著者
松岡 孝一 近藤 稔 清水 康弘
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌D(産業応用部門誌) (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.124, no.2, pp.175-182, 2004 (Released:2004-05-01)
参考文献数
12
被引用文献数
8 11

Ventilated type traction motors are widely used for railway vehicles. However, they require overhauls to clean up inside them. Besides, they are a major noise source in railway vehicles. To solve these problems, we propose a totally-enclosed type traction motor using permanent magnet synchronous motor, that have the same weight power ratio as that of conventional ventilated type traction motor. In this paper, we report the test results of the proposed motor. The test results demonstrates that the temperature rise values are within its limit and the noise level is decreased by 10 dB compared to conventional motor.
著者
遠藤 美智子 松岡 孝
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.54, no.3, pp.192-199, 2011 (Released:2011-04-22)
参考文献数
21

食酢は食後血糖値の上昇を抑制すると言われている.一方,食後血糖曲線は同一食品をほぼ同一条件で摂取しても個人差が非常に大きい.そこで健常な21歳の女子大学生13名を対象に,糖質を50 gに統一した検査食に食酢を組合せ,簡易型自己血糖測定器で食後の血糖値を経時的に測定し,個人別に食酢の食後血糖上昇抑制効果を検討した.炭水化物単独で摂取するより食酢を組み合わせた方が,食後血糖値の上昇は抑制された.米飯摂取後の血糖上昇曲線下面積で順位づけし,2分割とした下位の群を血糖低上昇群,上位の群を血糖高上昇群に分け検討した.血糖低上昇群では食酢の効果は軽度であったが,血糖高上昇群では食酢摂取後の血糖値は有意に低下した.また,食酢の食後血糖上昇抑制効果は10 mlでも認められるが,20 mlの方がより効果的であった.血糖高上昇群に食酢の効果が認められたことから,耐糖能異常に対して食酢が有効である可能性が示唆された.
著者
松岡 孝一 近藤 圭一郎 小林 芳隆 白石 茂智
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌D(産業応用部門誌) (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.121, no.11, pp.1176-1184, 2001-11-01 (Released:2008-12-19)
参考文献数
6
被引用文献数
1 6

In the conventional rail vehicle, traction motor is mounted on the truck frame, and the shaft torque is transmitted to the wheel set via flexible coupling and reduction gearing. The reduction gearing is effective to increase the torque, but gives rise to maintenance, noise and transmission loss. To overcome these problems and simplify the truck structure, we conceived an idea of wheel mounted direct drive traction motor system without the reduction gearing, and started the development.In this system, the traction motor is required to produce more torque and reduce the mass. So we introduced permanent magnet synchronous motor for the first time in the rail vehicle. Here, we propose fundamental structures of the wheel mounted direct drive traction motors, and present a prototype wheel mounted traction motor model, which is manufactured by trial as the first step of the development. We overcame the problem of temperature rise of permanent magnet, through analysis and improvement of the magnetic structure.
著者
村田 敏 松岡 孝尚 宮内 樹代史
出版者
The Society of Agricultural Structures, Japan
雑誌
農業施設 (ISSN:03888517)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.1-6, 1992-07-30 (Released:2011-09-05)

この研究は, 複数個採取した場合の重量和を一定にして包装する装置の確率論的考察とシミュレーションである。対象を既に実用化されているピーマンの包装装置にとり, まず, 採取されたピーマンの重量分布を詳しく測定し, それと確率計算に基づいて, 目的重量和Wが包装条件150 (g)≦W<152 (g) を満足する装置側の条件を明かにした。次に一つの選抜システムを提案し, それに基づいて実行シミュレーションを行い, 選抜が円滑に行われることを証明するとともに, 選抜精度の評価を行った。
著者
松岡 孝兒
出版者
京都帝國大學經濟學會
雑誌
經濟論叢 (ISSN:00130273)
巻号頁・発行日
vol.27, no.3, pp.416-433, 1928-09-01
著者
松岡 孝一 小片 富美子
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.391-398, 1984-04-15

抄録 甲状腺機能亢進症ないしバセドウ病に伴う精神症状はよく知られている。また,その病象は原因の如何にかかわらず,過活動を中心としたある共通した特徴を持っていることも周知の事実である。しかし稀にではあるが,本来の病像とは逆の,すなわち能動性が減退し,感情の表出に乏しく,挙動も遅鈍で活気を欠き,だらしなく無関心な生活態度を示すといったapathetic stateを示すものが存在するという。著者は若年者で,この稀な臨床症状を呈し抗甲状腺剤で精神身体症状の消失した2症例を経験した。症例を検討すると思春期という心身の発達的過程の時期でありapathetic stateの発症に心因あるいは心的外傷体験が状況因子として密接に関連していることが推測された。そこで症例を報告するとともに本来の過活動性を示す甲状腺機能亢進症との相違を検討し,若干の考察を加えた。
著者
三小田 亜希子 高橋 健二 松岡 孝
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.53, no.2, pp.143-151, 2016-04-25 (Released:2016-05-31)
参考文献数
23
被引用文献数
1 2

