出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1170, pp.142-145, 2002-12-09

日本道路公団総裁、藤井治はる芳ほは、かつて近しい人にこう豪語したことがある。日本の道路を造り上げてきた自負心がそう言わせるのだろう。事実、藤井の歩みをひもとけば、道路整備に携わった輝かしい実績が並ぶ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1629, pp.34-37, 2012-02-20

「また1軒、なじみの店が消えたよ。詳しくは聞いてないけど、韓流グッズを売る店になるみたいだね」 大久保1丁目の町内会、いぶき町会の会長である太田昭二(75歳)はあきらめ顔でつぶやいた。 戦前、祖父母がオオクボで豆腐店を始め、戦後は父母が焼け野原の中で木材業を興した。そして高度経済成長が幕を閉じた1970年代前半、木材需要の縮小でホームセンターへと業態を転換。
著者
後藤 卓也 野村 裕知
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1093, pp.76-79, 2001-05-28

問 2001年3月期決算は経常利益で20期連続増益を達成しましたが、今期はついに連続増益記録が途絶えるそうですね。成長が止まったと見て、株価は低迷していますが。 答 発展途上国ならともかく、先進国の中で10%以上の成長を求める方が異常ではないかと思います。花王にとっては非常に辛い状況ですよ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1642, pp.80-83, 2012-05-21

「ただいまシエスタ中のため、おつなぎすることができません。メールにてご連絡いただくか、16時以降におかけ直しくださいませ」 大阪市に本社を置くネットコンサルティング企業のヒューゴ。お昼過ぎに事情を知らず電話をかけた人は、留守番電話メッセージを聞いて、本当にこれが日本国内の企業かと耳を疑うかもしれない。 同社は2007年、「シエスタ制度」を導入した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1741, pp.79-81, 2014-05-19

コニャックの故郷を訪ねて5月はブドウが可憐な白い花を咲かせる季節──。つい酒を連想してしまうのは呑兵衛の悲しい性だろうか。今週は、ブドウ畑が美しい仏コニャック地方を訪れた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1235, pp.30-33, 2004-03-29

日本の流通業に今、大きな変化が起きようとしている。高齢化の進展や、外に働きに出る主婦の増加で、広い商圏に投網をかける大型店一辺倒の戦略は転機を迎えつつある。日常的に必要なものは、家から近い店で、効率よく買いたい。できれば、そこで、琴線に触れる温かいサービスが受けられれば最高だ——。
著者
伊藤 実竜
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1532, pp.118-121, 2010-03-15

ここが私の会社「小樽シーフーズ海商」の出発点です。海の幸は、お子さんから高齢者まで人気の食べ物です。新鮮なカニやウニは北海道が本場。当社は「新鮮な海の幸を安く売る」と評判で、道内のみならず本州からも大勢のお客様がいらっしゃいました。 私は冷蔵ケースの前に立ち、お客様と会話しながら、カニやウニなどを売りまくってきました。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1159, pp.88-90, 2002-09-23

寝苦しさで目が覚めてエアコンをつけたら、今度は寒くなってきたので慌ててスイッチを切ったのに、しばらく経ったらまた暑くて目が覚めた——。 この夏、こんなことを一晩に幾度となく繰り返し、熟睡できなかった経験がある人もいるのではないか。
著者
礒部 道生
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.957, pp.92-94, 1998-09-14

夜中の3時過ぎにふと目が覚めることが多い。大病をわずらってから10時前後には床に就く習慣がついたからだろうか。そんな時、本庄正則は決まってベッドの横の小机から電卓を取り出し、ビールをゆっくりと流し込みながら窓の外が白むまでキーをたたく。 「役員会の当日などは、今日はどの役員に質問しようかと考えながら売り上げの伸び率などを計算する。これがまた楽しいんだ。
著者
植村 裕之
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1355, pp.172-175, 2006-08-28

日本ハムや雪印乳業の事件で、私たちはブランドの棄損を目の当たりにしました。それでも三井住友海上火災保険が保険金の不払い問題を起こしてしまったのは、まだ自分を見れていなかったからでしょう。やっぱり自分で自分を見ることが一番難しいですね。 そういう意味では、金融庁の指摘は大事なことです。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1344, pp.108-111, 2006-06-05

