1 0 0 0 IR 連携による景

著者
浅野 則子
出版者
別府大学会
雑誌
別府大学大学院紀要 (ISSN:13450530)
巻号頁・発行日
no.21, pp.1-8, 2019-03

万葉集には内舎人として久仁京にいる家持と旧都に残る弟書持との贈答歌が収録されている。家持と書持との関係、さらに二人がいる場所があまりに明らかなために二人の「心情」表現としてのみ解釈されているが、平城京において歌の文化圏を持つ家持とその世界にいたと思われる書持にとって歌に表現する意味を二人に歌われる「景」から考えていきたい。
著者
段上 達雄
出版者
別府大学
雑誌
別府大学大学院紀要 (ISSN:13450530)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.53-73, 2008-03
著者
安松 みゆき
出版者
別府大学
雑誌
別府大学大学院紀要 (ISSN:13450530)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.A17-A26, 2004-03

本発表では、1909年にミュンヒェンで開催された「美術における日本と東洋展」の解釈を試みるものである。ドイツにおいて日本美術の比較的規模の大きな最初の展覧会は、一般に1912年のベルリン芸術アカデミーが主催した「東洋古美術展覧会」と理解されている。しかし、それよりもわずか3年前に、ミュンヒェンでも規模的に1912年と見劣りしない展覧会の「美術における日本と東洋美術展」が開催されていた。奇妙なことにこの展覧会は、その開催事実すら指摘されることはほとんどない。そうした状況に置かれた1909年の展覧会をとりあげて、特に評価されなかった要因を模索するかたちで検討をすすめながら、この展覧会の実情を確認し、最終的に、この展覧会が日本美術を純粋美術として注目した点で、「異国趣味としての日本美術」から「学問としての日本美術」へと移行する重要な転機を示す展覧会であったという私見を提示したい。
著者
浅野 紀子
出版者
別府大学会
雑誌
別府大学大学院紀要 (ISSN:13450530)
巻号頁・発行日
no.19, pp.1-8, 2017-03

「越中」という鄙に赴任した家持にとって、越中の景を表現しようとした場合、都の歌の景えお捉え直すことが必要となっていく。その時、同じ都の文化圏を共有する池主との贈答によって実景を超えた「景」という新たな表現を作り出していくことが可能になったと思われる。その表現世界は、都でも越中でもない歌世界の仮定された「鄙」となるのであった。
著者
白峰 旬
出版者
別府大学会
雑誌
別府大学大学院紀要 (ISSN:13450530)
巻号頁・発行日
no.18, pp.65-77, 2016-03

『十六・七世紀イエズス会日本報告集』は、イエズス会宣教師が日本における布教活動に関して、その成果を報告したものであるが、『十六・七世紀イエズス会日本報告集』には布教活動とは直接関係のない諸大名の軍役人数(兵力数)の記載について具体的な数字が出てくる箇所がある。これまでの研究史では、このような視点から『十六・七世紀イエズス会日本報告集』を読み解いた研究成果はなかったので、その事例を『十六・七世紀イエズス会日本報告集』から掲出して若干の考察を加えることとする。
著者
西澤 千恵子
出版者
別府大学会
雑誌
別府大学大学院紀要 = Bulletin of Beppu University Graduate School (ISSN:13450530)
巻号頁・発行日
no.17, pp.59-66, 2015-03

大分県の代表的郷土料理であるだんご汁の喫食状況と、だんご汁成立の背景を調査した。だんご汁は対象者全員が知っており、父母が手作りしたものを食べていた。様々なだしにみそで味付けがされ、ひも状のだんごが入っていた。具材はあらゆる食品が使われ、作り方は父母から子に伝えられていた。小麦粉で作ったものを汁に入れて煮込んだ料理は全国的に見られるが、ひも状に手延べされたものとなると、稀である。一つの考え方として、大友宗麟の時代から存在したといわれる「ほうちょう」の存在が製造方法に影響を及ぼして、全国に例のないような現在のだんご汁の形ができた可能性が推測された。
著者
段上 達雄
出版者
別府大学大学院文学研究科
雑誌
別府大学大学院紀要 (ISSN:13450530)
巻号頁・発行日
no.3, pp.63-71, 2001-03

挿図あり
著者
好並 隆司
出版者
別府大学
雑誌
別府大学大学院紀要 (ISSN:13450530)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.7-17, 2000-03