著者
児玉 公信
雑誌
研究報告情報システムと社会環境(IS) (ISSN:21888809)
巻号頁・発行日
vol.2015-IS-133, no.1, pp.1-8, 2015-08-27

企業の基幹情報システムをアジャイルに再構築した経験を基に,アジャイルプロセスを再定義する.アジャイル開発への理解を混乱させている原因は,コンカレントエンジニアリングのとらえ方にあることを仮説し,統制された大規模アジャイルプロセスを再定義する.そこでは日本の製造業の設計プロセスで行われる “すり合わせ” がカギになる.
著者
伊藤 永悟 藤本 貴之
雑誌
研究報告情報システムと社会環境(IS) (ISSN:21888809)
巻号頁・発行日
vol.2015-IS-132, no.5, pp.1-4, 2015-06-06

近年,コンピュータは高機能かつ多機能なものとなった.開発環境も洗練されたため,多様なプログラムを低労力で実現することが可能である.しかし,プログラミング初心者にとっては,開発環境を整えること自体が大きな障害となる.また,短い記述で多くの処理を実現可能であるため学習のために求められるプログラムが複雑化しやすい.初心者向けに広まっているビジュアルプログラミング言語は,あくまで記述を視覚化して直感的にしたに過ぎない.この問題を解決するため,本研究では単純な計算を機械式計算機のメカニズムを用いて多くの段階を経て計算させることで,単純なプログラムを通じたプログラミング教育を可能とするシステムを提案する.
著者
児玉 公信
雑誌
研究報告情報システムと社会環境(IS) (ISSN:21888809)
巻号頁・発行日
vol.2019-IS-147, no.7, pp.1-8, 2019-02-28

SESSAME WG2 の 「話題沸騰ポット」 の分析モデルには疑問がある.そのモデルでは,「ふた」 や 「給湯口」 がクラスとなっている.「ポット」 というシステムにおいて,「ふた」 や 「給湯口」 はどれほどのデータや責務を持っているというのだろうか.経験的に,このモデルは少なくとも二つの目的を混合していると感じる.一つはポットの制御システムの設計,もう一つはポットの物理的構造の設計,すなわち部品表である.従来の部品表のモデルは 「品目」 クラス間の再帰関連で記述され,そのインスタンス群は木構造となる.ここでは,「ふた」 や 「給湯口」 は 「品目」 クラスのインスタンスとされる.しかし,製品が多仕様化する現代では 「ふた」 や 「給湯口」 などの部品のバリエーションが多数あり,それゆえその間のリンクには明確な制約が必要となる.これを記述する部品表は Fowler のいう分析モデルの知識レベルにあるが,これまでデータモデルの視点でしか議論されないできた.本報告では,こうした多仕様の部品表を記述するためのモデリング要素としてステレオタイプ <<item>> を提案し,「話題沸騰ポット」 の多仕様版のモデルを記述してみる.この作業を通して,制御システムとのモデルの分離を試みる.
著者
吉田 信明 田中 正之 和田 晴太郎
雑誌
研究報告情報システムと社会環境(IS) (ISSN:21888809)
巻号頁・発行日
vol.2016-IS-138, no.7, pp.1-8, 2016-11-26

動物園における業務は,動物の飼育や,来園者向けサービス等,日々変化する状況への対応が求められる非定型的な業務が大半である.京都市動物園では,これらの業務の記録を,自由形式のテキストを中心とした 「飼育日誌」 としてシステムに蓄積し,検索可能としている.しかし,記録者の主観や日々の課題意識の変化等により質にばらつきが生じやすいため,このような自由形式の記録は,日常の業務報告としては十分であっても,飼育知識として事後に活用することが困難である等といった課題がある.本研究は,著者らがこれまでに開発した,飼育日誌管理システムで,これらの課題を解決することを目的としている.その方策を検討するため,著者らは,2014 年度に京都市動物園で作成された飼育日誌を対象として,主題や,その時系列的な変化等について分析を行った.本稿では,この分析について説明し,課題解決に向けた検討を行う.