出版者
日経BP社
雑誌
日経ものづくり (ISSN:13492772)
巻号頁・発行日
no.631, pp.115-118, 2007-04

術者に必要となる知識やノウハウ,技能などのスキルは,一朝一夕で身に付くものではない。従来は日々の仕事を通じて,ベテラン技術者から若手技術者へと徐々に受け継がれてきた。ところが,ベテランから若手へとスキルが十分に受け継がれなくなっていることが,本誌が実施したアンケート調査(調査概要については記事の最終ページに掲載)の結果,明らかになった(Q1)。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ものづくり (ISSN:13492772)
巻号頁・発行日
no.683, pp.76-78, 2011-08

2011年1月30日午後0時40分ごろ、東京都文京区の遊園地「東京ドームシティアトラクションズ」で走行中のジェットコースターの車両から乗客が転落した。乗客を座席にとどめておく安全バーが固定されていない状態で、車両が走行していたのだ。運営会社は安全バーの確認を怠った責任を認め、確認作業の徹底を宣言しているが、事故の真因はそこではない。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ものづくり (ISSN:13492772)
巻号頁・発行日
no.698, pp.19-21, 2012-11

反日デモと品質低下─。日本メーカーは今、全く種類の異なる2つの中国リスクにさらされている。 「暴動の規模が大きく、凶暴化している。おまけに、影響が長引いている」。2012年9月中旬に中国で再び反日デモが勃発した。過去に起きた反日デモとの違いを日本政策投資銀行産業調査部チーフエコノミストの鍋山徹氏はこう分析する。 今回の反日デモは過去最大だ。
著者
桜井 淳
出版者
日経BP社
雑誌
日経ものづくり (ISSN:13492772)
巻号頁・発行日
no.600, pp.89-94, 2004-09

2004年8月9日午後3時半ごろ,関西電力の美浜原子力発電所3号機(福井県美浜町)で復水系配管が破裂,近くで作業していた下請会社の11人中4人が噴出した蒸気によりやけどを負い1時間半後に死亡した。日本の原発事故史上初めて死亡者が出る大惨事の直接の原因は,炭素鋼製配管の肉厚が薄くなる「減肉げんにく」と呼ぶ現象。
著者
上田 勝弘
出版者
日経BP社
雑誌
日経ものづくり (ISSN:13492772)
巻号頁・発行日
no.674, pp.4-6, 2010-11

うえだ・かつひろ:1939年1月生まれ。1961年3月立命館大学法学部卒業、1962年3月岐阜県大垣市内の会社に入社。1968年8月に退職して大垣精工を設立、代表取締役に就任。1984年11月セイコーハイテックを設立、代表取締役に就任し、現在に至る。2005年11月韓国大統領表彰受章。日本金型工業会会長のほか、日本金型工業厚生年金基金理事長、日韓経済協会副会長など数々の要職を務める。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ものづくり (ISSN:13492772)
巻号頁・発行日
no.699, pp.28-34, 2012-12

「海外の取引先に部品加工を発注した際、設計で意図した通りの形状・品質で出来上がってこなかった。最初は『技術力がない会社だな』と思ったが、よくよく調べてみると図面通りのモノ。こちらが出した図面に問題があったと分かった」。こう語るのは、ある機械メーカーの設計者だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ものづくり (ISSN:13492772)
巻号頁・発行日
no.740, pp.136-138, 2016-05

基調講演に続き4日間にわたって行われたセッションでは、利用分野や装置メーカーごとに20弱のトラックが設けられ、各社が自社の技術や活用事例を紹介した。中でもとりわけ大きな注目を集めていたのが米Carbon社だ*4。 Carbon社は、2015年3月に「CLIP」(Continuous L…
出版者
日経BP社
雑誌
日経ものづくり (ISSN:13492772)
巻号頁・発行日
no.669, pp.32-36, 2010-06

ンダの「CR-Z」とインドTata Motors社の「Nano」を見比べてみよう。すると、「鋼が設計を変える」ことの意味が浮かび上がってくる。 CR-Zは、最先端の技術を可能な限り安価に適用するという、日本のものづくりの王道の設計思想で開発されたもの。高張力鋼板(ハイテン)を多用して軽量化を図り、成形性に優れた日本製の薄鋼板で複雑な3次元形状を造り込んでいる(図1)。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ものづくり (ISSN:13492772)
巻号頁・発行日
no.724, pp.42-44, 2015-01

2014年9月、小型ビジネスジェット機「HondaJet」の量産1号機(図1)による顧客向けの体験フライト(デモツアー)が実施された*1。関係者以外の人がHondaJetに乗るのはこれが初めて。HondaJetに搭乗して実際の飛行を体験することは、カタログの数値や映像を見たり、機…
著者
遠藤 健治
出版者
日経BP社
雑誌
日経ものづくり (ISSN:13492772)
巻号頁・発行日
no.641, pp.201-204, 2008-02

「実はコスト削減を狙って,ある設備の生産を日本から中国に移管することになりました。これに合わせて,この設備を構成する機械部品や電装品も日本製から中国製に切り替えようと考えています」「中国シフトですか。まあ,それも時流ですかねえ」「ええ。そこで懸命に努力したのですが,どうしても解決できない問題があります。
著者
山田 日登志
出版者
日経BP社
雑誌
日経ものづくり (ISSN:13492772)
巻号頁・発行日
no.672, pp.161-164, 2010-09

