著者
竹内 広宜 荻野 紫穂 渡辺 日出雄 白田 佳子
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.10-10, 2008

本研究は、テキストマイニング技術を用いて有価証券報告書を分析し倒産企業の特徴を明らかにしようとするものである。企業の倒産兆候を明らかにする研究では、企業の財政状態や経営成績を分析することが一般的である。これに対し本研究では、非財務データを用いて倒産企業の兆候を明らかにした。具体的には、企業が提出する有価証券報告書内のテキスト部分を解析対象とした。なお先行研究がテキスト内に出現する単語の出現頻度のみに注目していたのに対し、本研究では深い言語処理で得られる係り受け情報などにも注目した。具体的には、非倒産企業、倒産企業の有価証券報告書について、IBM OmniFind Analytics Edition(OAE)を用いて2群を比較し、倒産企業群を決定付ける表現を抽出する差異分析を単語レベル、文脈レベルで行った。
著者
竹内 広宜 中村 大賀 荻野 紫穂 水野 謙 岩間 太 鎌田 真由美
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータ ソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.1_53-1_64, 2013-01-25 (Released:2013-03-25)

ソフトウェア開発プロジェクトにおいて文書成果物は重要な役割を担っている.一方,大規模なシステム構築プロジェクトでは様々な文書成果物が大量に作られ,人手による品質分析には限界がある.近年,開発プロジェクトで作成される文書成果物に対して,文書構造分析,文字列解析,自然言語処理といった技術を適用する研究が行われている.本論文では,これらの技術によって実現される文書成果物の分析と活用方法について概観する.
著者
丸山 宏 荻野 紫穂
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.35, no.7, pp.1293-1299, 1994-07-15
被引用文献数
19

日本語の形態素解析は正規文法で行えるとされてきたが、今までの形態素解析システムでは、文法は接続表の形で記述されてきた。本論文では、文法を正規文法の生成規則として記述する形態素解析システムについて述ぺ、その利点と限界について議論する。