は見られなかった。平均産子数は1.36であった。<BR>3) 子羊の生時体重は, 単子分娩で平均4.4kg, 双子分娩で平均3.0kgであった。また, 生後3ケ月までの子羊の生存率は, 平均90.9%であった。<BR>4) 排卵数を検査した9頭の内, 3個排卵した雌羊が1頭観察された。この雌羊は, "F+" 因子を有している可能性が示された。この他, 3回の検査のいずれにおいても2個排卵した雌羊が3頭存在した。
著者
李 殷松 鄭 然吉 荒木 真 福井 豊
出版者
日本卵子学会
雑誌
日本哺乳動物卵子学会誌 (ISSN:13417738)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.19-23, 1996
被引用文献数
6 3

ウシ血清アルブミンを含む合成卵管培養液(SOFM)に添加したヒトまたはマウス白血病抑制因子(leukemia inhibitory factor; LIF)が単一または集団培養したウシ桑実胚の体外発育に及ぼす影響およびLIFの最適添加用量について検討した.ウシ未成熟卵子を体外成熟,30時間体外受精後2~4細胞期へ分割した受精卵を体外培養し,受精後124時間目に桑実胚を回収した.桑実胚は0(対照区),500,1,000,2,000,4,000または6,000 U/mlのヒトまたはマウスLIFを添加したSOFMを用い,単一(1個/30 <i>&mu;</i>l microdrop)または集団(4~5個/30 <i>&mu;</i>l microdrop)培養した.その結果,集団培養は単一培養に比べ孵化胚盤胞への発生率が有意に(p<0.01)増加した.ヒトおよびマウスLIFは単一培養した桑実胚の孵化胚盤胞への発生率を有意に増加させたが(p<0.05),集団培養では有意な発育効果がみられなかった.マウスLIFでは1,000 U/mlが最も高い拡張および孵化胚盤胞への発生率を示したが(p<0.05),ヒトLIFでは500~6,000 U/mlの添加用量による発生率には有意差がみられなかった.以上の結果より,受精卵の集団培養は単一培養に比べ胚発育に効果的であり,SOFMに添加したヒトまたはマウスLIFは単一培養したウシ桑実胚の孵化胚盤胞への発育を改善することが示唆された.
著者
福井 豊 武藤 浩史 石川 尚人 寺脇 良悟 小野 斉 家倉 博
出版者
帯広畜産大学
雑誌
帯広畜産大学学術研究報告. 第I部 (ISSN:0470925X)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.33-41, 1982-11-25

本研究は,黒毛和種未経産牛57頭について,A群26頭は24時間連続観察,B群の31頭は1日30分の2回観察を22日間行った。調査項目は,1日の発情頭数,22日間の全発情頭数,発情開始時刻,発情持続時間,乗駕および被乗駕回数,1日の発情頭数による発情行動の変化(Sexually-Active Group),牛群内の社会的順位,天候および気温と発情行動との関係についてである。A群において,26頭中23頭(88.5%),延25例,B群において31頭中23頭(74.2%),延26例の発情が確認された。B群の発情観察時間で,A群の発情発見結果を24時間連続観察と比べると,1例見逃したのみであった。発情開始時刻は乗駕および被乗駕行動とも夜(18:00〜06:00)に開始したものが半数以上であった(乗駕行動:56.5%,被乗駕行動:52.0%)。発情行動は全例において乗駕行動で始まり乗駕または被乗駕行動で終了した。その内,乗駕-被乗駕-乗駕の発情行動パターンが観察されたのは23例中17例(73.9%)であった。乗駕行動から被乗駕行動へ移行する時間差は6時間03分±5時間26分であった。発情持続時間は,被乗駕行動の継続時間では19時間13分±6時間37分であり,全発情行動の継続時間では27時間06分±9時間47分であった。単独で発情を示した牛の発情持続時間は,同時に2頭似上発情を示した牛と比べて短く,乗駕および被乗駕回数も少なかった。牛群内の社会的順位と発情行動および発情持続時間との間には有意差は認められなかった。また,天候や気温についても明らかな関係は見られなかった。本研究から,1日30分の2回観察(06.00と18.00)の発情観察により,ほとんど全頭の発情牛を確認できた。しかし,発情開始時刻,発情持続時間,乗駕および被乗駕回数は個体やSexually-Active Groupの構成により変化すると思われた。