著者
藤田 晋吾
出版者
筑波大学哲学・思想学系
雑誌
哲学・思想論集 (ISSN:02867648)
巻号頁・発行日
no.27, pp.233-248, 2002-03-25

はじめに たんなるアナロジーの域を出ないが、マルクスの『資本論』に対するスラッファの『商品による商品の生産』の関係は、ホワイトヘッド=ラッセルの『数学原理』に対するウィトゲンシュタインの『論理哲学論婚』になぞらえることができる。 ...
著者
五十嵐 沙千子
出版者
筑波大学哲学・思想学系
雑誌
哲学・思想論集 (ISSN:02867648)
巻号頁・発行日
no.37, pp.178(17)-164(31), 2012-03-30
著者
桑原 直己
出版者
筑波大学哲学・思想学系
雑誌
哲学・思想論集 (ISSN:02867648)
巻号頁・発行日
no.30, pp.174-159, 2004

【1】 はじめに 『神学大全 Summa Theologiae, 以下S.T.』の第II部は、一般にトマス・アクィナスの「倫理学」を構成する部分として理解されている。その第II部の序文において、トマスはまず「人間は神にかたどって ad imaginem Dei(=神のごとくに)つくられたとあるが、 ...
著者
河上 正秀 河上 正秀
出版者
筑波大学人文社会科学研究科哲学・思想専攻
雑誌
哲学・思想論集 (ISSN:02867648)
巻号頁・発行日
no.30, pp.1-14, 2004

はじめに 実存思想をめぐっては多岐にわたる批判的論議が交わされてきた。またその論議の多様性がこの思想のもつ息の長さを示してもいる。しかしあらためていえば、実存という言葉によって何かが論議され、何かが捨象され、過去のものになったのかという問いについては、必ずしも明確にされてこなかったようにも見える。 ...
著者
河上 正秀
出版者
筑波大学
雑誌
哲学・思想論集 (ISSN:02867648)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.1-17, 2001

一 著書『おそれとおののき』を基本テキストとしながらキルケゴール思想を現代的解釈に付す、さらにはこのテキストを通して現代における倫理学的基礎理念を構築しようとする思想動向がある。その動向は、かつてハイデガーの実存思想の発展的解消として ...
著者
仲田 誠
出版者
筑波大学
雑誌
哲学・思想論集 (ISSN:02867648)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.214-232, 2001

序論 昨年(2000年)のことだが、週刊文春をたまたま読んでいたらこんな記事に遭遇した。記事というよりは短い評論だが、最近のテレビや新聞の情報社会賛美の記事、報道に辟易してこれをばっさりと切り捨てた記事だ。 ...