著者
高橋 敬一
出版者
日本応用動物昆虫学会
雑誌
日本応用動物昆虫学会誌 (ISSN:00214914)
巻号頁・発行日
vol.31, no.3, pp.201-205, 1987-08-25 (Released:2009-02-12)
参考文献数
6
被引用文献数
15 16

餌アブラムシの有無がナナホシテントウ幼虫の共食いに与える影響を各種の発育ステージの組合せについて調査した。1) アブラムシを与えないといずれの齢期の幼虫も卵を共食いしたが,アブラムシを与えると3齢以上の齢期では卵の共食いはみられなかった。しかし,1, 2齢期ではその場合でも若干の共食いが見られた。2) 幼虫間での共食いはアブラムシを与えないと2齢以上の齢期で多く起こったが,アブラムシを与えるとほとんどみられなかった。アブラムシさえ十分にあれば,幼虫の齢構成や飼育密度の違いは共食いの原因にはならないと思われる。3) 蛹に対する共食いは,アブラムシの有無にかかわらずほとんど起こらなかった。
著者
高橋 敬一 西 明紀
出版者
日本半翅類学会
雑誌
Rostria (ISSN:09106839)
巻号頁・発行日
no.51, pp.37-39, 2003-06-30
被引用文献数
1
著者
今村 太郎 西 明紀 高橋 敬一 宮ノ下 明大 宮ノ下 明大
出版者
農林省食品総合研究所
雑誌
食品総合研究所研究報告 (ISSN:03019780)
巻号頁・発行日
no.70, pp.19-22, 2006-03

コメグラサシガメ(半翅目: サシガメ科)の25、27.5、30、32.5、35℃における生活史パラメーターを算出した。カメムシはヒラタコクヌストモドキの幼虫を餌として育てられた。温度が25℃から35℃に上昇するとともに、内的自然増加率(r m)は0.0081から0.0275へと増加した。35℃が今回の試験に用いた温度範囲では最も個体群増殖に適していることが分かった。
著者
堀内 孝次 高橋 敬一郎 林 三喜子
出版者
岐阜大学
雑誌
岐阜大学農学部研究報告 (ISSN:00724513)
巻号頁・発行日
vol.52, pp.1-8, 1987-12-25
被引用文献数
1

エンドウの連作障害回避対策を検討する目的で,地力維持に関する現地調査と現地より採取した土壌を用いて,1)前作株元からの採土距離別土壌と2)耕うんによる土壌攪はんを想定した採取土壌間の土壌混合によるエンドウの生育を土壌の種類毎に比較検討し,以下の結果を得た。現地(岐阜県下,主として中山間地)で見られる連作障害対策としてa)別の畑に移す(畑地が複数枚あるか,やや規模の大きい場合),b)同一畑地内で栽培する場合は前作跡から一定の距離(1畦〜5m)をおく方法が取られる。なお,エンドウの休閑年数は通常,3年間が最も多かった。前作株元からの採土距離別にみた連作エンドウの生育は土壌の種類によって異なり,壌土の30cm区で最も生育が劣った。砂壌土と埴壌土では採土距離の影響は明瞭ではなかった。採取土壌の混合についてはいずれの土壌の種類においても前作株元から70cm離れた地点での混合であれば連作による生育抑制などの悪影響はでないことが明らかとなった。