著者
林 織部 西村 邦裕 阿部 浩二 谷川 智洋 廣瀬 通孝
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.33, no.21, pp.85-90, 2009-06-08
被引用文献数
2

現在,インターネット上の動画共有サイトなどに大量の動画情報が存在する.この中から興味のある動画や面白い動画を効率的に見ることができることが望ましい.現在の視聴スタイルは一度に一つの動画を見るというもので,大量の情報を短時間で見ることには適していない.そこで本研究では,大量の動画を見るためには大画面ディスプレイを用い,複数の動画を同時視聴することが良いのでは,と考え実装し検証を行った.この際,ただ同時視聴するのみでなく,どの部分に注目するべきかといったガイドが必要である.このため大画面における視覚刺激を用いた対象への注意喚起の検証を合わせて行った.また,注目すべき部分の抽出のために実際の動画共有サイトの視聴ログを解析し,注目すべき部分の抽出を行った.
著者
竹内 俊貴 鳴海 拓志 西村 邦裕 谷川 智洋 廣瀬 通孝
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.34, no.25, pp.99-104, 2010-06-29
参考文献数
10
被引用文献数
6

本研究では,過去の購買情報から未来の消費行動を予測・提示することで,ユーザの収支バランスの改善を図ることを目的とする.まず,レシートをスキャン・OCR(光学文字認識)することで,店名・住所・電話番号・消費金額といった購買情報を記録した(レシートログ).大量のレシートログを可視化することで,消費行動には時間的・場所的周期性があることを発見した.そして,周期性を利用し,未来の消費金額・可能性を予測・提示するアプリケーションを開発した.それらを実際にユーザに利用してもらい,評価することで,予測提示がユーザの消費行動に影響を与えることが分かった.
著者
幸坂 大輔 西村 邦裕 谷川 智洋 広田 光一 廣瀬 通孝
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.11, no.3, pp.421-431, 2006-09-30 (Released:2017-02-01)
参考文献数
21

This paper propose a virtual reality environment in which user can interact with many objects in real time. We connected the distributed physics simulators and an immersive projection display. We invent a data processing architecture between the distributed physics simulators in order to present many objects' movements smoothly. The system based on our proposal indicates that the distribution of physics simulators is effective and user can interact with many objects in real time.
著者
仲野 潤一 笠田 和宏 西村 邦裕 谷川 智洋 廣瀬 通孝
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.52, no.12, pp.3611-3624, 2011-12-15

本研究では,過去の写真の撮影位置を現地において探索し,ユーザをその地点に誘導し,現在風景への重畳を行うことによって,過去の様子を体験することを目的としたシステムの構築を行った.本論文中で,現在の風景を撮影した画像から3次元再構成を行い,ポイントクラウドを生成したうえで,過去の写真上の点とポイントクラウドを対応付けることで,過去の写真のカメラパラメータを復元し,撮影位置を推定する手法を示した.また,自然特徴点を用いたマーカレスAR技術を用い,現在風景に対しリアルタイムでの過去の写真の重畳を行い,カメラの動きに追随するロバストな重畳が行えることを示した.In our research, we developed a system aim to provide experience of past scenery depicted in past photograph at the place where it was taken. To provide it, the system estimates camera position of past photograph, navigates a user to the place and displays it superimposed on present landscape. Point cloud are generated from present landscape, and estimation of camera parameter of past photograph is obtained by registration of past photograph to point cloud. We employ markerless AR method to superimpose past photograph on present landscape robustly in real-time.
著者
小野 将之 西村 邦裕 谷川 智洋 廣瀬 通孝
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.33, pp.79-84, 2009
参考文献数
5

科学技術の高度な発達があり,様々なセンサ有したデバイスを用いて日常生活での体験をデジタル化して記録に残すことが手軽になってきており,体験を記録する分野は「ライフログ」とよばれる.ライフログの研究はこれまで様々なされてきたものの,その活用においてはまだ発展途上である.本研究では,ライフログを記憶想起支援などの実用用途への活用するための構造化を目指し,実際に多様なセンサを用いてライフログ取得を行い,ニューラルネットワークを用いてデータ取得者がどのような行動をとっていたかの推定を行った.さらに効率的な閲覧を可能とするビューアを提案・実装し,評価実験を通じてそれらの効果を検証・実証した.