著者
森 雅彦 野村 裕知
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1162, pp.112-115, 2002-10-14

問 民事再生法を適用して倒産した名門工作機械メーカー日立精機の工作機械事業を買収して約1カ月が経ちました。 答 買収契約を締結した9月11日から、日立精機と子会社の社員合わせて800人ほど面接を行い、その半分に当たる420人を子会社の森精機ハイテックの社員として再雇用しました。既に今月1日から営業を開始しており、彼らには存分に働いてもらっています。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1221, pp.100-102, 2003-12-15

10月2日、大阪府茨木市のサティ茨木店。「マイカル退社・入社式」と書かれた白い看板の下、社長の榎本惠一は目の前に並んだスタッフたちにこう語りかけた。 「愚者は自分の体験に学ぶ、賢者は歴史に学ぶといいます。過去のマイカルの成功は大きなものでした。でも、その過程では過剰投資が生まれていました。これが歴史です。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1393, pp.28-30, 2007-05-28

「その日は長野で講演なんですわ。だから取材は教頭に任せます。ごめんなさい。今、新幹線なんです。また」 やっとつながった携帯電話の向こうで、恐らく日本で最も講演の依頼が来る校長は、忙しそうに電話を切った。「堀川の奇跡」で知られる京都市立堀川高等学校。その立役者、荒瀬克己。
著者
山内 溥 野村 裕知
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1180, pp.126-129, 2003-02-24

答 会社に足を運ぶのは週1回くらいです。月1回の役員会には出席しますが、経営会議には出ません。 社長を辞めて、楽にはなったんですよ。出ていかなくてもいいですから。その点はありがたいけど、やっぱり精神的にはあんまり楽になりません。今はメディアが発達していますから、会社に来ようと来まいと情報が入ってくるので、どうも落ち着きません(笑)。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1111, pp.188-191, 2001-10-08

2001年8月31日、岩手県盛岡市南方にある矢巾町。過去30年のどの日とも同じように、アイワの国内最大の製造子会社アイワ岩手は、今日も1日の終わりを迎えようとしていた。 しかし、平日にもかかわらず、敷地内に人影はほとんどない。前週末で8月分の操業は終了していたからだ。 それだけではない。屋内には本来あるべきラインが消え、がらんとした空間が広がっている。
著者
鈴木 弘治 佐藤 吉哉
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1437, pp.98-100, 2008-04-14

問 米国のサブプライムローン問題などに端を発した金融不安や世界同時株安など、消費を冷え込ませる問題が相次いでいます。足元の消費をどう見ていますか。 答 あんまりよくないですね。このところ景気は停滞気味です。商品が売れにくくなっている。しかも、その底流には、少子高齢化という構造問題がある。影響を受けているのは、特に衣料品です。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1294, pp.26-31, 2005-06-06

2004年7月16日。3日前に梅雨明けした途端、真夏日に襲われた関東地方は、その日も朝からうんざりするような日差しが照りつけていた。 午前11時過ぎ、永野の机の電話が鳴る。電話の向こうの男はやや甲高い口調で、まとまった量の明星食品株を取得したので大株主として千駄ケ谷(東京都渋谷区)の明星本社にお邪魔したいなどと、まくし立てた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1472, pp.34-41, 2009-01-05

そのお好み焼き屋さんには界隈の町工場で働く人たちが腹ごしらえに自然と集まってくる。この男も常連の1人だ。彼はいつものだみ声でこう語った。 「世界の東大阪になるでー、ってな。最初はそうやった。でも、みんな途中から怖くなったんちゃうかな。俺も今はよう分かる」 青木豊彦、63歳。
著者
石原 慎太郎 鳥海 巖 野村 裕知
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1101, pp.4-7, 2001-07-23

——日本の産業競争力低下をもたらした要因の1つに教育システムの混乱があると言われます。今日はこうした点を深掘りしたいと思うのですが、いかがお考えですか。 鳥海 私は今朝からずっと都の教育委員会で缶詰めだったんですが、教育委員会での議論を通じて痛感することがあるんです。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1013, pp.118-120, 1999-10-25

「リストラの結果が出る頃には、おまえは任期切れで社長ではないかもしれない。一番つらい立場だががんばれよ——泰三にはそう話している」と語るのは、東芝社長、西室泰三の実兄である月島機械の会長、黒板行二だ。 「東芝のような大会社では、改革の結果が出るまでには時間がかかる。しかし、今の時代、経営者は結果ですべて評価される。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1633, pp.126-129, 2012-03-19

