著者
木村 俊之 高 建 坂下 幸司 黎 暁紅 浅岡 佐知夫
出版者
公益社団法人 石油学会
雑誌
Journal of the Japan Petroleum Institute (ISSN:13468804)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.40-50, 2012-01-01
参考文献数
27
被引用文献数
8

ノルマルヘプタンを原料としてヘビーナフサ異性化触媒の開発を行った。ライトナフサ異性化触媒として開発されたPd/ナノサイズAl<sub>2</sub>O<sub>3</sub>/H-BEAゼオライト複合触媒はノルマルへプタンにおいてもナノアルミナ複合効果を発揮したが,高転化率では分解反応が進行した。そこで触媒の残留塩素除去処理を行ったところ,高転化率,高選択性を発揮したことから,残留塩素が塩化アルミニウムのような強い酸点となり,分解活性点として働くと考えられた。また,複合化したナノアルミナは,ゼオライトの強酸点をマイルド化し分解反応を抑制する効果があることが明らかとなった。ナノシリカとの複合化ではその効果が現れなかったことから,ナノアルミナの塩基性によって,ゼオライト表面の強酸点が中和されたと推測された。アルミナ複合触媒は,塩素除去処理を行うことで分散性が約2倍になったことから,ナノアルミナが有する塩素吸着能がパラジウムの分散性に効果的に働いたと推測された。
著者
中田 武志 日高 建二 福原 綾介
出版者
独立行政法人 情報処理推進機構 ソフトウェア高信頼化センター
雑誌
SEC journal (ISSN:13498622)
巻号頁・発行日
vol.7, no.3, pp.122-128, 2011 (Released:2012-07-02)

車載制御向けの小規模ソフトウェア開発でプロセス改善を行う上での課題の一つが、改善の影響による開発工数の増加である。本稿では、小規模開発に特化した管理工数を抑えるプロセス改善の取組み方法と、改善活動の中で、新人~中堅層の一部に現れた「深掘りしない」、「受身姿勢が当たり前」といった傾向と、その対策として実施した小集団改善活動の活動事例について報告する。
著者
曲 剛健 高 建十 田崎 洋佑 伊藤 朗
出版者
一般社団法人日本体力医学会
雑誌
体力科学 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.263-271, 1997-06-01 (Released:2010-09-30)
参考文献数
25

本研究は, ラットを去勢し, 睾丸から分泌される男性ホルモンの影響を除外した条件下において, 杜仲樹皮エキスの投与がアナボリックに及ぼす影響について非運動時と運動時を比較検討することを目的とした.実験は32匹, 4週齢Wistar系雄ラットに去勢手術を実施し, 杜仲樹皮エキス投与非運動群 (n=8) , 杜仲樹皮エキス投与運動群 (n=8) , 対照非運動群 (n=8) , 対照運動群 (n=8) の4群に分類した.杜仲樹皮エキスの投与は1g/kg体重の割合で1日1回, 週7回, 4週間にわたって経口投与した.対照群には同じ方法で蒸留水を投与した.運動負荷は, 小動物用トレッドミルを用い, 20m/minのスピードからスタートし, 1週間毎に10m/minのスピードを増加させ, 1日30分間, 4週間にわたって休まずに強制トレッドミル走行を実施した3結果は次のようであった.1.副腎比重量において, 杜仲樹皮エキス投与非運動群は, 対照非運動群に比し有意な高値 (p<0.001) を示した.また, 杜仲樹皮エキス投与運動群は, 対照運動群および杜仲樹皮エキス投与非運動群に比し有意な高値 (いずれもp<0.001) を示した.2.腎臓比重量において, 杜仲樹皮エキス投与非運動群は, 対照非運動群に比し有意 (p<0.001) に増大した.また, 杜仲樹皮エキス投与運動群は対照運動群に比し, 増加傾向が見られたが, 有意な差は認められなかった.3.肛門挙筋比重量において, 杜仲樹皮エキス投与非運動群は, 対照非運動群に比し有意な (p<0.001) 高値を示した.杜仲樹皮エキス投与運動群は対照運動群に比し有意な (p<0.001) 高値を示した.4.運動負荷終了後の24時間尿中17-KSは, 杜仲樹皮エキス投与非運動群が対照非運動群, 杜仲樹皮エキス投与運動群の2群に比しそれぞれ有意な高値 (いずれもp<0.001) を示した.杜仲樹皮エキス投与運動群は対照運動群に比し有意な高値 (p<0.01) を示した.また, 対照非運動群は対照運動群に対し, 有意な高値 (p<0.001) を示した.5.各群の尿中総窒素は, 杜仲樹皮エキス投与非運動群が対照非運動群, 杜仲樹皮エキス投与運動群の2群に比しそれぞれ有意な低値 (p<0.01, p<0.05) を示した.杜仲樹皮エキス投与運動群は対照運動群に比し, 有意な低値 (p<0.05) を示した.以上の結果から杜仲樹皮エキス投与は, 去勢されたラットの副腎重量の有意な増加をもたらし, 副腎皮質網状層のアンドロゲンの分泌を亢進させ, タンパク同化作用を促進させることが示唆された.また, 運動負荷における副腎皮質網状層の適応能力を増していることが示唆された.
著者
日高 建彦
出版者
湘南工科大学
雑誌
湘南工科大学紀要 (ISSN:09192549)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.111-117, 2009-03-31

We review the Maxwell-Heaviside-Hertz classical electromagnetic theory constructed with magnetic filed B and electricfield E. The theory is incomplete because it can not give the correct electromagnetic induction outside of the ideal longsolenoid coil. Another classical electromagnetic theory, constructed with a suitable Lagrangian including the potentials Aand φ and the action principle, would produce satisfactory results. The potentials A and φ are the main roles in, not onlyquantum mechanics, but also in the classical electromagnetic theory.