目的:高齢者に新規発症した1型糖尿病の報告が増加している.高齢発症1型糖尿病の臨床的特徴を明らかにすることを目的に,1型糖尿病の自験新規発症例において,1型糖尿病の臨床的特徴を65歳以上とそれ未満の発症年齢群に分けて分析した.方法:【分析I】2000年7月から2013年6月までの間に当科へ入院した65歳以上で新規発症(病歴1年未満)した糖尿病199名(65~92歳)を対象に糖尿病の病型,すなわち1型(1A/1B)・2型・膵性(悪性/良性)・その他の糖尿病,の頻度を調査した.さらに全例を75歳未満と以上で分けた群間比較を行った.【分析II】同じ期間に当科へ入院した全年齢域での新規発症1型糖尿病118名のうち,未成年例,緩徐進行1型糖尿病,劇症1型糖尿病,データ欠損例を除外した85名(20~92歳)を対象に,発症様式・BMI・ほか臨床背景・C-peptide(CPR)値・膵島関連自己抗体・HLA DR抗原を,65歳未満(n=71)と65歳以上(n=14)の2群間で,さらに後者を75歳未満と以上で分けた2群間(各n=7)で群間比較した.結果:【分析I】199名の糖尿病の病型は,1型糖尿病(1A/1B,n=12/4),2型糖尿病(n=155),膵性糖尿病(悪性/良性,n=16/6),その他の糖尿病(n=6)に分かれ,1型糖尿病は全体の8.0%(16/199),65歳~75未満で6.5%(9/139),75歳以上で11.6%(7/60)を占めた.【分析II】65歳未満と以上の2群間で,臨床背景,CPR値に差はなく,GAD抗体,ICAおよびIA-2抗体の頻度にも有意差はなかった.75歳未満と以上で分けた2群間でも各指標に差はなかったが,IA-2抗体の陽性率は65歳未満群48.5%(32/66),65歳以上群35.7%(5/14),75歳以上群では57.1%(4/7)の頻度を示した.HLA DR4/DR9抗原の保有率に2群間で差はなかった.結論:高齢者において1型糖尿病新規発症はまれではなく,IA-2抗体測定は高齢1型糖尿病の診断に寄与する.
著者
蝦名 崇宏 斎藤 和也 松岡 孝明 伊藤 克己
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学 (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.54, no.12, pp.1184-1189, 2016 (Released:2017-12-01)
参考文献数
2

仙台市地下鉄東西線は,宮城県仙台市太白区の八木山動物公園駅から同市若林区の荒井駅までを結ぶ事業延長14.38km(地下式13.83km,地表式0.55km)の路線であり,平成27年12月6日に開業している。広瀬川地区橋梁は,仙台市中心部を流れる広瀬川に位置し,広瀬川橋りょう(渡河橋)と,西公園高架橋とからなる。土木工事施工期間は,平成20年12月仮桟橋の施工開始から,平成23年3月11日の東北地方太平洋沖地震による工事中止期間3カ月を経て,平成25年6月付属物設置までの4年7カ月を要した。本稿では,広瀬川地区橋梁の構造や施工概要について記載する。
著者
松岡 孝一
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会誌 (ISSN:13405551)
巻号頁・発行日
vol.126, no.11, pp.729-731, 2006-11-01 (Released:2007-02-06)
参考文献数
14
被引用文献数
2 2

本記事に「抄録」はありません。
著者
鈴木 研一 松岡 孝介
出版者
日本管理会計学会
雑誌
管理会計学 : ⽇本管理会計学会誌 : 経営管理のための総合雑誌 (ISSN:09187863)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.3-25, 2014-03-20 (Released:2019-03-31)
被引用文献数
1

