著者
宮下 美香* 中川 恭好 鈴木 健一朗
出版者
日本乳酸菌学会
雑誌
日本乳酸菌学会誌 (ISSN:1343327X)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.77-85, 2012-07-01 (Released:2015-01-06)
参考文献数
32
被引用文献数
2

年間を通じて高い気温と湿度が保たれるタイ王国では食材が豊富なこともあり、様々な発酵食品が存在しており、タイ料理の独特の風味や旨味に欠かせないものとなっている。これら発酵食品には乳酸菌が生息することが知られていて、風味や旨味の付与、また高温多湿における食品の保存に重要な役割を担っている。本稿では、様々なタイの発酵食品とそこに生息する乳酸菌の多様性について、著者のこれまでの調査結果を交えて概説する。
著者
鈴木 健一
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.39, no.10, pp.20-28, 1990-10-10

従来の和歌研究史の上で比較的閑却に付されていたかに見える近世の天皇や公家ら堂上歌人たちも、伝統的な歌道を尊しとしてはいたが、彼らなりの新しさへの創造への努力と熱意を持っていた。後水尾院の和歌添削方法を検討すると、詞続きの良さと道理の通じ易さに力を注ぎ、三十一字を一体化させながら、言葉に対する様々な工夫もなされている事がみてとれる。近世堂上歌壇の中心的存在であった後水尾院の力量に我々はもっと目を向けるべきではないだろうか。
著者
鈴木 健一 山下 久夫 田中 康二 西田 正宏 杉田 昌彦
出版者
学習院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

契沖以前から本居宣長以後までの江戸時代の古典学の軌跡を、より詳密に描き出すことに一定の成果を収めた。また、『勢語臆断』『古今通』『土佐日記解』など個別の注釈書の性格や成立について、新見を提示した。
著者
鈴木 健一
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

定常状態の細胞膜上でGPIアンカー型タンパク質は、その細胞外タンパク質部分の相互作用により短寿命のホモダイマーを形成していることが明らかとなった。タンパク質間相互作用のある場合には、脂質相互作用がさらにそのホモダイマーを安定化するが、タンパク質相互作用のない場合は、脂質相互作用はホモダイマー形成に有効ではないことが判明した。さらには、GPIアンカー型受容体をリガンド刺激後、非常に安定なホモオリゴマーが形成されるが、そのホモオリゴマーは、他のラフト脂質であるガングリオシドをリクルートし、下流のシグナル伝達に必要なラフト様ドメインを形成することが始めて明らかとなった。