著者
吉田 真紀 光成 滋生 藤原 融
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.527, pp.1-5, 2004-12-17
被引用文献数
1

タイムカプセル暗号とは,復号時刻が指定された暗号文を受け取った人(復号者)が,時報局が放送する署名付き時報を復号時刻に受け取ることで,その暗号文を復号できる方式である.著者らはこれまでに,楕円曲線上のペアリングを用いた署名方式を基に,タイムカプセル暗号を構成し,実装を行った.この方式の特長は,署名付き時報の放送と暗号文の送付以外に,通信を必要としないことである.ただし,復号者は,復号時刻の署名付き時報を逃すと,それ以降の署名付き時報を用いても暗号文を復号することができない.これに対する自明な対策として,放送された署名付き時報を全て保管し公開する機関を用意することが考えられるが,効率が悪い.本稿では,保管する署名付き時報の量を減らすことを目的とし,解除信号を導入する.解除信号は一定期間ごとに公開され,その直前の期間を復号時刻とする暗号文を全て復号可能とする.
著者
橋本 健二 石原 靖哲 藤原 融
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.90, no.4, pp.990-1004, 2007-04-01
被引用文献数
5

スキーマ進化においては,もとのスキーマに従う文書の情報を,新たなスキーマに従う文書により表現できることが重要である.また,スキーマ進化後には,もとのスキーマに従う文書を新しいスキーマに従うように変換する作業が必要となり,そのためにスキーマがどのように変更されたかに関する情報が必要である.そこで,本論文では,まず"スキーマ表現能力保存"についての一つの定式化を与える.具体的には,XML文書に新たな要素を追加して得られる文書はもとの文書の情報を保存すると定義する.そして,スキーマG_1の表現能力をG_2が保存するということを,G_1に従う各文書に対して,上の意味で情報を保存するような,G_2に従う文書が存在することと定義する.次にスキーマがどのように変更されたかを表す道具立てとして,更新能力が異なる2種類のスキーマ更新操作群A,Bを提案する.これらの操作群は表現能力保存に関する健全性と完全性を満たしていることが望まれる.そのため,本論文では,表現能力保存に関する各更新操作群の健全性と完全性について検討する.また,表現能力保存の定義に高さ制約という制約を与えた場合についても同様の検討を行う.
著者
原村 和裕 吉田 真紀 藤原 融
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.345, pp.23-30, 2007-11-14

映画のように公開日時が指定されたコンテンツの事前配信におけるセキュリティに関する要求を明らかにし,それらを満たす実現法を示す.要求として,コンテンツ配信における一般的な要求と事前配信特有の要求に分けて分析する.一般的な要求を満たす暗号プロトコルと事前配信特有の要求の一部を満たす暗号プロトコルは知られている.これらの暗号プロトコルを応用し,要求をすべて満たすための実現方針を三つ示し,比較検討する.そして,そのうちの一つに基づく方式を定義し,構成法を提案し,安全性と効率を評価する.
著者
森本 卓爾 橋本 健二 石原 靖哲 藤原 融
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DE, データ工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.131, pp.109-114, 2007-06-25

本稿ではXPath部分クラスの問い合わせを,木埋め込み関係に基づいたXMLスキーマ進化に応じて正しく変換する手法を提案する.正しい変換とは,進化前スキーマに従うXML文書に対する問い合わせ結果と,進化後スキーマに従うように変換した任意のXML文書に対する問い合わせ結果が等しい変換を言う.提案した手法が正しい変換を行っていることを証明する.
著者
森本 卓爾 橋本 健二 石原 靖哲 藤原 融
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.65, pp.109-114, 2007-07-02

本稿では XPath 部分クラスの問い合わせを、木埋め込み関係に基づいた XML スキーマ進化に応じて正しく変換する手法を提案する。正しい変換とは、進化前スキーマに従う XML 文書に対する問い合わせ結果と、進化後スキーマに従うように変換した任意の XML 文書に対する問い合わせ結果が等しい変換を言う。提案した手法が正しい変換を行っていることを証明する。A method is proposed for translating queries in a subclass of XPath according to XML schema evolution based on the tree-embedding relation. A query translation is said to be correct if the result of every query to an XML document valid against the schema before evolution is equal to the result of the translated query to the XML document valid against the schema after evolution. Correctness of that the translation method is correct is proved.
著者
中西 透 渡辺 創 藤原 融 嵩 忠雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ
巻号頁・発行日
vol.94, no.56, pp.19-26, 1994-05-20
被引用文献数
1

入札プロトコルでは,応札者とその応札価格の対応関係が他人に知られないという意味で,匿名性をもつことが望ましい.しかし,これまでに提案された匿名入札プロトコルでは,結託により匿名性が破られたり,落札価格が決定したときにその価格で応札した者が名乗りでない場合,落札者を発見できなくなり公平さが損なわれるなどの問題点がある.本稿では,このような問題を解消した否認不可電子匿名入札プロトコルを提案する.否認不可署名方式の一つについて,署名だけでは誰が署名したか他人に解らないという性質があることを示し,それをもとに入札プロトコルを構成する.
著者
吉田 真紀 藤原 融
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SST, スペクトル拡散 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.98, no.657, pp.79-84, 1999-03-10

WWWは, その普及に伴って, 広告業など様々な商用への利用が行われつつある. WWWにおける広報活動の一つとしてウェブコンテンツ配信サーバが広告主から依頼を受け, コンテンツ内に依頼された広告を加えるという形式がある. このときの広告料金はサーバの広報能力に応じて支払うのが望ましい. サーバの広報能力の代表的評価基準はアクセス回数であり, 本稿ではその計測方法を考える. 特に, サーバがアクセス回数を計測し結果を調査機関に報告する方式を考える. 公正なアクセス回数計測を実現するために, サーバが調査機関への報告の正しさを証明できるようにすべきである. 本稿では,調査機関へ効率良く証明でき, その証明内容がプライバシを侵害しない方法を提案する.