著者
加賀谷 早織 角田 孝彦 森山 達哉
出版者
公益社団法人 日本皮膚科学会
雑誌
日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
巻号頁・発行日
vol.116, no.3, pp.331-334, 2006-03-20 (Released:2014-12-10)

症例1:36歳女性.夕食にフキノトウの天ぷらを摂取後,のどがかゆくなり,嘔吐した.さらに咽頭の腫脹,呼吸困難,蕁麻疹が出現した.CAP-RAST(class)では,ヨモギ3,ブタクサ1,スギ3,カモガヤ0.症例2:50歳女性.春と秋に花粉症症状あり.フキノトウの天ぷらを摂取後,上腹部不快感と鼻閉感があり,その後口腔内のしびれと全身に蕁麻疹が出現した.CAPRAST(class)では,ヨモギ3,ブタクサ2,スギ4,カモガヤ0.両症例について,フキノトウの小花,苞のprick to prick testで陽性が確認された.両症例とも花粉がついている雄株で陽性を示し,花粉に重要な抗原があることが考えられた.患者血清を用いて行った免疫ブロットでは,15 kDaと20 kDa付近のアレルゲンが検出された.
著者
谷 早織 新谷 幹夫 白石 路雄 林 明照 丸山 優
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.35, no.14, pp.33-36, 2011-03-04

頭蓋顔面骨の形態的特徴を分析し数値化することは解剖学上重要である.従来研究には頭蓋の推定体積や面積比を求めた研究や,解剖学的な特徴点間の距離を計測し平均や相関を求めたものがある.しかし,特徴点全体にまたがる多変量解析を行った報告は無く,複数の特徴点問における関係や変量空間全体の性質は解析されていない.本研究では特徴点53点の座標に対して多変量解析を行った.まず主成分分析を行ったところ,上位35程度の主成分の和によって元の特徴点データを99%の精度で表現できることを確認した.ついで独立成分分析を行い,統計的に独立な変形パターンを求め,考察した.また,メッシュの3279頂点に対しても主成分分析を行った.
著者
福田 智子 青木 聡美 桐谷 早織 浅井 佐和子 穂満 建等
出版者
同志社大学
雑誌
文化情報学 (ISSN:18808603)
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.70-54, 2012-03

研究ノート『古今和歌六帖』は、約四千五百首の歌を、二十五項目、五百十七題に分類した類題和歌集である。収載歌には、『万葉集』『古今集』『後撰集』など、出典の明らかな歌もある一方、現在では出典未詳と言わざるを得ない歌もある。本稿では、菊・桔梗・竜胆・紫苑の題に配されている出典未詳歌、十一首について注釈を施す。
著者
田村 雅紀 熊谷 早織 後藤 治 山本 博一
出版者
日本建築仕上学会
雑誌
日本建築仕上学会 大会学術講演会研究発表論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, 2012

伝統的茅葺屋根建築は部材・材料の更新周期が短く,物理的な寿命も減少しており,これを保全するためには屋根の長期耐用化が求められている。しかし、材の種類と材の難燃性を区別した耐久性に関わる十分に検討はされていない。本研究では,茅葺屋根に着目し,長期的な耐用性を向上させる基礎的要因となる茅(すすき,ヨシ)に対し,ホウ酸―ケイ酸ナトリウム処理により難燃化しその特性を評価した。結果,茅材の種類,難燃化処理方法および効果の基本的な考え方が整理され,長期的に茅を保持するための有効な対策を示すことができた。