著者
野中 俊昭 大山 忠夫 遠藤 靖典 吉川 広
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.71, no.705, pp.1604-1610, 2005-05-25 (Released:2011-03-04)
参考文献数
14
被引用文献数
1

Dynamic behavior of train sets on railways during braking can be regarded as the combination of the translation and the rotation. That is, both the kinetic energy for the translation of train sets and the one for the rotation of each axle are decreased to zero as the braking force and the adhesion force of each axle have an effect on each other. However, dynamic models for brakes of train sets have been hardly represented and discussed. Furthermore, a reduction of wheel damages has never been evaluated for control performances of Anti-lock Braking System (ABS), in spite of one of the most important aims of ABS. In this paper, we propose a dynamic model for brakes of train sets consisting of n axles and an equation for evaluating wheel damages. And we show that the proposed model and equations are useful to evaluate the control performances of ABS for train sets.
著者
浦野 幸 于沛超 遠藤 靖典 星野 准一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.357-366, 2013-01-15

地域特有の災害リスクの対処法を楽しんで学習できるゲームシステムを提案する.本システムはスマートフォンに搭載されているGPSと加速度センサを利用して,実際に地域を歩きながらゲーム要素のある様々な災害イベントを体験する.震災を想定したゲームアプリケーションを作成して実証実験を行った結果,災害リスク認知支援に関する有用性が確認できると共に,訓練に対する継続性の維持でも高い評価が得られた.We propose a new disaster experience game system which could instruct about general knowledge and regionally specific disaster risk in a joyful way. The system does not give advice in a unilateral way; instead it helps the user, with an accurate awareness of the real world and then shows the risk information e.g., prevention plans and evacuation maps. Additionally, introducing game elements, the user plays with some level of interaction. Using this system, we created a game application for an earthquake. An assessment experiment of the game was clearly beneficial to not only understand Risk Perception but support it; it also has the motivation of a muster drill.
著者
日置 彩子 遠藤 靖典 濱砂 幸裕
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第27回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.73, 2011 (Released:2012-02-15)

クラスタリングとは,外的基準なしにデータをいくつかのクラスタに分類する方法であり,その代表的手法としてハードc-平均法(HCM)やHCMにファジィ理論を導入したファジィc-平均法(FCM)が挙げられる.データをクラスタリングするには,予めクラスタ数を与えなければならないが,データに対する適切なクラスタ数が分からない場合が少なくない.そこで,クラスタ数の妥当性を評価する指標がこれまでに数種提案されており,これらは妥当性基準と呼ばれている.また,データの表現に関する考えとして許容の概念が提案されており,これを導入した許容範囲付きデータに対するFCM(FCMT)の研究も行われている.許容の概念を取り入れた妥当性基準は既に提案されているが,これは許容そのものを評価する指標とはなっていない.そこで,本研究では許容そのものを評価できる新しい妥当性基準を提案し,数値例によりその性能を評価する.
著者
野中 俊昭 遠藤 靖典 吉川 広
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
知能と情報 : 日本知能情報ファジィ学会誌 : journal of Japan Society for Fuzzy Theory and Intelligent Informatics (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.18, no.3, pp.484-495, 2006-06-15
被引用文献数
3

安全性や騒音防止の観点から, 鉄道車両の滑走防止制御 (ABS) に対する研究は非常に重要である. しかし, ブレーキというシステムにおいて, 滑走という非常に不確実性の高い現象を防止することは容易ではなく, 一般的な制御方法というものは存在しないのが実状である. ところで, ファジィ推論は, 不確実性の高い制御対象に対して高い有効性を発揮することが知られており, 滑走に対しても, 同様の効果が期待できる. そこで, 本論文では, ファジィ推論を用いたABSと, 最近になって実用が進んだ編成でブレーキを制御するシステムを統合することで, 滑走防止に対して有効な新たなブレーキシステムを提案する. また, このブレーキシステムによって, ファジィ推論を用いたABS単独で制御するよりも, ブレーキ距離の短縮と車輪踏面の損傷低減が実現できることを, 数値シミュレーションおよび実車試験によって示す.
著者
野中 俊昭 遠藤 靖典 吉川 広
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
知能と情報 : 日本知能情報ファジィ学会誌 : journal of Japan Society for Fuzzy Theory and Intelligent Informatics (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.16, no.5, pp.431-440, 2004-10-15
参考文献数
17
被引用文献数
5

安全性や騒音防止の観点から,鉄道車両の滑走防止制御に対する研究は非常に重要である.しかし,ブレーキというシステムにおいて,滑走という非常に不確実性の高い現象を防止することは容易ではなく,一般的な制御方法というものは存在しないのが実情である.ところで,ファジィ推論は,不確実性の高い制御対象に対して高い有効性を発揮することが知られており,滑走に対しても,同様の効果が期待できる.そこで,本論文では,ブレーキ距離の短縮を第一目的として,鉄道車両に対するファジィ推論を用いた新たな滑走防止制御手法を提案する.本論文で提案する制御手法は,同時に計算量の低減とチューニングの容易化も図っている.また,数値シミュレーションを通して,提案する制御手法によってブレーキ距離の短縮が実現されていることを示す.
著者
遠藤 靖典
巻号頁・発行日
2012

科学研究費助成事業(科学研究費補助金)研究成果報告書:基盤研究(C)2009-2011