著者
成海 洋輔 石川 宏典 上松 和義 戸田 健司 佐藤 峰夫
出版者
公益社団法人 日本セラミックス協会
雑誌
日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.2P098, 2008

近年、(オキシ)ナイトライドは、白色LED用蛍光体の母体材料や可視光応答型の光触媒材料として注目され精力的に研究がなされている。AMON (A = アルカリ金属、M = Si, Ge)は層状構造を持つ化合物であり、応用用途として蛍光体や光触媒などが考えられる。光触媒の分野では、d 10電子状態の元素をもつ(オキシ)ナイトライドにおいて水の完全分解が報告されている。本研究では、d 10電子状態をとるGe 4+ を含むNaGeONを光触媒として選択し、NH3雰囲気中で合成を試みた。また合成した試料の光触媒特性評価として水分解を行なった。
著者
樋口 昌史 淺香 隆 片山 恵一
出版者
公益社団法人 日本セラミックス協会
雑誌
日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
巻号頁・発行日
vol.2003, pp.226, 2003

東海大学工学部は、2000年春の改組によって旧工業化学科が"応用化学科"と"生命化学科"とに分かれて誕生し、定員は80名である。学生の半数は一般受験によって入学するが、その他、一般推薦・自己推薦・AO推薦で入学した者に付属高校からの入学者も加わり、様々な学生が入学してくる。このため、学力差が大きいことは勿論、自分の無知さに気づかない学生や学習意欲のない学生が増えているのも事実である。本発表では、このような本学応用化学科の現状を無機化学関連科目を中心に話し、大学教育の問題点を探ってみたい。
著者
不動寺 浩 澤田 勉
出版者
公益社団法人 日本セラミックス協会
雑誌
日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.338, 2005

著者らが開発した非極性溶媒により構造色が変化する人工オパール薄膜について報告する。単分散シリカ粒子を最密充填したコロイド結晶薄膜をガラス基板上にコーティングした。粒子間の隙間には紫外線硬化型のエラストマーを充填し硬化することでコンポジット化した。このエラストマーは溶解度パラメータが近い溶媒に漬けることで膨潤現象を生じる。その結果、薄膜内の配列粒子の周期が10nmレベルで変化することで構造色が長波長側へ変色する。この構造色変化は繰り返し行うことができる。本講演では非極性溶媒であるトルエン・キシレンなどをリトマス試験紙のように簡単に視認できることを報告する。
著者
岸本 昂之 三池 智士 濱上 寿一
出版者
公益社団法人 日本セラミックス協会
雑誌
日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.401, 2009

久留米高専の位置する福岡県久留米市は豚骨ラーメン発祥の地として知られている。豚骨ラーメンのスープのだしとして使用され、廃棄される豚骨ガラの重量は1日で15トン以上にも及ぶ。廃棄される豚骨ガラの一部は植物用肥料としてリサイクルされているものの、その多くはリサイクルされることなく焼却処分されているのが現状である。一方、廃棄豚骨中には無機成分である水酸アパタイト(以下、HAp)が含まれている。HApは、バイオマテリアル、蛍光体の母体材料、環境浄化材料などに適用可能な多機能性セラミック材料である。また、HAp構造中に含まれるリン(P)は、日本にとって貴重な資源である。廃棄豚骨から水酸アパタイトを精製することは、資源リサイクルの観点からも非常に重要である。そこで、本研究では廃棄豚骨由来水酸アパタイトのさらなる応用を目指し、テンプレート法を用いて多孔質アパタイトコーティング膜を作製し、擬似体液によるin vitro生体親和性の評価を行った結果について報告する。
著者
梁 波 鈴木 俊男 濱本 孝一 山口 十志明 藤代 芳伸 淡野 正信 イングラム ブライアン カーター ジョン
出版者
公益社団法人 日本セラミックス協会
雑誌
日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.412, 2011

NiO-GDC, NiO-YSZ, NiO-Fe2O3-GDC, NiO-Fe2O3-YSZ anode tube supported tubular fuel cells was fabricated at the co-sintering temperature from 1250 oC to 1400 oC to investigate the relation between the densification of electrolyte layer and the open-circuit voltage. To focus on the changing of anode tube, all the tubular fuel cells support a ScSZ electrolyte layer and a LSCF cathode layer. The microstructure of the electrolyte layer sintered under 1300 oC included pores inside it, and the densification of the electrolyte completed at the sintering temperatures above 1300 oC. As the increasing of co-sintering temperature, the ScSZ electrolyte layer on the anode tube will become structurally sound and crack-free. The shrinkage both in length and in diameter of a tubular fuel cell reaches as much as 20% at co-sintering temperature of 1400 oC. So, it will result in the changing of open-circuit voltage of fuel cell from 1.0 V to 1.1 V
著者
亀島 欣一 中島 章 岡田 清
出版者
公益社団法人 日本セラミックス協会
雑誌
日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.3J07, 2008

本研究では,正に帯電した,あるいは酸に対応したシリカゾルを用いて粘土との複合体の作製を試み,複合状態と多孔性について調査した.シリカゾル溶液とモンモリロナイト溶液を所定のpHで混合して,シリカ/スメクタイト複合体を得た.複合体について,XRDを用いて結晶相と層構造を,窒素吸着法で多孔性を評価した.シリカゾルAKでは4~5にブロードなピークが観察され,粘土層間への層間導入が見られた.シリカゾルOではpH0.5の条件で5付近にピークが観察されたが,他は出発原料のモンモリロナイトと同様の層間を示した.細孔径分布において,AKは8~10nmに明瞭なピークが観察されたが,Oでは数10nm付近を中心としたブロードなピークが観察された.
著者
平尾 隆 平尾 喜代司 山内 幸彦
出版者
公益社団法人 日本セラミックス協会
雑誌
日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
巻号頁・発行日
vol.2003, pp.490, 2003

材料への固体潤滑材の添加により、摺動特性の改善が期待される。本研究では、ドクターブレード法により窒化ケイ素のシートと窒化ケイ素に固体潤滑材として窒化ホウ素を添加したシートを作製・交互に積層し、ホットプレスすることで交互積層構造材料を作製し、これについて方向性と摩擦・摩耗特性の関係について検討した。摩擦係数は、材料の方向により異なった。これには、窒化ケイ素粒子の配向性が影響しているものと考えた。
著者
木村 禎一 遠藤 淳 後藤 孝
出版者
公益社団法人 日本セラミックス協会
雑誌
日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
巻号頁・発行日
vol.2007, pp.57, 2007

ケイ酸イットリウムは、優れた化学的安定性を持つ酸化物で、耐食、耐熱コーティングとして期待される。本研究では、レーザーCVD法により、イットリアー二酸化ケイ素系複酸化物膜の合成を試みた。Y/Si比や合成圧力・合成温度などを変化させて、原料ガス組成と生成相の関係について調べた。