その日は朝から雨だった。大阪府八尾市にある民家の周りを、テレビ局や新聞社の記者が取り囲み、傘の花を咲かせていた。2000年10月22日のことである。 住宅街にあるその家は何の変哲もない一戸建てだが、住所を頼りに到着した記者たちは、しきりに屋根の上を見上げていた。屋根一面を覆った太陽光発電パネルが雨に濡れて光っていた。 家の主は井口正俊。
著者
Dell Michael 井上 裕
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1290, pp.94-97, 2005-05-09

問 今年2月で、いよいよ40歳になりましたね。デルを創業したのが約20年前、19歳の時ですから、やはり年を取ったという思いがありますか。 答 そうですね。娘が携帯電話を持つ年頃になりましたから、私も年を取ったのでしょう。でも、心身共にまだピンピンしていますよ(笑)。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1000, pp.24-27, 1999-07-19

社長以下の役員・幹部が立ち上がり拍手で出迎えるなか、プラカードを掲げた先導役に続いて、数多くの社員が表彰会場に入場する。彼らの表情が一様に晴れやかなのは、部屋の中にうず高く積み上げられた2億4000万円の現金が間もなく自分たちの懐に入るからだ。 半導体・電子部品の有力企業、ロームは毎年1月「ローム社長賞」の授与式を開催する。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1479, pp.96-99, 2009-02-23

「おはようございます。大変お待たせいたしました。ベルメゾンの加藤でございます」 大阪・梅田地区にある近代的なオフィスビルの一角で、午前9時になると電話がひっきりなしにかかってくる場所がある。カタログ通販最大手、千趣会のコールセンターだ。ベルメゾンとは同社が発行するカタログの総称。
著者
小倉 昌男 小林 収
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1078, pp.68-72, 2001-02-12

問 ヤマト福祉財団が後押ししている障害者が働くパン屋さん、スワンベーカリーが好調なようですね。 答 ええ。東京・銀座店から始まって、昨年12月には広島県三原市に4店舗目が開店しました。駅前なので、朝7時から夜7時まで開けています。三原の駅前を活性化しようと張り切ってますよ。今、1日に7万から10万円程度売っています。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.889, pp.24-26, 1997-05-05

ニューヨーク市民は,ジュリアーニ市長の活動をよく知っている。犯罪半減など,市政改革も大幅に前進している。東京には不在のリーダーがここにいる——。「市長,昨日の殺人事件の捜査はどこまで進んだのか」「市長,市職員が犯罪組織に関わっていた件について,見解を聞きたい」——。ニューヨーク市庁舎1階の記者会見場。壇上に立つのは市長のルドルフ・ジュリアーニ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1663, pp.30-36, 2012-10-22

富士通のソーシャルクラウド事業開発室に籍を置く渡邊浩司氏の朝は早い。7時半には現場に着いて仕事を始める。IT(情報技術)環境が整備されたオフィスではない。滋賀県彦根市にある農業生産法人フクハラファームの田んぼが、彼の仕事場だ。農作業をこなし、お昼になればご飯をごちそうになる。コメや野菜は自給自足だ。ITシステムを開発している渡邊氏がなぜ、農地にいるのか。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1022, pp.94-98, 2000-01-03

「いままで土地によってもうけたというとこが、今度は土地によって損する、こういう状況が起こっているわけですな。(中略)悪人は一時栄えても、やっぱり罰せられるということが原則ですわな。その原則がやっぱり、そういう商売にも及んでいるわけですわ」 「経営の神様」と呼ばれた松下幸之助は、石油ショック後の地価下落に狼狽する企業経営者に向けてこう語った。
著者
浜口 友一 櫛田 健児
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1655, pp.88-91, 2012-08-27
被引用文献数
1

浜口 日本企業のグローバル化という話に移りますが、象徴的な事例として、楽天のような大企業が社内公用語を英語にしています。これはどういう変化を引き起こすと思われますか。櫛田 まだどうなるかは分かりませんが、グローバルがだいぶ身近にはなりますよね。
著者
小野寺 正 佐藤 吉哉
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1420, pp.126-128, 2007-12-10

答 欧米の投資家を回っていると、日本そのものに対する厳しい見方を感じます。当社は成長株という位置づけですが、成長市場を狙っている投資家から見ると、なぜ中国やインドではなく、日本を買わなきゃいかんのだということになる。ポートフォリオ上で日本をどう扱うのかという根本的な問題が横たわっています。 さらに、通信業界に対する見方も正直言ってかなり厳しい。