やまだ・ひとし:トヨタ生産方式を270社に導入した経験を持つコンサルタント。岐阜県生産性本部在籍中に大野耐一氏と出会い、1971年から師事。1978年にカイゼン・リーダーを育成するPEC産業教育センターを設立し、所長に就任。ソニーを指導中にセル生産の基礎を築いた。
著者
多喜 義彦
出版者
日経BP社
雑誌
日経ものづくり (ISSN:13492772)
巻号頁・発行日
no.599, pp.164-166, 2004-08

多喜義彦氏 1951年生まれ。1988年システム・インテグレーション設立,代表取締役に就任し現在に至る。現在40数社の顧問,NPO日本知的財産戦略協議会理事長,宇宙航空研究開発機構知財アドバイザー,日本特許情報機構理事,立教大学大学院講師などを務める。国公立の研究所や大学は私たち一般の民間人には敷居が高かった。
著者
佐々木 則夫
出版者
日経BP社
雑誌
日経ものづくり (ISSN:13492772)
巻号頁・発行日
no.677, pp.6-8, 2011-02

ささき・のりお:1949年6月、東京都生まれ。1972年3月に早稲田大学理工学部機械工学科を卒業後、東芝に入社。原子力発電部門に配属。磯子エンジニアリングセンター原子力運転プラント設計部長(1995年4月)、原子力事業部原子力技術部長(2000年4月)、原子力事業部長(2003年4月)などを経て、2005年6月に執行役常務に就任。執行役専務、代表執行役副社長を歴任後、2009年6月から現職。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ものづくり (ISSN:13492772)
巻号頁・発行日
no.699, pp.65-67, 2012-12

事故を起こしたのは、タイヤの接着剤などに使われるレゾルシンを製造するプラントの酸化反応器。爆発の威力はすさまじく、近隣の民家や隣接するJX日鉱日石エネルギーの麻里布製油所でも窓ガラスが割れるなどして、工場外でも16人の軽傷者が出た(図1)。
著者
沢 俊行
出版者
日経BP社
雑誌
日経ものづくり (ISSN:13492772)
巻号頁・発行日
no.633, pp.36-39, 2007-06

型連休も終盤に入った2007年5月5日。大阪府吹田市の万博記念公園内にある遊園地「エキスポランド」のジェットコースター「風神雷神zK」で1人が死亡し,19人が重軽傷を負う大惨事が発生した(図1)。その直後から,筆者は新聞やテレビをはじめとするメディアから取材を受け,今回の事故に関してコメントを出してきた。
著者
風間 弘明
出版者
日経BP社
雑誌
日経ものづくり (ISSN:13492772)
巻号頁・発行日
no.713, pp.112-116, 2014-02

第1回風間弘明 ● 日精樹脂工業 日精スクール所長風間弘明(かざま・ひろあき):1984年に日精樹脂工業に入社し、購買や製造部門をはじめ、国内営業所、海外勤務を経験。営業やサービス支援業務で培った豊富な経験と知識を活かし、2004年から日精スクール講…
出版者
日経BP社
雑誌
日経ものづくり (ISSN:13492772)
巻号頁・発行日
no.665, pp.127-129, 2010-02

2009年11月,米Maclaren USA社は,同社が製造・販売したベビーカーについて,開閉時に子供が指を挟む危険性があるとして米国でリコールを発表した。国内でも正規輸入元が米国と同様に修理キットの配布を始めたものの,並行輸入品は対象外。輸入品の安全をどう担保するかという大きな課題を投げ掛けることとなった。 「使っている方は使用をやめてください」─。
著者
多喜 義彦
出版者
日経BP社
雑誌
日経ものづくり (ISSN:13492772)
巻号頁・発行日
no.606, pp.196-198, 2005-03

30年以上も使われ続けている機械がある。頑丈な生産機械ならありそうな話だけど,これは小さな日用品だ。大きさといい,構造といい,数年間で使い捨てにされる家電製品に近い。この長寿を可能にしたのはレンタルというビジネス手法だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ものづくり (ISSN:13492772)
巻号頁・発行日
no.595, pp.285-289, 2004-04

1981年8月末。季節は夏の盛りを過ぎ,蝉せみは最後の力を振り絞って鳴いている。朝の日差しは柔らかさを纏まとい始め,秋の訪れが近いことを予感させる。それは,真栄田雅也にとっていつもと同じ穏やかな朝だった。彼が朝刊を手にするまでは。 その日,日本経済新聞がトップで伝えていたのは,データ通信回線利用の自由化に関する記事。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ものづくり (ISSN:13492772)
巻号頁・発行日
no.607, pp.151-155, 2005-04

真冬の日本から十数時間。まるで真夏のような日差しが燦々さんさんと降り注ぐ米国はカリフォルニアの地に,齊藤政昭が降り立った。彼のアタッシェケースの中には,これから始まる新型レジェンドのプレゼン用資料がぎっしり詰まっている。そのコンセプトは,カリフォルニアの日差しにだって負けないほどの輝きを放つはず。アタッシェケースを握る彼の右手に力が入る。