著者
藤岡 豊 福村 郁夫
出版者
日本水産増殖学会
雑誌
水産増殖 (ISSN:03714217)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.69-72, 1984-09-25 (Released:2010-03-09)
参考文献数
7

1. 安息香酸エストラジオールの経口投与により, アユの雌性化について次の結果を得た.2. 各試験区において雌雄同体の個体が出現した.3. 安息香酸エストラジオール濃度0.2μg/gから雌性化傾向が見られ, 1.3μg/gと2.7/μg/gにおいては92~93%の雌性化が見られた.4. 生存率は安息香酸エストラジオールの濃度が高くなるにつれて, 低下する傾向を示した.5. 雌性化については安息香酸エストラジオール濃度1.3μg/gが, 最も良い結果を示した.
著者
藤岡 豊太 阿曽 弘具
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-1, 情報・システム 1-コンピュータ (ISSN:09151915)
巻号頁・発行日
vol.80, no.11, pp.880-888, 1997-11
被引用文献数
2

コンピュータ技術の発達に伴い, 情報をいかに効率的に伝送, 蓄積するかが重要な課題となっている. そのためデータ圧縮技術が発達し, さまざまな分野で利用されている. しかし, 大量の情報を扱う場合の各種システムの速度的要求のもとでは, CPU内での圧縮処理では速度的要求を満足することが困難になってきている. そのため, VLSI/ULSI技術を用いた専用ハードウェアによる高速なデータ圧縮法が必要となっている. 本論文では, さまざまな情報に対して有効な符号化法の一つであるLZ77符号化法を高速に実行する並列処理アーキテクチャ-PAHL-Cを提案している. PAHL-Cでは, 符号化で最も計算量を要する最長一致記号系列探索での冗長な計算を削減し, スルーレートを大幅に向上するものである. また, 高位論理合成システムPARTHENONを用いてPAHL-Cの論理設計等を行い, 性能評価している. その結果約20〜25[MByte/s]というスルーレートが得られることがわかった. 更にLZ77復号化並列処理アーキテクチャ-PAHL-Dを提案し, 性能評価している. また, PAHL-C/PAHL-Dが効率的を統合できることを示す.
著者
藤岡 豊 桑山 幸久 市原 義雄 安野 尚史 塚本 純久 横井 正史
出版者
Japan Society of Health evaluation and promotion
雑誌
日本総合健診医学会誌 (ISSN:09111840)
巻号頁・発行日
vol.25, no.4, pp.365-369, 1998

40歳から83歳の1, 769名 (男1, 184名, 女585名) の一般中高年者について, 保有する危険因子の数と, 最大酸素摂取量 (VO<SUB>2max</SUB>) , および無酸素性作業閾値 (Anaerobic Threshold, AT) における酸素摂取量 (VO<SUB>2AT</SUB>) , 心拍数 (AT時HR) , 収縮期血圧 (AT時SBP) との関連を調査した。危険因子としてはSyndrome XとDeadly Quartetの指標を参考に, 空腹時血糖, 血圧, LDLコレステロール, HDLコレステロール, トリグリセライド, 体格指数 (Body Mass Index, BMI) の各項目について検討した。運動負荷は, 自転車エルゴメーターによるRamp負荷を行った。男女別に保有する危険因子の数 (<I>N</I>) により<I>N</I>=0群 (<I>n</I>=343) ~<I>N</I>=5群 (<I>n</I>=18) (<I>N</I>=6該当者なし) に分類したところ, 男女とも抱えている危険因子の多い群ほど, VO<SUB>2max</SUB>, VO<SUB>2AT</SUB>ともに低い値を示した。また個々の危険因子の程度も, 危険因子数が多い者ほど高い (HDLについては低い) 傾向が認められた。これに対し, AT時HRの予測最大HRに対する割合は男女ともほぼ一定で, 63.8%~68.9%であった。VO<SUB>2max</SUB>, VO<SUB>2AT</SUB>ともに保有危険因子の数とおおむね逆相関を呈し, 体力レベルの低い者ほど多くの危険因子を抱えていた。AT時HRの予測最大HRに対する割合はその保有危険因子数の多寡にも影響を受けず, 運動処方の目安として合理性の高いものであると考えられた。
著者
小川 裕太 永田 仁史 藤岡 豊太 安倍 正人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.166, pp.19-24, 2009-07-27

MUSICに基づく音源方向推定において,頭部伝達関数の影響を受けた2chの受音信号から音声の到来方向を逐次的に推定する方法を提案する.この方法は,音声信号成分の時間-周波数軸上のスパース性を仮定し,既に方向推定した音源に起因する周波数成分の重みを低下させることによって次の音源の方向推定精度を高める.筆者らは,同じ考え方を既提案の重み付きウイナー利得(WWG)に基づいた方向推定[1]において導入しているが,本論文では,よく使われる高分解能法であるMUSIC法にもこの考え方を適用できるように,空間スペクトル上の最大ピークを構成する周波数成分の振幅に基づいて逐次的な処理を行う.さらに,逐次処理から得られる音源方向の候補について,各候補に属する成分パワーの和を計算して音源数を推定する.提案法の性能評価のため,頭部伝達関数を用いて両耳受聴音を模擬し,様々な音源方向からの到来音を想定して音源方向の検出精度を求める計算機シミュレーションを行った.性能評価の結果,音源が3個で各音源の信号対雑音比(S/N)が10dBのとき,コヒーレンスに基づく成分選択を用いた通常のMUSIC法の検出率が約3%であるのに対し,提案法は音源数を既知とした場合が83%,音源数推定も同時に行った場合が78%となり,通常のMUSIC法の性能を大幅に向上できることが確かめられた.