著者
青島 周一 桑原 秀徳 山本 雅洋
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
ファルマシア (ISSN:00148601)
巻号頁・発行日
vol.52, no.10, pp.948-950, 2016 (Released:2016-10-01)
参考文献数
5

前景疑問に対する問題解決に、Evidence-based Medicine(EBM)の実践は必要不可欠である。しかしながら我が国では、EBMに対する薬剤師の認知度は高いとは言えない。「薬剤師のジャーナルクラブ」は論文抄読会をインターネット上で開催することで、EBM学習の場を提供する取り組みである。取り組み当初より、視聴者数は徐々に増え、現在ではコメント投稿機能を用いた活発な議論が展開されている。論文から深い考察や新鮮な驚きを得たことを示唆するコメントも多く、当取り組みは、EBM学習の場を提供するという点において、一定の役割を果たせるものと思われる。
著者
青島 周一
出版者
一般社団法人 日本薬学教育学会
雑誌
薬学教育 (ISSN:24324124)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.2019-022, 2020 (Released:2020-04-24)
参考文献数
12

前景疑問に向き合う上で,EBM(Evidence-based Medicine)は優れた方法論の一つですが,臨床医学に関する継続的な学びを実践していくうえでも有用です.とはいえ,EBMスタイルで学ぶことにも,いくつかの障壁が存在します.本稿ではEBMスタイルでの学習を妨げている要因を考察しながら,その障壁を乗り越えるために設立された「薬剤師のジャーナルクラブ」の取り組み概要と,教育プログラムとしての有用性について論じます.
著者
青島 周一
出版者
医学書院
雑誌
総合診療 (ISSN:21888051)
巻号頁・発行日
vol.28, no.7, pp.954-958, 2018-07-15

処方カスケードとは 薬物有害反応によりもたらされた身体症状が「新たな医学的プロブレム」と誤認されてしまい、その治療のために他の薬剤が追加で処方されることがあります1)。 たとえば、アムロジピンの薬物有害反応として下肢浮腫があげられますが、この浮腫がアムロジピンによるものと認識されずに、利尿薬が追加投与されてしまう、というような状況です。また、追加投与された利尿薬が頻尿症状をもたらし、さらに抗コリン薬の追加投与につながってしまうこともあるでしょう。