著者
大関 好明 本田 充 首藤 健一 信永 利馬
出版者
公益社団法人 日本獣医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.44, no.6, pp.616-621, 1991-06-20 (Released:2011-06-17)
参考文献数
9

ヒキガエル中毒は多くの臨床家が経験しているものと推察されるが, その実態は明らかでない. かかる観点から今回, 犬におけるヒキガエルによる実験的中毒を試みた.供試犬は臨床上健康と思われた9頭で, 捕獲した野生のヒキガエルを摂食および噛齧させ, のち経時的に観察した.摂食犬は, ヒキガエルの大小や犬の体重等に関わりなく摂食約60分後に2頭, 10時間-12時間の間には全例に嘔吐が認められ, のちにNo.7を除き次第に正常に復した.いっぽう, 生体を噛齧した2頭はその直後に流挺, 頭振等のジギタリス様中毒症状を呈し, のちに次第に正常に復した. 一部供試犬の摂食前, 後の血液学的変動は, ほぼ生理学的変動の範囲内の変化であった. さらに剖検による炎症の程度は個体により異なったが, 小腸炎が全剖検犬の88.8%(8頭/9頭) に認められた.
著者
石渡 信吾 鈴木 敦 岡 駿資 首藤 健一
出版者
一般社団法人 日本真空学会
雑誌
Journal of the Vacuum Society of Japan (ISSN:18822398)
巻号頁・発行日
vol.58, no.12, pp.442-445, 2015 (Released:2015-12-29)
参考文献数
11
被引用文献数
1

In order to fabricate scanning probe tips, control of the electrochemical current is crucial to the radii of the head point. Equipment that monitors the current with a hysteresis switch, realized by means of a Schmitt trigger mechanism, enables the stable fabrication of high-quality tips. The details of the circuit design are described.
著者
眞銅 雅子 杉岡 優 内山 真伸 首藤 健一
出版者
公益社団法人 日本表面科学会
雑誌
表面科学学術講演会要旨集
巻号頁・発行日
vol.35, 2015

 カルボランはその超芳香族性によって種々の誘導体が存在する有望な機能性材料の一つである。本研究は、チオール置換したデカメチル-p-カルボランチオール(dmpct)がAu(111)表面上に自己組織化単分子膜(SAM)を形成する際、ポテンシャル曲線に沿って拡散する過程を第一原理計算コードVASPを用いて計算し、安定構造を明らかにした。