著者
林 正治 林 洋平 田邉 浩介 青山 俊弘 池田 大輔 行木 孝夫 山地 一禎
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.27, no.4, pp.366-369, 2017-12-02 (Released:2018-02-09)
参考文献数
19

近年、高等教育機関・研究機関における機関リポジトリの普及に伴い、機関リポジトリが持つ可能性とその活用に向けた議論が盛んである。その議論の中心にある、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)の次世代リポジトリWG では、世界中に分散した機関リポジトリを地球規模の学術コミュニケーション・ネットワークとして位置付け、新たな付加価値サービスの展開を想定したユースケース及び技術の検討を行っている。我々の研究グループでは、こうした状況を鑑み、主要なオープンソースリポジトリソフトウェアの技術比較を行ってきた。本発表では、技術比較結果の考察および技術史的な視点から、次世代リポジトリソフトウェアに求められる技術的な機能像を明らかにする。
著者
行木 孝夫
出版者
日本応用数理学会
雑誌
応用数理 (ISSN:09172270)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.125-136, 2003-06

ライフゲームに代表されるセルオートマトンは簡明な定義からなる系であ りながら多様な挙動を示すものとして広く研究されてきた。 本稿では エルゴード理論、力学系のごく簡単な導入を行い、 エントロピーや変分原理など関連する事項を整理するとともに 力学系としてのセルオートマトンの特徴を明らかにする。
著者
山地 一禎 片岡 俊幸 行木 孝夫 曽根原 登
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.18, no.3, pp.240-248, 2008 (Released:2008-11-15)
参考文献数
18
被引用文献数
2 2

数学や物理学などの分野では,プレプリントの公開により研究成果の先取権が確保される.現在では,印刷物の出版と共に,電子ファイルをインターネット上で公開する方式が主流となっている.今後,電子ファイルのみの公開となった場合,プレプリントの存在と非改ざん性が担保される内容証明が重要になる.本研究では,ボーンディジタル時代におけるこうした問題に対して,電子署名とタイムスタンプから構成される長期署名を適用し,プレプリントをよりセキュアに流通できる学術コンテンツの内容証明システムを開発した.また,長期署名付きコンテンツを入手したユーザが手軽に内容検証をできるように,長期署名検証サーバの構築を行った.
著者
青山 俊弘 山地 一禎 池田 大輔 行木 孝夫
出版者
Japan Society of Information and Knowledge
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.23, no.3, pp.380-394, 2013-10-18
参考文献数
30

機関リポジトリでは,機関内で生成されたコンテンツが書誌情報からなるメタデータとともに保管され,インターネットを介して公開される.一方,機関内ウェブサイトでも,大学の研究者要覧や学部,研究室レベルでの業績一覧などで,機関リポジトリコンテンツのメタデータと重複した情報が公開されている.情報の同一性を担保したり,入力の煩雑な作業を軽減するためには,ある特定のサイトから入力された情報が,各々のサイトで共有できる仕組みの導入が不可欠である.本研究では,機関リポジトリを,そうした学内における業績情報の起点とするためのフレームワークの構築と実装を行った.提案システムでは,従来のリポジトリシステムのみの運用では行えなかった,機関リポジトリ設置者以外の手によるメタデータ設計,メタデータ入力を可能にした.これにより,機関リポジトリ外で専門的あるいは補足的な情報を機関リポジトリ内の基本的なメタデータに付加し,シームレスに公開するプライベートリポジトリが実現できる.このシステムによって,ウェブインターフェース上の操作のみで,機関リポジトリと連携したサプリメントファイルの公開や,研究者要覧等の自動生成,分野リポジトリの構築などを実現することができる.
著者
青山 俊弘 山地 一禎 池田 大輔 行木 孝夫
雑誌
研究報告情報基礎とアクセス技術(IFAT)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.6, pp.1-8, 2011-11-15

近年,文献を主とした研究成果のオープンアクセスが機関リポジトリで進められている.出版社での公開とは異なり,リポジトリではコンテンツの公開時期を柔軟に選ぶことができる.一方,機関リポジトリは機関のコンテンツを横断的に網羅する必要があり,コンテンツのタイトルや著者名など機関で定められた属性名に対応する属性値 (メタデータ) を追加する必要がある.したがって,コンテンツに対する属性名を自由に拡張することは難しい.そのため,学部や研究者個人のページ,研究者情報データベースなどの業績データベースなどにリポジトリのメタデータを流用することも難しい.そこで本研究では,リポジトリシステム WEKO に対して,リポジトリ上のコンテンツメタデータに付与する形でユーザが任意のメタデータを追加,表示,公開するためのソフトウエア SarabiWEKO を開発した.Institutional repositories (IR) have been collected many research articles, thesises and university journals. Metadata of these contents are restricted by institutional archiving policy. Thus it is difficult to reuse the metadata for other purpose, e.g. department web pages, researcher databases or field repositories. This study develops new functionality for IR, extending its showcase ability to different sectors in the university. This system, called SarabiWEKO, enables to append specific metadata by the sectors to the contents in the IR.
著者
行木 孝夫
出版者
日本応用数理学会
雑誌
応用数理 (ISSN:09172270)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.125-136, 2003
参考文献数
45

ライフゲームに代表されるセルオートマトンは簡明な定義からなる系でありながら多様な挙動を示すものとして広く研究されてきた。本稿ではエルゴード理論、力学系のごく簡単な導入を行い、エントロピーや変分原理など関連する事項を整理するとともに力学系としてのセルオートマトンの特徴を明らかにする。