著者
門野 洋介
出版者
バイオメカニズム学会
雑誌
バイオメカニズム学会誌 (ISSN:02850885)
巻号頁・発行日
vol.39, no.1, pp.11-16, 2015 (Released:2016-01-26)
参考文献数
6

本稿では,陸上競技800m 走において行われているレースパターン分析を題材に,800m 走のレースパターンの特徴,レース分析結果と現場での経験知をもとに作成した好記録を出すためのモデルレースパターンと,作成の際に工夫した点,作成したモデルを用いたレースパターンの評価,そして評価結果をもとにしたレースパターンの改善による記録の向上を試みた事例について解説する.
著者
鍋倉 賢治 榎本 靖士 門野 洋介 品田 貴恵子 白井 祐介 丹治 史弥 小林 優史
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

長距離走は、有酸素性能力(最大酸素摂取量、乳酸性代謝閾値、走の経済性の3要因)によってパフォーマンスの大部分を説明できると言われている。本研究では、レース中の生理応答、縦断的な体力測定などから中・長距離走のパフォーマンスと体力特性について検討した。中距離走の場合、有酸素性能力だけでなく無酸素性能力の貢献も大きく、また、体力特性に応じたレース戦略が重要であることが明らかとなった。一方、優れた長距離ランナーでは、3要因の中でも走の経済性の貢献が特に大きいこと、そして脂質をエネルギーに利用する能力が優れていることが明らかとなった。