著者
保坂 健太郎
出版者
首都大学東京小笠原研究委員会
雑誌
小笠原研究 = Ogasawara research (ISSN:03868176)
巻号頁・発行日
no.44, pp.137-144, 2018-07

南硫黄島から2017年に採集されたきのこ類についてリスト化するともに子実体写真で紹介する。合計12標本(2門2綱4目9科11属11種)が採集され、全て腐生菌もしくは木材腐朽菌であった。多くは南硫黄島に自然分布する種であると思われる。
著者
Kumekawa Yoshimasa Fujimoto Haruka Miura Osamu Yokoyama Jun Ito Katsura Tebayashi Shin-Ichi Arakawa Ryo Fukuda Tatsuya
出版者
首都大学東京小笠原研究委員会
雑誌
小笠原研究 = Ogasawara research (ISSN:03868176)
巻号頁・発行日
no.43, pp.1-17, 2017-06

To clarify the morphological and phylogenetic differentiation of Bandona boninensis Suzuki 1974 in Chichi-jima Island of the Bonin (Ogasawara) group of Islands, we studied the external morphological characters and performed sequencing of the cytochrome c oxidase subunit I (COI) gene of mitochondrial DNA (mtDNA) and 28S rRNA of nuclear DNA (nrDNA). The sequences of COI and 28S rRNA were identical among the individuals of B. boninensis. These results suggest that B. boninensis experienced a rapid expansion of its distribution in Chichi-jima Island without undergoing any morphological and molecular differentiation.著者らは小笠原諸島の父島に生息するムニンカケザトウムシBandona boninensis の形態的および系統的分化を明らかにするために、父島の4 地点から採集を行い、体長、触肢腿節の長さ、背甲長および背甲幅、鋏角長、第1~4 脚の腿節長といった形態計測を実施し、ミトコンドリアDNA のCOI 領域および核DNA の28SrRNA 領域に基づく系統樹を作成した。その結果, ムニンカケザトウムシのCOI および28S において塩基置換は見られなかった。この結果は、ムニンカケザトウムシが父島内で系統的分化をほぼ起こしていないことを示す。また、採集を行った個体がすべて雌個体であったことから、これまでの報告の通り、父島においては単為生殖種として生息している可能性が高い。