著者
高橋 圭一
出版者
大阪大谷大学
雑誌
大阪大谷国文 (ISSN:18815669)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.29-46, 2008-03
著者
栗原 幸也 高橋 圭一 相澤 敦武 中村 直樹 佐伯 昌之
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:24366021)
巻号頁・発行日
vol.79, no.11, pp.22-00230, 2023 (Released:2023-11-20)
参考文献数
12

送電鉄塔の代表的な経年劣化事象の一つである基礎変位について,効率的かつ定量的な健全性評価を実施するため,傾斜計を用いたヘルスモニタリング手法の開発を進めている.現在,全国数十箇所の実設備にて傾斜角の変化量をモニタリングしているが,その閾値は設計用の有限要素解析コードを用いて暫定的に定めたものである.本論文では,現行の閾値の妥当性を確認するため,実規模の試験鉄塔を用いた強制基礎変位試験を行い,基礎変位と応力部材の傾斜変化の関係を確認した.また,基礎変位とひずみの関係を調べることで,傾斜変化の閾値における安全性を確認した.さらに,傾斜変化の最適な計測位置についても検討した.
著者
高橋 圭一
雑誌
情報教育シンポジウム論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, pp.69-74, 2020-12-12

Ruby on Rails(以降,Rails)は Ruby で書かれたオープンソースの Web アプリケーションフレームワークであ る.Rails を用いたシステム開発や Rails の機能拡張の提案などは公開直後から研究が進められているが,Rails の学習 過程を調査した研究はない.我々はこれまで,筆者が所属する学科の Web アプリケーション開発科目の演習課題とし て提出されたログファイルを分析し,受講者が躓いたことを示す例外は 9 つあり,そのうち 2 つの例外の発生原因は ログファイルだけでは特定が困難であるという結果を得た.本稿では,バージョン管理ソフトウェアの1つであるGit を用いて例外発生時のソースコードを自動的に保存するスクリプトにより,2 つの例外の発生原因の特定を試みる. 本稿では,この 2 つの例外を HIEs(Hard to Identify Exceptions)と呼ぶ.本スクリプトを 2020 年度の授業に適用した ところ,33 名から提出されたログファイルから,HIEs が 325 回発生し,Git リポジトリの提出がある場合は,その情 報を活用することですべての発生原因を特定できた.
著者
高橋 圭一
雑誌
情報教育シンポジウム論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, pp.10-16, 2019-08-10

2016年度に本学科の1年次向けのプログラミング言語をJavaからRubyに切り替えた.そのため,3年次のWebアプリケーション開発の講義および演習で使用する開発フレームワークをJava EEからRuby on Railsに変更した.本稿では,2018年度の後期に実施したRuby on Railsによるチーム開発の授業内容について報告する.受講生は前期にRuby on Railsの基礎を学習済みである.そのため後期には,Sessionやモデル間の関連付けなどRuby on Railsの発展的な機能を学び,チーム開発で必要となるGit,Bitbucket,Herokuなどのツールを学習したあと,2名ずつの8チームで8週間かけて開発を進めた.結果としては,各チームが開発したソースコードは平均で約1400行であり,J2EEを使用したときと同規模になった.一方,画面数および画面遷移数は2018年度の方が前年より上回っており,Ruby on Railsの様々な支援機構により,より実用的なアプリケーションが開発できたことがわかった.
著者
山本 卓 高橋 圭一
出版者
関西大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2004

平成16年度から平成18年度にかけて、国立国会図書館・国立公文書館・国文学研究資料館・関西大学図書館(中村幸彦文庫)所蔵の実録体小説の調査を行った。国文学研究資料館所蔵の和本については平成17年度までにすべてを終えたので、平成18年度は、矢口丹波文庫の調査も加えた。また、調査を終えた関西大学中村文庫所蔵分は報告書(冊子体)に成果を掲載する。これから本格的に全国に散在する実録体小説を網羅したデータベース作りに参加・協力してもらう人たちへ、サンプルを提供するためのものである。このようにして構築してきた実録体小説データベースを、WEB上で発信公開するため、データを整備し、サーバーコンピューターを設置して、本村康哲氏により必要なプログラムソフトを開発していただいた。アドレス「jdb.yt.let.kansai-u.ac.jp」において、まもなく、日本国内にとどまらず世界に向けて公開・発信予定である。今回の調査研究は、本格的なデータベース構築に向けた、パイロット的なものである。今後は、さらに調査対象を拡大したデータベース作成が望まれる。これらの研究調査により、一般に出版全勢の時代と思われている日本の近世において、実録体小説というジャンルの文学が、実は写本(書き本)というメディアで広範に享受されてきた実態が明らかになってきた。江戸時代の一般の人士の強い興味関心を如実に示しているのが、これらの実録体小説の転化生長の種々相である。実録体小説の目録(章題)を一覧すれば、その変化の様相を大よそ概観できるのである。日本人の常識としての歴史の形成過程を、いささかなりとも掘り起こし、新たな光をあてることに貢献する道が開けたと考えられる。
著者
山本 卓 高橋 圭一
出版者
関西大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

鳥取県立博物館(中島家文書)・国立公文書館・国文学研究資料館・関西大学図書館などに所蔵される実録を詳しく調査して、その書誌事項・目録(目次)をとり、その成果を「データベース『実録所在目録・目次』」(DVD版)に纏めて、公開した。また、『近世実録翻刻集』と題して、『厭蝕太平楽記』・『田宮物語』・『白川根笹雪』・『享保太平記』『播磨椙原』新出本の実録を翻刻して刊行した。この作業は『新編 近世実録全書』公刊の地ならしに相当する。