著者
丸川 雄三 阿辺川 武
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.53, no.4, pp.198-204, 2010 (Released:2010-07-01)
参考文献数
12
被引用文献数
1

「想-IMAGINE/GETA」は,興味や関心をきっかけに,利用者が自らの発想を広げることができる横断的連想検索システムである。国立情報学研究所連想情報学研究開発センターは「想-IMAGINE/GETA」を活用したサービスとして,書籍を連想で探すことができる「想-IMAGINE Book Search」を2006年7月に一般公開した。また,「想-IMAGINE/GETA」の開発をベースとして,従来のGETAの機能を大幅に拡張した「GETAssoc」を2009年7月に公開した。GETAssocを使った検索を手軽に体験できる「gss3 Protocol Analyzer」も同時に公開されている。「想-IMAGINE Arts」は文化財情報発信における「想-IMAGINE/GETA」を活用した取り組みである。「想-IMAGINE Arts」の一環として,国立美術館および早稲田大学演劇博物館と共同で開発したそれぞれの「想-IMAGINE」が一般に公開されている。
著者
阿辺川武 間下亜紀子
雑誌
研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.19, pp.1-6, 2013-03-08

我々の開発している電子書籍閲覧システムは,本文中に出現する専門用語や固有名詞に対する百科事典の項目や,ページ内容と関連する各種リソースの項目をページの脚注部に表示する機能を有する.本稿では,システムの持つ機能を Wikipedia をリソースの例にして,書籍の本文テキストからキーワードの抽出,キーワードに複数の意味があるときにおこなう語義曖昧性解消についてそれぞれ説明する.次に,書籍の本文と関連する動画を検索し提示する機能について説明し,最後に正しく本文に関連した動画が検索できているかの評価実験をおこなった結果を報告する.
著者
阿辺川 武 室田 真男 仁科 喜久子
出版者
国立情報学研究所
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

学習者作文に含まれるレジスター誤り、特にアカデミック・ライティングにおける不適切な表現を自動的に検出し、誤りを指摘する日本語作文推敲支援システムを開発している。本研究課題では、このシステムを使用した日本語学習者によるレポート形式作文の推敲支援を評価する実験をおこなった。その結果、システムの指摘の精度が不十分なため間違った誤用指摘も多く、正しく誤用を指摘した個所においても見過ごされてしまったこと、および使用後のアンケート結果から、誤用指摘だけでなくどのように訂正したらよいかという指針を含めて表示してほしいといった要望が多数聞かれた。今後これらを参考にしてシステムの利便度を向上させていきたい。
著者
影浦 峡 阿辺川 武 内山 将夫 佐藤 理史 宇津呂 武仁 竹内 孔一 相澤 彰子 戸田 愼一
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2009

(1) レファレンス・ツールにおける「包括性」の概念および包括性を 実現するための要件を明らかにした。(2) 専門語彙クローラーと対訳・関連多言語アーカイヴ クローラーを開発し、機能的包括性を有するレファレンス情報資源を構築した。(3) 翻訳情報 資源を提供する統合翻訳支援サイト「みんなの翻訳」(http://trans-aid.jp/)を開発・公開し、 一般利用に提供し翻訳情報資源の有効性を検証した。