- 著者
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高柳 健次郎
- 出版者
- 一般社団法人 電気学会
- 雑誌
- 電氣學會雜誌 (ISSN:00202878)
- 巻号頁・発行日
- vol.48, no.482, pp.932-942, 1928 (Released:2008-11-20)
論文は昭和二年十月より昭和三年四月までになしたTelevisionの實驗報告である。此のTelevision方式に於いては送像所にNipkow廻轉圓板を像の分解器として用ひ、受像所にブラウツ管を使用し兩所の同期運轉には特殊の同期裝置を用ひた。受像はブラウン管の螢光板上約4cm.平方の大きさに現れ其のPicture elementの數は約1600個である。結果は附加された寫眞により例示されて居るが、人の顏が、目、口、鼻と充分見分けられるも未だ誰人かは想像により辛じて知らるる程度であった。