著者
石田 祐 秋山 良 小林 修
出版者
日本薬学会化学系薬学部会
雑誌
反応と合成の進歩シンポジウム 発表要旨概要 第29回反応と合成の進歩シンポジウム
巻号頁・発行日
pp.44-45, 2003-09-24 (Released:2004-03-16)

四酸化オスミウム(OsO4)を用いるジヒドロキシル化反応は、オレフィンから1行程で連続する2つの不斉炭素を有するジオールを合成できることから、有機化学上最も重要な反応の一つである。当研究室では既にマイクロカプセル化法を用いることにより、ポリスチレンにOsO4を固定化し、触媒として回収・再使用可能であることを報告している。今回高分子担体の探索を行なった結果、poly(phenoxyethoxymethylstyrene-co-styrene)を担体として用いた新規マイクロカプセル化オスミウム触媒(PEM-MC OsO4)を開発し、二相系での不斉ジヒドロキシル化反応に適用可能であることを見出した。また興味深いことに、本触媒を疎水相とし、水のみを溶媒として用いる不斉ジヒドロキシル化反応が円滑に進行することを見出した。さらに筆者らは、新たに架橋型ポリスチレンを担体として用いマイクロカプセル化オスミウム触媒を合成し、この触媒が完全水中におけるオレフィンの不斉ジヒドロキシル化反応に対して高い触媒活性を示すことを見出した。架橋率の影響など詳細に関しても報告する。
著者
川上 綾子 秋山 良介
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.109-112, 2006
参考文献数
7
被引用文献数
1

授業の計画・実施・評価の各段階における教師の行為(教授スキル)に対する重要度の評価について教師及び教職志望学生を対象に調査し,授業経験によるその違いを検討した.調査の結果,「1.個々の子どもへの対応」「2.授業中の学習活動の指示と評価」「3.授業評価」「4.学習方法の計画」「5.目標の設定と効果的達成」「6.話し方」「7.教材研究」の7因子が見いだされた.それらについて学生と教師の比較を行ったところ第2因子と第5因子で因子得点に差が認められた.また,教育実習経験と教職経験年数に基づくさらに詳細な比較では,第1因子,第2因子,第5因子で授業経験による違いが見いだされた.