著者
村橋 秀雄
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン (ISSN:03743470)
巻号頁・発行日
vol.17, no.6, pp.351-355, 1963-06-01

最近, 投写形受像装置の研究が進み, 実用段階に至っているが, 現在考えられている種々の方式について, その概要をのべる.
著者
吉川 重夫
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン (ISSN:03743470)
巻号頁・発行日
vol.24, no.6, pp.415-424, 1970-06-01

光起電力効果を用いたエネルギー変換素子(太陽電池はその顕著な例)は, 人工衛星あるいは海上, 僻地での電源に重用されているばかりでなく, 光検知器としての用途も広がりつつある.ここではとくに, 宇宙用としての観点から, 従来のSi単結晶セルにはない特徴をもつ多結晶薄膜セルの製法, 構造, 特性について記述した.
著者
坂田 晴夫 磯野 春雄
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン (ISSN:03743470)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.29-35, 1977-01-01
被引用文献数
11 5

色覚機能を明らかにするためにも, カラー画像伝送の基礎としても, 視覚の色度空間周波数特性を知る必要がある.ここでは無彩色を中心とする補色間の正弦波パターンの色差弁別により視覚の色度空間周波数特性を測定した.得られた周波数特性はバンドパスフィルター型であり, 明暗が最も広帯域であり, 色度では赤-緑が広帯域であり, 黄-青の組合せは最も狭帯域であった.画面輝度の影響や空間異方性についても測定した.

1 0 0 0 粘性現像法

著者
高木 卓四郎
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン (ISSN:03743470)
巻号頁・発行日
vol.19, no.4, pp.265-269, 1965-04-01

これは処理液に適度な粘度をもたせてフィルム乳剤面にぬり, 高温で短い時間のうちに現像処理をすますことができる新しい方式である.現像機の機構とあいまって, 処理液は乳剤にぬられるまで空気にはまったくふれず, また, 疲労した液は温湯で洗い流され, いつも新しい同じ品質の液が作用するので, 処理管理が非常に容易である.今回のオリンピック放送においては, 現像技術者なしに録画フィルムは全部この方式で処理された.テレビフィルムの現像処理の合理化, あるいは, たまにしか処理を行なわないような現像場, その他いろいろの方面で今後有望な方式である.
著者
木内 雄二
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン (ISSN:03743470)
巻号頁・発行日
vol.16, no.11, pp.650-656, 1962-11-01

格子制御方式の信号変換形蓄積管を小形化し, 蓄積部の背後に二次電子増倍器を備えた蓄積管を試作した.読取り信号が二次電子増倍器で10^4倍くらい増倍できるので1mA程度の出力電流が得られる.同時に出力容量が小さく約3PFなので, 記録した画像を再生するのにはきわめて簡単な増幅器ですむ.また, 小さい読取りビーム電流でも動作するので, イオンスポットによる画像の劣化がきわめて少なく, 2時間以上読取り続るけことができ, 信号対ノイズ比も良好である.この蓄積管の応用としてはテレビ画像の記録や狭帯域伝送, あるいはオシロの波形の記録などが考えられるが, 管自身が小形で回路も簡単化できるので, 非常に小形の装置にまとめることができる.一つの応用例として, シンクロスコープのアダプタとして波形の記録装置を作った結果では, 最大書込み速度10km/秒で10時間以上再生し続けることができたが, この値はさらに向上できるものと思われる.
著者
藤中 正治
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン (ISSN:03743470)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.109-115, 1970-02-01

電子線で刺激された螢光体に電界を重畳すると, カソードルミネッセンスの発生強度が, 発光中心の種類によりenhanceしたり, quenchしたりする.本研究では, ZnS;Mn, Clや(Zn, Cd)S;Mn, Cl螢光材料を用い, Mn中心および自己活性中心による発光の電界効果を実験的に研究し, また, この効果を利用して試料の色変化を試みた.
著者
杉浦 幸雄 元木 紀雄
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン (ISSN:03743470)
巻号頁・発行日
vol.31, no.5, pp.393-400, 1977-05-01

レーザーを用いてテレビ信号を16ミリカラーフィルムに録画する, レーザー録画装置を試作した.この装置を使って, カラーリバーサルフィルムやカラープリントフィルム等への録画実験を行い, レーザー録画がキネレコにくらべ画質が改善されることを示した.特に, カラープリントフィルムヘの録画は従来にない高品質のもので, フィルムの価格がキネレコに現用されているリバーサルフィルムの1/4〜1/5という運用上の利点がある.
著者
倉石 源三郎
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン (ISSN:03743470)
巻号頁・発行日
vol.12, no.9, pp.414-416, 1958-09-01

スラグ同調回路は, 大電力またはハイ・チャネル用TV送信機の高周波出力同調回路に使用すると便利な回路である.しかし同軸給電線の途中にコンデンサがあるために, その設計・調整方法を理解するのが比較的困難であるから, この回路を解析し, 設計調整に必要な資料を得ておけばきわめて便利だと考えられる.本文は必要な帯域特性を得るためのスラグの位置, キャパシタンス等に関する資料を算出し, スラグ同調回路の設計, 調整法を述べたものである.
著者
笠間 英彦 加納 武彦 遠藤 次男
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン (ISSN:03743470)
巻号頁・発行日
vol.31, no.12, pp.924-932, 1977-12-01

海中など環境条件の異なる領域での放送取材活動には, 機動性と安全性の高い水中リモコン撮像装置が有効である.本文では, NHK放送取材用に技研が試作した"潜水リモコン撮像装置"および日本舶用機器開発協会が多目的カメラとして開発した"水中アイロボット"の概要を紹介するとともに, 耐圧容器, 水中投光器の設計, 試作や深度, 航行などカメラワークに影響をおよぼす運動性, 姿勢の安定化など, 構造と制御に関する諸問題を解説した.