著者
藤田 晋吾
出版者
筑波大学
雑誌
哲学・思想論集 (ISSN:02867648)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.233-248, 2001

はじめに たんなるアナロジーの域を出ないが、マルクスの『資本論』に対するスラッファの『商品による商品の生産』の関係は、ホワイトヘッド=ラッセルの『数学原理』に対するウィトゲンシュタインの『論理哲学論婚』になぞらえることができる。 ...
著者
木村 勝彦
出版者
筑波大学
雑誌
哲学・思想論集 (ISSN:02867648)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.31-52, 1998

一 カントは宗教について、あるいは宗教的な事柄について実に多くのことを語っている。そして、宗教をめぐるカントの言説は、批判哲学の確立と決して無関係なものではなく、批判哲学そのものの目指すところと深く関わり、むしろそれを一貫して導き続けているのである。 ...
著者
中村 正利
出版者
筑波大学哲学・思想学系
雑誌
哲学・思想論集 (ISSN:02867648)
巻号頁・発行日
no.27, pp.189-212, 2002-03-25

本論文では、「理論的には、それと経験的には等価であるが、論理的には両立不可能であるような、別の理論がある」というテーゼ(理論の決定不全性テーゼ)を検討したい。このテーゼは、クワインのいわゆる「ネガティヴ・テーゼ」のひとつである。 ...
著者
中村 正利
出版者
筑波大学哲学・思想学系
雑誌
哲学・思想論集 (ISSN:02867648)
巻号頁・発行日
no.26, pp.118-98, 2001-03-23 (Released:2013-12-18)
著者
名須川 学
出版者
筑波大学
雑誌
哲学・思想論集 (ISSN:02867648)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.118-138, 1999

序 私は、かつて、「デカルトとオカルトー「共感 sympathia」理論を巡ってー」という論題で、デカルトが22歳の折に物した処女作『音楽提要 Compendium Musicae』(1619年)の第1章3段に現れる「共感 sympathia」の概念はルネッサンス魔術との影響関係をもたない、と主張した論考を書いたことがある ...
著者
五十嵐 沙千子
出版者
筑波大学哲学・思想学系
雑誌
哲学・思想論集 (ISSN:02867648)
巻号頁・発行日
no.38, pp.114[49]-104[59], 2013-03-30
著者
藤田 晋吾
出版者
筑波大学哲学・思想学系
雑誌
哲学・思想論集 (ISSN:02867648)
巻号頁・発行日
no.28, pp.248-233, 2002

はじめに ボーアが量子論解釈の哲学として提案した相補性は、量子力学のコペンハーゲン解釈に埋もれ、こんにちでは20世紀科学史上のエピソードとして語られるだけのようにみえる。量子力学はそれを自由に使いこなせるならば、その原理などどうでもよいのかもしれない。 ...
著者
堀池 信夫
出版者
筑波大学哲学・思想学系
雑誌
哲学・思想論集 (ISSN:02867648)
巻号頁・発行日
no.29, pp.31-54, 2004-03-25 (Released:2013-12-18)

緒論 徐敬徳は李氏朝鮮初期の哲学者である。成宗の十九(二十)年(一四八九)誕生。字は可久、号は花潭、あるいは復斎。晩年に関城(ケソン)郊外の花潭に隠棲し、明宗の元年(一五四六)、五十八歳で卒した。 ...
著者
堀池 信夫
出版者
筑波大学哲学・思想学系
雑誌
哲学・思想論集 (ISSN:02867648)
巻号頁・発行日
no.29, pp.31-54, 2004-03-25

緒論 徐敬徳は李氏朝鮮初期の哲学者である。成宗の十九(二十)年(一四八九)誕生。字は可久、号は花潭、あるいは復斎。晩年に関城(ケソン)郊外の花潭に隠棲し、明宗の元年(一五四六)、五十八歳で卒した。 ...