「それが違うんだな。鰹ってのは春に黒潮に乗って太平洋沿岸を北上してくるでしょ。これが高知で取れる初鰹。この時期はまだ脂が乗ってないの。で、秋になって三陸沖あたりまで上ってくる頃になるとふっくらしてくる。戻り鰹ってやつだね。鰹はこの時期が一番なの」 カウンター越しに繰り広げられるお客との会話。笑顔で「上がり」を運ぶ女将。店内に響く笑い声…。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1301, pp.48-54, 2005-07-25

日経新聞は読まない。仕事でポロシャツを着ない。ゴルフはしない。財界活動もしない——。 「TSUTAYA(ツタヤ)」を全国展開するAV(音響・映像)ソフトレンタル最大手のカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)社長の増田宗昭は、この3月まで自らに4つの禁を課してきた。「喪に服してたから」と増田は言う。その間、「地獄」も見た。 なぜ喪に服したのか。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1546, pp.38-40, 2010-06-21

「いらっしゃいませ、おはようございます」。5月28日朝、会社員やOLで混雑する東京都千代田区の「ローソン神田錦町二丁目店」に、ローソン関東トレーニングセンターの李相松氏の元気な声が響いた。 李氏は中国吉林省出身。ローソンが2008年に始めた外国人の正社員採用の第1期生だ。成城大学の大学院で学んだ後に入社。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1186, pp.10-12, 2003-04-07

3月31日、ダイエー専務の平山敞たかしが退任した。「皆さん、元気をなくしたら負け犬になるんですよー」と、独特の風貌と言い回しで現場を鼓舞する根っからの営業のプロ。創業者の中内撃ニ対立し、ダイエーを離れたが、経営から完全に退いた中内に再建を託されて、2001年1月に社長に就任した高木邦夫率いる新体制で、副社長に就任した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1414, pp.70-73, 2007-10-29

久しぶりに百貨店のスーツケース売り場を訪れた人は、その変化に驚くかもしれない。かつて多くの店で売り場の顔となっていたサムソナイト製品がすっかり姿を消しているからだ。代わりに前面に並んでいるのが「プロテカ」というブランド。様々なデザイン、カラーの製品が並んでいる。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1302, pp.11-13, 2005-08-01

こんなキャッチコピーとともに、ユニクロの店頭に今、華やかな浴衣が並んでいる。柄は実に30種類。価格は巾着と帯がついて3990円で、7月28日までは2990円の「限定特価」だった。百貨店で購入する場合の半値以下。ブラウスを買うお手軽予算で、夏の夜、花火大会に出かけるための一式が揃う。 この浴衣は中国製だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1254, pp.114-118, 2004-08-09

選挙戦に入る前からマスコミ、特にテレビは年金の問題とかで小泉(純一郎)首相の悪口ばかり言ってたでしょう。民主党に有利になるんだろうなと予想はしていたんですが、思った以上の結果になってしまいました。(保守王国と呼ばれる)群馬県でも、有権者がマスコミに乗せられてしまったんですよ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1692, pp.100-103, 2013-05-27

この男が姿を現すと記者会見の雰囲気は一変する。4月下旬、ローソンが開いた国産素材を使った弁当の発表会。登壇したのは、同社の副社長執行役員COO(最高執行責任者)の玉塚元一だ。 「(声が大きいから)マイクはいらないよね」。
著者
西本 利一 寺山 正一
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1504, pp.78-80, 2009-08-24

問 本社のオフィスは賃貸ビルのワンフロアで、人影もまばら。社名を飾る立派な看板もない。失礼ながら、電炉業界最大手の本社には、とても見えません。 答 そうかもしれませんね(笑)。本社にいる社員は40人ほどです。昼間はほとんどが外出していますから、来社したお客様が、社員の少なさにびっくりされることもありますね。
著者
McNerney Jr. W. James 井上 裕
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1343, pp.50-52, 2006-05-29

問 ボーイングは近年、国防総省との取引での不正行為疑惑、トップと女性幹部との倫理問題など、スキャンダルが頻発しました。そこから、どうやって変わろうとしているのですか? ぶしつけな質問からで恐縮ですが…。 答 いえいえ、構いませんよ。以前、社内に間違ったことをした人間が数人いました。