本研究は,従業員満足度,顧客満足度,および財務業績の関係に関わる検証を,ホスピタリティ産業の一つであるホテル業を営む日本企業A社の,6年間に及ぶデータを用いて検証した.このような一連の関係を扱った研究は会計学の分野では非常に少ないために,マーケティング論および組織論まで含めて幅広く先行研究をレビューした.学際的な視点から見た本研究のオリジナリティは,(1)従業員と顧客が直接に相互作用する代表的な業種であるホスピタリティ産業において,(2)6年間もの長期間にわたって収集したデータを用いて,(3)従業員満足度→サービスの質→顧客満足度→稼働可能客室当り粗利益という一連の関係を同時に分析し示したことである.このことは,一連の関係を同時に明らかにした研究が限られている中で,実務がそのような関係を重視することの裏付けを与えたということだけでなく,サービス・プロフィット・チェーンやバランス・スコアカードといった多様な業績指標を含むフレームワークの妥当性を示す一つの実証的証拠を提示したという点で,一定の意義があると思われる.
著者
細田 雅洋 松岡 孝介 鈴木 研一
出版者
日本原価計算研究学会
雑誌
原価計算研究 (ISSN:13496530)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.122-134, 2013

本稿では,CSR促進のためのマネジメント・コントロール・システム(MCS)の実態を明らかにすることを目的として日本企業12社とインタビュー調査を行い,その結果を考察した。調査結果から,CSRと財務的成果の両立を図るためのMCSのアプローチについての示唆が得られた。
著者
近藤 圭一郎 秦 広 結城 和明 長沼 克範 松岡 孝一 長谷部 寿郎
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌. D, 産業応用部門誌 = The transactions of the Institute of Electrical Engineers of Japan. D, A publication of Industry Applications Society (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.125, no.4, pp.348-354, 2005-04-01
参考文献数
3
被引用文献数
2 3

This paper is aimed at providing the designing method of a permanent magnet synchronous motor (PMSM) control system for the high-speed and the single-phase AC powered Gauge Changing Train (GCT). The state-of-the-art electrical motive unit is equipped with downsized direct drive type PMSMs for the simplified gauge changeable truck. Due to the feeding the AC single phase power, we propose a beat-less control for PMSMs. We verify the development results of designing procedures by the experimental results of operation on a high-speed test line in Colorado, USA.
著者
横山 久光 松岡 孝 佐々木 昭 斎藤 公男 姫井 孟
出版者
公益社団法人 日本人間ドック学会
雑誌
健康医学 (ISSN:09140328)
巻号頁・発行日
vol.12, no.3, pp.234-238, 1997-10-30 (Released:2012-08-27)
参考文献数
12

高ヘマトクリット血症(血液濃縮)は脳血管障害・虚血性心臓病の一大危険因子とされているが,今回人間ドック受診者9,745名における多血症(赤血球増加症)40症例について検討した。全例男性で,0.41%の低頻度なるも,高血圧・高脂血症・耐糖能異常・肥満・心血管系病変の合併症が多彩にみられた。症例の大部分のストレス赤血球増加症ではライフスタイル改善も考慮した経年的な長期追跡が重要で,リスクファクターとしての臨床的意義が大と考えられた。
著者
高橋 清 宗田 良 岸本 卓巳 松岡 孝 前田 昌則 荒木 雅史 谷本 安 河田 典子 木村 郁郎 駒越 春樹 谷崎 勝朗
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.41, no.6, pp.686-692, 1992-06-30 (Released:2017-02-10)

自律神経系の機能異常に基づく各種アレルギー性肺疾患病態における肺肥満細胞の役割を解明する目的で, 酵素処理法, percoll遠心法, 付着細胞除去法によって得られた高純度ヒト肺肥満細胞のアセチルコリンに対する反応性を, ヒスタミン遊離率を指標として検討した. その結果, 肥満細胞からのヒスタミン遊離はアセチルコリンの濃度に依存し, 10^<-5>で有意に亢進していた (p<0.05). また, アセチルコリンは抗ヒトIgE家兎血清によるヒスタミン遊離を相対的に増加させた. なお, かかるヒスタミン遊離はアトロピンでは部分的にしか抑制されなかった. 一方, ヒト末梢血好塩基球はかかるアセチルコリンに対する反応性が認められなかった. 以上の結果より, ヒト肺肥満細胞はIgE受容体のみならず, アセチルコリン受容体を介する反応により自律神経系の標的細胞として各種アレルギー性肺疾患の発症機構の一端を担っていることが示唆された.
著者
近藤 圭一郎 秦 広 結城 和明 長沼 克範 松岡 孝一 長谷部 寿郎
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌D(産業応用部門誌) (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.125, no.4, pp.348-354, 2005 (Released:2005-07-01)
参考文献数
6
被引用文献数
2 3

This paper is aimed at providing the designing method of a permanent magnet synchronous motor (PMSM) control system for the high-speed and the single-phase AC powered Gauge Changing Train (GCT). The state-of-the-art electrical motive unit is equipped with downsized direct drive type PMSMs for the simplified gauge changeable truck. Due to the feeding the AC single phase power, we propose a beat-less control for PMSMs. We verify the development results of designing procedures by the experimental results of operation on a high-speed test line in Colorado, USA.