著者
邉 吾一 谷本 安浩 橋本 美穂
出版者
公益社団法人 日本材料学会
雑誌
材料 (ISSN:05145163)
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, pp.287-292, 1998-03-15 (Released:2009-06-03)
参考文献数
2
被引用文献数
1 1

The first experiment for obtaining the static transverse shear modulus and failure strain of CFRP Laminates is presented in this paper. In order to obtain these values, the difference in vertical displacement of two points on the neutral axis of a short beam specimen is measured by a newly devised electro-optical extensometer. The transverse isotropy is first confirmed by our proposed method. Furthermore, the experimental results of transverse shear modulus and failure strain are compared with those based on a classical lamination theory and a three dimensional FEM code, respectively.
著者
高橋 清 宗田 良 岸本 卓巳 松岡 孝 前田 昌則 荒木 雅史 谷本 安 河田 典子 木村 郁郎 駒越 春樹 谷崎 勝朗
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.41, no.6, pp.686-692, 1992-06-30 (Released:2017-02-10)

自律神経系の機能異常に基づく各種アレルギー性肺疾患病態における肺肥満細胞の役割を解明する目的で, 酵素処理法, percoll遠心法, 付着細胞除去法によって得られた高純度ヒト肺肥満細胞のアセチルコリンに対する反応性を, ヒスタミン遊離率を指標として検討した. その結果, 肥満細胞からのヒスタミン遊離はアセチルコリンの濃度に依存し, 10^<-5>で有意に亢進していた (p<0.05). また, アセチルコリンは抗ヒトIgE家兎血清によるヒスタミン遊離を相対的に増加させた. なお, かかるヒスタミン遊離はアトロピンでは部分的にしか抑制されなかった. 一方, ヒト末梢血好塩基球はかかるアセチルコリンに対する反応性が認められなかった. 以上の結果より, ヒト肺肥満細胞はIgE受容体のみならず, アセチルコリン受容体を介する反応により自律神経系の標的細胞として各種アレルギー性肺疾患の発症機構の一端を担っていることが示唆された.
著者
井波 俊博 谷本 安浩 南 奈緒美 山口 大 西山 典宏 葛西 一貴
出版者
一般社団法人日本歯科理工学会
雑誌
日本歯科理工学会誌 (ISSN:18844421)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, 2014-03-25

The aim of this study was to apply the dynamic micro-indentation method as a simple method for determining the mechanical behavior of orthodontic wire alloys. Moreover, the effect of the indentation peak load on the mechanical behavior of orthodontic wire alloys was investigated. As a result, we confirmed that the dynamic hardness and elastic modulus of orthodontic wire alloys on micro indentation scales is dependent on the indentation size effect. In conclusion, the dynamic micro-indentation method is a useful technique for determining mechanical properties within very small areas on the surface of orthodontic wires.
著者
谷本 安 高橋 清
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.98, no.12, pp.3103-3113, 2009 (Released:2012-08-02)
参考文献数
24
被引用文献数
1 1

重症難治性喘息は,ステロイド薬等でも制御しがたい強い気道炎症や,不十分・不適切な治療によりリモデリングを起こして治療に反応しにくい場合,合併症による修飾で喘息症状が管理しにくい場合等,複雑な病態の重複がある.近年吸入ステロイド薬(ICS)等の改善・普及により重度の難治性喘息は著減したが,各ガイドラインの定義によっては1%から10%程度を占める.その治療は,ICSの早期導入と十分量の使用,各種合併症への対策が大切であり,近年開発された抗IgE抗体療法の併用がかかる患者への福音として期待される.
著者
高橋 清 宗田 良 岸本 卓巳 松岡 孝 前田 昌則 荒木 雅史 谷本 安 河田 典子 木村 郁郎 駒越 春樹 谷崎 勝朗
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー
巻号頁・発行日
vol.41, no.6, pp.686-692, 1992
被引用文献数
1

自律神経系の機能異常に基づく各種アレルギー性肺疾患病態における肺肥満細胞の役割を解明する目的で, 酵素処理法, percoll遠心法, 付着細胞除去法によって得られた高純度ヒト肺肥満細胞のアセチルコリンに対する反応性を, ヒスタミン遊離率を指標として検討した. その結果, 肥満細胞からのヒスタミン遊離はアセチルコリンの濃度に依存し, 10^<-5>で有意に亢進していた (p<0.05). また, アセチルコリンは抗ヒトIgE家兎血清によるヒスタミン遊離を相対的に増加させた. なお, かかるヒスタミン遊離はアトロピンでは部分的にしか抑制されなかった. 一方, ヒト末梢血好塩基球はかかるアセチルコリンに対する反応性が認められなかった. 以上の結果より, ヒト肺肥満細胞はIgE受容体のみならず, アセチルコリン受容体を介する反応により自律神経系の標的細胞として各種アレルギー性肺疾患の発症機構の一端を担っていることが示唆された.