- 著者
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福富 輝
山本 成実
近藤 広孝
渋谷 久
亘 敏広
加納 塁
鎌田 寛
- 出版者
- 日本獣医皮膚科学会
- 雑誌
- 獣医臨床皮膚科 (ISSN:13476416)
- 巻号頁・発行日
- vol.24, no.1, pp.13-16, 2018 (Released:2018-03-23)
- 参考文献数
- 12
9歳,未避妊雌の雑種犬が,3ヶ月前からの搔痒,脱毛,鱗屑,落屑,糜爛,色素沈着を主訴に来院した。皮膚病理組織検査,骨髄生検,脾臓・肝臓の針吸引細胞検査によりリンパ球の増加,末梢血の血球計算にて著しいリンパ球増多を認めた。各種検査の結果,リンパ球の腫瘍性増殖,その他疾患は確認できず,皮膚病変を伴うリンパ球増多症と診断した。抗生物質,抗真菌薬,食事療法,インターフェロン療法等には抵抗性を示したが,ステロイド療法により皮膚病変の寛解,及びリンパ球増多症の改善を得た。